生活保護の父を熱中症から守りたくて「エアコン代10万円」を振り込んだら、“不正受給”になると言われ大慌て! 家族が家電をプレゼントしてはいけないのですか?
ただし、親が生活保護を受けている場合、家族が家電を買ってあげることで制度上の扱いがどうなるのか、不安に感じることもあります。そこで本記事では、生活保護を受けている親にエアコンを用意したいときに、家族が確認しておきたいポイントを解説します。
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目次
家族がエアコンを買ってあげること自体は可能
生活保護を受けている人に、家族がエアコンを買ってあげること自体は禁止されていません。親の体調を心配して、必要な家電を用意することは、家族として考えられる支援の一つといえます。
ただし、生活保護は、収入や資産だけでは最低限の生活を維持できない場合に、不足分を補う制度です。親族などから援助を受けられる場合は、その援助が生活保護より優先されます。
そのため、家族から支援を受けた場合、福祉事務所が内容を確認することがあります。例えば、毎月現金を渡している場合は、生活費に充てられるものとみなされやすいでしょう。
一方、エアコンのように使い道がはっきりしていて、健康維持に必要な物を家族が直接購入するケースでは、現金の仕送りとは扱いが異なる可能性があります。ただし、最終的な判断は福祉事務所が行います。
エアコン代が収入認定されるかは渡し方や目的で変わる
生活保護を受けている親にエアコンを用意したい場合は、「現金を渡すか」「家族が直接購入するか」という違いに注意しましょう。父親にエアコン代として現金を渡すと、その金銭は収入と判断される可能性があります。収入認定されれば、その分だけ保護費が調整されるかもしれません。
例えば、10万円を渡して本人が自由に使える状態にすると、エアコン以外の生活費にも充てられます。そのため、福祉事務所から確認されやすくなり、申告していなかった場合は、あとから説明を求められるおそれもあります。
一方で、家族が家電量販店などでエアコンを購入し、父親の住まいに設置する形であれば、目的が明確です。熱中症対策として必要な設備であり、本人が自由に現金化しにくい点も考慮される可能性があります。
ただし、高額すぎる機種を選ぶと、必要な範囲を超えた援助と見られることも考えられます。購入する場合は、冷房機能など最低限の性能を備えた、一般的な価格帯の物を選ぶとよいでしょう。
購入前にケースワーカーへ相談するとトラブルを防げる
生活保護では、収入や援助を受けた場合に申告が必要です。あとから家族が買ったことが分かると、悪意がなくても確認や説明を求められる可能性があります。そのため、エアコンを購入する前に、父親を担当するケースワーカーへ相談しておくと安心です。
相談するときは、「父が高齢で夏場の体調が心配」「現在エアコンがない、または故障している」「家族が直接購入して設置費も支払う予定」といった事情を具体的に伝えましょう。
そのうえで、見積書や購入予定の商品情報を用意しておくと、金額や購入目的を説明しやすくなります。また、自治体や状況によっては、冷房器具の購入費について制度上の対応を受けられる場合もあります。
生活保護を受けている人の住まいや体調、世帯の状況によって判断が変わるため、自己判断で進めず、福祉事務所に確認することが重要です。
生活保護中の家族へエアコンを贈る前に収入認定の扱いを確認しよう
生活保護を受けている父親に、家族がエアコンをプレゼントすること自体は可能です。ただし、親族からの援助は収入として扱われる場合があるため、何も相談せずに購入するのは避けたほうが安心です。
特に、エアコン代として現金を渡すと、本人が自由に使える金銭とみなされ、収入認定されやすくなります。そのため、エアコンを贈る場合は、家族が直接購入して設置する形にし、事前にケースワーカーへ相談しておくと安心です。
相談するときに購入目的や金額、必要性を説明しておけば、後日のトラブルを防ぎやすくなります。エアコンは夏の健康を守るために重要な家電です。制度のルールを確認したうえで、高齢の親が安心して暮らせる環境を整えましょう。
出典
厚生労働省 生活保護制度
神奈川県 生活保護世帯におけるエアコン購入費用に関する取扱い等について(周知)(厚生労働省社会・援護局保護課)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

