金曜夜の出発で、高速代「往復1万円」が安くなると信じ絶望…たった“数十分の違い”で「深夜割・休日割」を逃す痛恨のミスに!? 家族旅行で“お金を浮かす裏ワザ”とルールを確認

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金曜夜の出発で、高速代「往復1万円」が安くなると信じ絶望…たった“数十分の違い”で「深夜割・休日割」を逃す痛恨のミスに!? 家族旅行で“お金を浮かす裏ワザ”とルールを確認
家族旅行や帰省のとき、家計に重くのしかかってくるのが数千円から1万円を超える「高速代」です。少しでも交通費を節約するため、「ETC割引」を活用している人は多いはずです。
 
とくに、金曜日の仕事終わりにマイカーへ家族を乗せて出発し、目的地近くで車中泊をしたり、早朝から遊べるように移動したりと、気合を入れるお父さんもいるかもしれません。
 
しかし、良かれと思って金曜日の夜に出発した結果、ETCの「深夜割引」も「休日割引」も適用されず、通常料金をまるまる請求されてしまう痛恨のミスにつながるケースがあることをご存じでしょうか。
 
今回は、たった数十分の違いで数千円も損をしてしまうETC割引の厳密なルールと、確実にお金を浮かすための裏ワザを解説します。
西村和樹

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

金曜夜22時出発、23時半到着……このパターン、実は「割引ゼロ」!?

家族4人でマイカー(普通車)に乗り込み、片道5000円の区間を移動するケースを考えてみましょう。
 
金曜日の22時に高速道路のインターチェンジ(IC)を通過し、スイスイと順調に進んで23時30分に目的地のICを降りました。
 
運転手のお父さんは「夜中だから深夜割引で30%オフになるはず! 片道3500円で済んだな」とホクホク顔です。しかし後日、ETCの利用明細を確認すると、きっちり「5000円」が引き落とされていました。
 
往路だけでなく復路でも同じように割引の時間帯を外してしまい、往復1万円の交通費が7000円に節約できると見込んでいたのに、結果として割引は一切適用されていなかったのです。
 
なぜ、このような悲劇が起きてしまったのでしょうか。その原因は、ETC割引が適用される「時間のルール」を正確に把握していなかったことにあります。手取りがなかなか上がらず、日々のランチ代すら切り詰めているお小遣い制のお父さんにとって、この3000円の出費はあまりにも痛手です。
 

ETC「深夜割引」と「休日割引」の厳密すぎるルールとは

ここで、NEXCO東日本などが定めている代表的なETC割引の条件を改めておさらいしておきましょう。
 

・深夜割引:毎日午前0時から午前4時までの間に、対象となる高速道路を走行すれば料金が30%割引される
・休日割引:土曜日、日曜日、祝日(対象外の期間あり)に対象の高速道路を走行する軽自動車および普通車が30%割引される

 
ポイントは「どの時間帯に対象の道路を走っていたか」です。
 
先ほどの事例(金曜日の22時に入り、23時30分に出た場合)を当てはめてみましょう。
 
まず「深夜割引」ですが、対象時間は午前0時から午前4時です。23時30分に高速道路を降りてしまっているため、対象時間を1秒もかすっていません。したがって深夜割引は適用外となります。
 
では「休日割引」はどうでしょうか。金曜日は平日です。土曜日の午前0時になる前に高速道路を降りているため、こちらも休日割引の対象外となってしまうのです。
 
つまり「金曜日の夜中だから安くなるだろう」という思い込みだけで走ってしまうと、どの割引の網にも引っかからず、通常料金を支払うことになります。
 

たった30分の違いで「約1500円」損する痛恨のミスを防ぐ裏ワザ

では、先ほどのお父さんはどうすれば割引を受けられたのでしょうか。答えは非常にシンプルです。「目的地のインターチェンジを降りる時間を、土曜日の午前0時以降にする」という方法です。
 
例えば、23時30分に目的地のICに到着しそうになったとき、手前にあるサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に立ち寄ります。そこで30分ほど休憩し、日付が土曜日に変わった「午前0時1分」に料金所のゲートを通過するのです。
 
これだけで、土曜日に高速道路を走行したという実績ができ「休日割引」の30%オフが適用されます。さらに、午前0時を過ぎているため「深夜割引」の条件も同時に満たします。(※両方の条件を満たした場合、どちらか最も割引率が高いほうが適用されます。この場合はどちらも30%です)
 
SAでほんの少しコーヒーブレイクを挟むだけで、片道約1500円、往復で考えれば3000円近くのお金が浮く計算になります。知っているか知らないかだけで、手元に残るお金が大きく変わる典型的な事例です。
 

【要注意】GWやお盆は「休日割」の対象外!? 最新ルールをチェック

さらに、休日に車を走らせる人にとって注意すべき落とし穴がもう1つあります。それは「ゴールデンウィーク(GW)やお盆、年末年始、シルバーウィーク、3連休などは、休日割引が適用されない」というルールです。
 
国土交通省および各高速道路会社は、交通集中による大渋滞を緩和するため、2022年以降、大型連休中の休日割引を適用除外としています。2025年以降もこの方針は継続されており、連休中の土日に出かけても「休日だから30%オフになる」と思い込んでいると、通常料金を引き落とされて後から顔面蒼白になる危険性があります。
 
「大型連休中は安く移動できないのか」と絶望する必要はありません。
 
実は、大型連休中であっても「深夜割引」は通常通り適用されます。つまり、GWやお盆であっても、午前0時から午前4時の間に少しでも高速道路を走るスケジュールを組めば、きっちり30%の割引を受けることができるのです。
 
物価上昇が続き、家計のやりくりが厳しくなるばかりの現在、3000円のお金があれば、旅先で少し豪華なランチを食べたり、子どもが欲しがっていたお土産を買ってあげたりすることができます。
 
お出かけ前にはETC割引の適用条件をしっかり確認し、賢く交通費を節約して、家族旅行を思い切り楽しんでください。
 

出典

NEXCO東日本 深夜割引
NEXCO東日本 休日割引
国土交通省 休日割引の適用除外について
NEXCO東日本 2026年度における休日割引適用日のお知らせ
 
執筆者 : 西村和樹
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

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