実家のタンスから「福沢諭吉」の旧1万円札が「100万円分」出てきてビックリ! 母は「新札に替えないと使えなくなる」と不安がっていますが、急いで交換する必要はありますか?

配信日:
この記事は約 3 分で読めます。
実家のタンスから「福沢諭吉」の旧1万円札が「100万円分」出てきてビックリ! 母は「新札に替えないと使えなくなる」と不安がっていますが、急いで交換する必要はありますか?
実家の整理をしていたところ、昔の「福沢諭吉」の1万円札がまとまって見つかり、「これってまだ使えるの?」と不安になる人もいるかもしれません。特に2024年には新紙幣が発行されたこともあり、「旧札はもう使えなくなるのでは」と感じるケースもあるようです。
 
また、タンス預金として保管されていた現金の場合、「早く銀行で交換したほうがいいのか」と気になる場面もあるでしょう。本記事では、福沢諭吉の旧1万円札は現在も使えるのか、日本銀行や財務省の情報をもとに整理します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

福沢諭吉の旧1万円札は現在も有効

2024年7月には、新しいデザインの1万円札が発行されました。新紙幣では肖像が渋沢栄一に変更されています。
 
そのため、「福沢諭吉の1万円札は使えなくなった」と誤解されることもありますが、日本銀行によると、現在発行されていない銀行券でも、有効なものは引き続き使用可能です。
 
日本銀行の案内では、福沢諭吉が肖像の一万円券について、「平成19(2007)年4月2日発行停止」とされていますが、「有効な銀行券」として掲載されています。
 
また、財務省も、「現在、発行されていないお金で、現在も使用できるもの」として、「D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)」を案内しています。つまり、福沢諭吉の旧1万円札は、現在でも通常の紙幣として利用できます。
 

急いで新札へ交換する必要はない

そのため、実家から100万円分の旧1万円札が見つかったとしても、「すぐ交換しないと使えなくなる」という状況ではありません。コンビニやスーパー、銀行などでも、原則として通常のお金として使用できます。
 
また、銀行へ持ち込めば、新札へ両替対応してもらえる場合もあります。ただし、金融機関によっては両替枚数に応じて手数料が発生するケースもあります。
 
もっとも、古い紙幣の状態によっては注意が必要です。例えば、破れや汚れが激しい場合には、自動精算機などで読み取りできないケースがあります。その場合には、銀行窓口で交換手続きを行うことになります。
 

「旧札が使えなくなる」という詐欺にも注意

近年は、新紙幣発行に関連して、「旧紙幣が使えなくなる」と誤解させる詐欺への注意喚起も行われています。例えば、「今すぐ交換が必要」「古い紙幣は価値がなくなる」といった説明で現金をだまし取ろうとするケースが見受けられます。
 
しかし、日本銀行法第46条第2項では、「日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する」と定められています。
 
また、日本銀行のホームページには、「一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはありません」と明記されています。そのため、「旧札だから価値がなくなる」と慌てて交換を急ぐ必要はありません。
 

タンス預金は保管リスクにも注意

一方で、タンス預金そのものには別の注意点もあります。例えば、盗難や紛失、火災などのリスクがあります。また、長期間保管している間に紙幣が傷んでしまうケースもあります。
 
さらに、高齢の家族が保有している場合には、相続時に財産把握が難しくなるケースもあります。そのため、「使えなくなるから交換する」というよりは、今後どのように保管・管理するかを家族で整理しておくことがポイントになるでしょう。
 

まとめ

福沢諭吉の旧1万円札は、現在発行停止となっているものの、日本銀行や財務省によると、現在も有効な紙幣として使用できます。そのため、実家のタンスから100万円分見つかったとしても、「急いで新札に交換しなければ使えなくなる」というわけではありません。
 
一方で、紙幣の状態によっては機械で使いにくい場合があるほか、タンス預金には盗難や相続時の管理リスクなどもあります。旧札だからと慌てるのではなく、今後の保管方法や管理方法を整理しておくことが大切になるでしょう。
 

出典

日本銀行 日本のお金 その他有効な銀行券・貨幣 一万円券
日本銀行 教えて!にちぎん 銀行券(お札)と貨幣(硬貨) これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか?
財務省 よくあるご質問 通貨 昔のお金は使えますか
デジタル庁 e-GOV 法令検索 日本銀行法(平成九年法律第八十九号) 第五章 日本銀行券(日本銀行券の発行)第四十六条2
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE