新車600万円の「アルファード」が、子どもの“スポ少の車出し”で泥だらけに…「ガソリン代1000円」もらってますが、細かい砂の掃除も大変です。洗車代を“上乗せ請求”して大丈夫でしょうか?

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新車600万円の「アルファード」が、子どもの“スポ少の車出し”で泥だらけに…「ガソリン代1000円」もらってますが、細かい砂の掃除も大変です。洗車代を“上乗せ請求”して大丈夫でしょうか?
念願だった「600万円のアルファード」を新車で購入。しかし、週末に子どものスポーツ少年団(スポ少)の「車出し」を引き受けたところ、砂や泥だらけの靴や汗だくのユニフォームで乗られ、新車の車内があっという間に汚れてしまった……こんな経験があるという人もいるのではないでしょうか。
 
「善意で車を出しているのに、なんで自分が損をしなければならないの? ガソリン代1000円に、洗車代と車の価値減少分としてプラス2000円くらい請求してもいいよね」と感じる気持ちはよく分かります。
 
本記事では、実費以上の金銭をほかの親に請求してよいのか、法的な注意点と波風を立てない解決策を解説します。
高橋祐太

2級ファイナンシャルプランナー技能士

実費以上を受け取ると問題になる?「道路運送法」の注意点

結論から言うと、ガソリン代や高速道路料金といった「実費」に上乗せして、洗車代や車の減価償却費(価値が下がる分)をほかの親から受け取ることは、法的に注意が必要です。
 
日本の道路運送法では、許可なく自家用車で有償の送迎を行い利益を得ることは、原則として認められていません。
 
割り勘の範囲内であれば問題ありませんが、「ガソリン代の実費は1000円だけど、新車が汚れるから洗車代と車の消耗分として多めに3000円ちょうだい」と請求し、実費を超えるお金を定期的に受け取った場合、「運送の対価(利益)」とみなされる恐れがあります。
 
スポ少の車出しで直ちに摘発されるケースは現実的には多くありませんが、トラブルのもとになりうることは知っておきたいところです。
 

「車の価値減少分」を証明するのは難しい

法的な問題とは別に、ほかの親たちとの人間関係という観点でも、上乗せ請求は慎重に考えたほうがよいでしょう。
 
確かに、600万円の新車を走らせれば走行距離に応じて車の価値は下がりますし、泥汚れによってシートの清掃が必要になるかもしれません。しかし、「今回の30分の送迎で、いくら車の価値が下がったのか」「その泥はどの子どもがつけたものなのか」を明確に示すことは難しいでしょう。
 
明確な根拠がないまま、「新車だから多めに払って」と請求すれば、ほかの保護者から不満を持たれ、結果として自身の子どもがチーム内で居心地の悪い思いをすることになりかねません。
 

新車を守りつつ波風を立てない「乗車ルール」の徹底

では、大切な新車を汚れから守るためにはどうすれば良いのでしょうか。金銭で解決しようとするより、乗車時のルールをあらかじめ決めておくほうが現実的です。


・乗車前に靴を履き替えさせる(泥のついたスパイクはビニール袋へ)
・座席にはレジャーシートやバスタオルを敷いてから座らせる
・乗車中の飲食は水のみに限定する

「新車で汚れが落ちにくいため、このルールを守ってね」と子どもたちに明るく伝えるのがポイントです。それでも負担を感じる場合は、チームの保護者会で「今後の車出しは全員で費用を出し合い、レンタカーのミニバンを借りよう」と提案するのも1つの方法です。
 

まとめ

スポ少の車出しは、親の善意の上に成り立っているボランティアです。600万円のアルファードが汚れるのは本当につらいことですが、ガソリン代の実費を超えて洗車代などを請求することは、道路運送法上の注意点があるほか、保護者間のトラブルを招く原因にもなりえます。
 
お金を上乗せ請求するよりも、車を汚さないための乗車ルールを事前に共有し、どうしても負担に感じる場合は車出し自体を断るか、レンタカー活用をチーム全体に提案して、愛車と人間関係の両方を守りましょう。
 
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士

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