民泊が「1泊8000円で安い」と予約したら、なぜか「清掃費5000円」が上乗せに!? ホテルより安いはずが“割高になる”なんて…「民泊特有の料金システム」のカラクリとは? 注意点を確認

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民泊が「1泊8000円で安い」と予約したら、なぜか「清掃費5000円」が上乗せに!? ホテルより安いはずが“割高になる”なんて…「民泊特有の料金システム」のカラクリとは? 注意点を確認
最近、ホテル代の高騰が続いていますよね。毎月10万円の住宅ローン返済や、容赦なく引かれる社会保険料にため息をつきながらも、家族の笑顔を見るために旅行の計画を立てている人も多いはずです。
 
予算を抑えるため「ホテルが高いなら、民泊を使えばいいじゃないか」と、1泊「8000円」の魅力的な数字に惹かれて予約ボタンを進めた経験はないでしょうか。
 
しかし、最終決済画面で思わず「えっ!?」と声が出た人もいるでしょう。安いはずの民泊に、高額な「清掃費」や「サービス料」が上乗せされ、結局ビジネスホテルより高くつく「民泊の罠」について解説します。
西村和樹

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

1泊8000円が1万4000円に跳ね上がる!? 民泊特有の料金システムのカラクリ

民泊サイトで検索すると、1泊8000円や1万円といった手頃な基本料金が目を引きます。特に家族4人で泊まる場合、ホテルなら2部屋必要で3万円以上かかるところが、民泊なら一棟貸しで8000円。毎月3万円の少ないお小遣いをやりくりしている身からすると、これなら旅行に連れていってあげられる、と期待に胸が膨らみますよね。
 
しかし、ここに大きな落とし穴があります。民泊の料金体系は、ホテルと大きく異なるからです。決済画面に進むと、基本料金のほかに「清掃費」と「サービス料」が加算されます。
 
例えば、基本料金8000円の部屋を予約したとします。そこに、1回の滞在につき5000円の清掃費、さらにサイト運営会社へのサービス料が約1000円上乗せされると、1泊の総額は1万4000円に跳ね上がります。
 
ホテルであれば、清掃費は最初から宿泊費に組み込まれているのが一般的です。しかし、民泊では、ホストが設定した清掃料金が宿泊者に請求されるケースがあります。
 

「連泊しないと損をする」清掃費の仕組みとホテルの比較

この「清掃費」が、民泊の料金を複雑にしている最大の要因です。清掃費は「1泊あたり」ではなく「1回の滞在あたり」で、固定でかかる仕組みになっています。
 
これがどういうことか、具体的な数字で見てみましょう。1泊8000円、清掃費5000円の民泊に泊まる場合、1泊だけなら総額1万3000円(サービス料除く)となり、1泊あたりの単価は1万3000円です。
 
しかし、同じ部屋に「3連泊」した場合はどうでしょうか。基本料金は8000円×3泊で2万4000円ですが、清掃費は滞在期間を通して5000円しかかかりません。合計2万9000円となり、1泊あたりの単価は約9666円まで下がります。
 
つまり、民泊は「長期滞在」を前提とした料金システムであり、1泊だけの弾丸旅行で利用すると、清掃費の負担が重くのしかかり、かえって割高になってしまうのです。
 

ホテルと民泊の総額シミュレーション

ここで、1泊1万2000円のビジネスホテルと、基本料金8000円、清掃費5000円の民泊を比較してみます。
 
1泊の場合、ホテルは1万2000円、民泊は1万3000円となり、基本料金が高かったはずのホテルの方が安く済みます。日々のランチ代を切り詰めてやりくりしている中で、少しでも安く旅行したいという気持ちは痛いほどわかります。しかし、表面上の「1泊8000円」という数字だけを見て飛びつくと、結果的に家計を圧迫することになりかねません。
 

予約前に必ず確認! 民泊選びで失敗しないためのポイント

住宅ローンや子どもの教育費で出費がかさむ中、せっかくの家族旅行で「損をした」と悔しい思いはしたくないですよね。民泊を選ぶ際は、検索一覧の画面に表示される基本料金だけで判断してはいけません。
 
必ず最終の「決済画面」まで進み、清掃費やサービス料を含めた「総額」を確認することが鉄則です。総額を宿泊日数で割り、1泊あたりの実質単価を出したうえで、周辺のホテル料金と比較するのが確実です。
 
また、民泊のキャンセルポリシーはホテルよりも厳格に設定されていることもあり、「予約後48時間以降はキャンセル料50%」といったケースもあります。安易に予約を確定させると、思わぬ出費を被るリスクがあるため注意が必要です。
 
家族旅行は、日々の泥臭い労働を忘れさせてくれる大切な時間です。宿の料金システムを正しく理解し、ホテルと民泊を賢く使い分けることで、限られた予算の中でも最高の思い出を作ることができるはずです。
 

出典

観光庁「住宅宿泊事業の現状」
 
執筆者 : 西村和樹
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

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