友人の“新築祝い”に「1万円」渡したら、内祝いに「ほぼ同額のカタログギフト」が届きショック! 普通は半返しで「全返しは嫌味」と聞きますが、マナー的に問題ないのでしょうか? 贈答マナーの基準を確認
本記事では、一般的な贈答マナーの基準と、こうしたイレギュラーな事態に直面した際の穏やかな受け止め方について解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
新築祝いの内祝い相場は「半返し」から「3割返し」が基本
まずは、贈答マナーの基本ルールを確認しましょう。お祝いをいただいた場合のお返し(内祝い)は、いただいた金額の「半額(半返し)」から「3分の1(3割返し)」程度の品物を贈るのが一般的な相場とされています。
今回のように1万円の新築祝いを贈った場合、相手が用意する内祝いの目安は3000~5000円程度です。品物やカタログギフトも、この価格帯で選ばれるケースが一般的でしょう。
そのため、1万円のお祝いに対して、ほぼ同額のカタログギフトを送り返してくるというのは、一般的なマナーから見るとやや異例の対応といえます。
同額のお返しは「全返し」と呼ばれ、嫌みと受け取られる理由
日本の習慣では、いただいたお祝いと同額、あるいはそれ以上の金額の品物を返す行為は「全返し」と呼ばれることがあります。
これには、「お気遣いは不要です」「これでお返しは済みました」という「突き返し」の意味合いが含まれる場合があり、相手によっては距離を置きたい気持ちや、丁寧な拒絶として受け取られることもあるでしょう。
世間一般のマナー感覚からすれば、この対応を「お祝いの額への当てつけ」や「嫌み」と感じてしまう人がいても不思議ではありません。自分の気遣いを突き返されたように感じるのは自然な感情です。
一方、年下の人や後輩などからお祝いをもらった場合には、あえて「お祝いの8割から10割程度」の手厚いお返しを送る習慣を持つ人もいます。そのため、相手との関係性によっても意味合いが大きく異なる部分です。
マナーを知らないだけ? 相手に悪気がない可能性も
全返しをされたからといって、「嫌みだ」と決めつけてしまうのは早計です。近年では、こうした伝統的な贈答マナーに詳しくない人も増えています。新築や引っ越しのタイミングは何かと慌ただしく、相手側には以下のような「悪気のない事情」があった可能性も十分に考えられるでしょう。
・「1万円もいただいたのだから、同じくらい価値のあるものを返そう」という純粋な善意
・夫婦間でお祝い金の金額共有がうまくできていなかった
・ネット注文で「予算5000円のコース」を選ぶつもりが、操作ミスで「1万円のコース」を決済してしまった
このように、内祝いをまとめて手配するなかで高額なお返しを送ってしまうケースも、可能性としてはありえます。
波風を立てないための「大人の」受け止め方
相手の真意が「嫌み」なのか、「単なる知識不足」なのかを正確に判断することはできません。今後も平穏な人間関係を維持したいのであれば、相手の意図を必要以上に深読みしないことが、結果的に最も賢明な対応になる場合もあります。
届いたカタログギフトはありがたく受け取り、「すてきなお返しをありがとう。新居での生活はいかがですか?」と、自然なお礼を伝える程度で十分です。
もし相手に本当に距離を置きたい意図があったのなら、今後の付き合いの中で自然と関係性に変化が表れるでしょう。一方、単なる認識不足であるなら、その後も変わらない付き合いが続いていくでしょう。
マナー上では全返しは異例だが、善意の可能性もある
新築祝いで1万円を贈った場合、一般的な内祝いの相場は3000~5000円程度(3割返しから半返し)です。そのため、ほぼ同額の1万円相当のカタログギフトが返ってくるのはマナー上ではやや異例であり、お祝いの「全返し」と受け取られることもあります。
違和感を覚えるのは自然なことですが、現代では贈答マナーの知識不足や、「せっかくなので良いものを返礼したい」という善意から、高額なお返しを選ぶ人も少なくありません。
相手の真意を決めつけるよりも、まずは好意として受け取り、気にし過ぎないことが、今後の人間関係を円滑に保つうえで大切な姿勢といえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

