【実録】「鍵がない」! 鍵開け業者を呼んで分かった“費用”と“依頼前に確認すべきこと”とは?
「キャビネットなら、あとで開ければいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、Aさんにとってはそうはいかない事情がありました。そのキャビネットの中には、会社の金庫を開けるためのカードキーが入っていたのです。
しかも、その日は月末。金庫を開けなければ、支払い手続きに必要な書類や現金の確認ができません。取引先への支払いが遅れれば、会社の信用にも関わります。Aさんは机の周り、引き出し、バッグ、上着のポケットなどを何度も確認しましたが、鍵は見つかりませんでした。
そこで思い出したのが、インターネットなどで聞いたことのある「鍵開け業者」の存在です。スマートフォンで検索し、すぐに表示された業者へ電話をかけました。
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鍵開け業者はすぐに来られるとは限らない
最初に連絡した業者から返ってきた答えは意外なものでした。
「本日も明日も、昼間の時間帯は依頼でいっぱいです。夜間なら対応できます」
Aさんはその夜、すでに会食の予定が入っていました。月末の支払い準備も急がなければならないため、夜まで待つわけにもいきません。そこで、別の業者を検索し、再び電話をかけました。
すると、今度の業者は「40分程度で伺えます」とのこと。Aさんはすぐに依頼しました。
しばらくして、オフィスに到着したのは「錠前技術者」と書かれた名刺を持つ担当者でした。作業に入る前に、まず見積もりが提示されます。
金額は、作業費2万1000円に税金2100円を加えた、合計2万3100円。
キャビネットの鍵を開けるだけでこの金額と聞くと、安くはないと感じるかもしれません。しかし、Aさんにとっては月末の支払い手続きを止めるわけにはいかない状況です。見積もりを確認したうえで、すぐに作業を依頼しました。
Aさんは当初、「キャビネットの鍵なら、すぐに開くだろう」と思っていたそうです。ところが、実際にはそう簡単ではありませんでした。
技術者が作業を始めてから、10分、20分、30分と時間が過ぎていきます。それでも鍵は開きません。結局、1時間ほど経っても開錠には至りませんでした。
担当者によると、オフィス用キャビネットは意外とセキュリティが高いものもあり、簡単には開かないケースがあるそうです。家庭用の簡易な鍵とは違い、業務用の什器には防犯性を考えた構造のものもあります。
そこで、技術者から提案されたのが「ドリルで壊して開ける」という方法でした。
Aさんは一瞬迷いましたが、金庫のカードキーを取り出さなければ仕事が進みません。キャビネットを壊すことを承諾しました。ただ、その前に気になったのが追加料金です。
「壊して開ける場合、追加料金はかかりますか?」
Aさんが確認すると、担当者は「鍵開けとして見積もりを出しているので、追加料金はありません」と説明しました。作業前に金額を確認していたため、ここで余計な不安を抱えずに済んだといいます。
作業時間は15分ほど。オフィスに響く大きなドリル音
その後、オフィスには「ガガガガ」という大きなドリル音が響きました。静かな室内ではかなり大きな音に感じられたそうです。約15分後、キャビネットは無事に開き、中から金庫のカードキーを取り出すことができました。
支払い手続きにも間に合い、Aさんはようやく胸をなで下ろしました。
作業後、錠前技術者と話をしていると、住宅の鍵開けの場合は3万〜4万円ほどかかるケースが多いようです。そして、開けやすい鍵であれば10〜15分ほどで開くケースもあるとのこと。もちろん、鍵の種類や設置場所、防犯性によって、時間も費用も大きく変わるようです。
依頼する前に確認すべきこと
今回、Aさんが実感したのは、鍵開け業者に依頼する際は「来られる時間」「見積もり金額」「追加料金の有無」を事前に確認することの大切さでした。特に仕事に関わる鍵の場合、開かないことで業務全体に影響が出る可能性があります。
鍵は、普段あるのが当たり前の存在です。しかし、いざなくなると、予定も仕事も一気に止まってしまいます。
Aさんは最後にこう話します。
「鍵開け業者さんがいて、本当に助かりました。ただ、もう二度と同じ思いはしたくありません。みなさんも、鍵の紛失にはくれぐれも気をつけてください」
会社のキャビネット、自宅の玄関、金庫、ロッカー。どの鍵も、なくしてから大切さに気づくものです。万が一に備え、保管場所の見直しやスペアキーの管理方法を、あらためて確認しておく必要がありそうです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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