「家賃を抑えて千葉へ移住」したのに、都内へ通うための“特急料金”や“グリーン車代”で毎月数万円の出費に…! 節約のはずが「交通費貧乏」になる理由とは?

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「家賃を抑えて千葉へ移住」したのに、都内へ通うための“特急料金”や“グリーン車代”で毎月数万円の出費に…! 節約のはずが「交通費貧乏」になる理由とは?
「自然に囲まれた環境で暮らしたい」「家賃を抑えつつ、都内へ通勤できる程よい田舎に住みたい」といった理由から、千葉県への移住が人気を集めています。
 
しかし、家賃だけを理由に移住すると、思わぬ後悔を生むことがあります。その代表例が「交通費」の落とし穴です。
 
家賃を下げて生活費を節約したはずが、通勤の快適さを求めた結果、毎月数万円もの予期せぬ出費が重なり「交通費貧乏」に陥ってしまうケースがあります。
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千葉から都内への通勤ラッシュは想像以上に厳しい

千葉移住の最大の壁となるのが、都内への通勤ラッシュです。
 
特に、西船橋や浦安などを通る東京メトロ東西線は、混雑率が200%強とされ、日本ワースト1位を記録するほどの満員電車です。また、千葉駅や船橋駅などを通るJR総武線も混雑率が200%近くに達します。
 
家賃の安さや住環境に魅力を感じて移住しても、毎朝の通勤が大きなストレスになることがあります。移住前は「少し遠くても電車に乗るだけ」と思っていても、実際には満員電車で立ち続ける時間が増え、心身の疲労がたまりやすくなります。
 
こうしたラッシュを避けるため、千葉駅、西船橋駅、津田沼駅といった始発電車がある駅周辺に移住する人もいます。しかし、始発であっても必ず座れるとは限らず、混雑そのものは避けられないことがあります。
 
毎日ぎゅうぎゅう詰めの電車で通勤していると、「お金を払ってでも座りたい」という気持ちが強くなります。その結果、追加料金を払って特急「しおさい」や「わかしお」、あるいは普通列車のグリーン車を日常的に利用すると、交通費が膨らんでしまいます。
 

グリーン車や特急を使うと毎月数万円の出費になる

では、実際にどれくらいの出費になるのでしょうか。
 
首都圏の普通列車に連結されているグリーン車を利用する場合、乗車距離50kmまでで1回750円の料金がかかります。もし往復で利用すれば1日1500円です。月に20日出社した場合、単純計算で月3万円もの出費になります。
 
この3万円は、家計にとって小さくありません。家賃を都内より3万円下げられたとしても、グリーン車代で同じ金額が出ていくなら、節約効果はほぼ消えてしまいます。通勤費を抑えるために、グリーン定期券を検討する人もいるでしょう。
 
しかし、50kmまでの1か月用グリーン定期券は、通常の通勤定期券との差額が3万3520円に上り、月に45回、つまり22.5往復以上乗らないと元が取れない計算になります。平日に毎日往復利用しても、祝日や有給休暇、在宅勤務があると、思ったほど得にならない可能性があります。
 
JRE POINTを使った実質600円での利用や、「えきねっと」の割引キャンペーンで特急料金を安く済ませる方法もあります。それでも、毎月の支出が数万円増えることに変わりはありません。
 
さらに、特急やグリーン車の利用が習慣になると、疲れている日だけのつもりが、いつの間にか毎日の固定費になります。最初は片道だけでも、帰りも座りたくなり、支出がじわじわ増えていく点に注意が必要です。
 

通勤費だけでなく車の維持費も重なりやすい

「サラリーマンでも特定支出控除を使えば、通勤交通費が経費になって税金が戻るのでは」と考える人もいるかもしれません。
 
たしかに、給与所得者の特定支出控除では、一般の通勤者として通常必要であると認められる通勤費が対象になります。ただし、控除を受けるには、特定支出の合計額が給与所得控除額の2分の1を超える必要があり、会社の証明も必要です。実際に使える人は限られます。
 
また、グリーン車料金のように、通常の通勤に必要と認められにくい費用は、全額自腹になると考えておいたほうが安全です。会社が交通費を支給してくれる場合でも、特急料金やグリーン車代まで認めるかどうかは、会社の通勤手当規定によります。
 
さらに、千葉移住で忘れてはならないのが車の存在です。駅前以外のエリアでは、スーパーへの買い物、病院、子どもの送迎など、日常生活で車が必要になる地域が多くあります。
 
車を持つと、ローンや購入費だけでなく、保険、車検、ガソリン代、駐車場代などがかかります。月に4〜8万円ほどの固定費が加わることもあります。
 
つまり、家賃が数万円安くなったとしても、快適な通勤のためのグリーン車代や特急代、さらに車の維持費が加われば、東京に住んでいた頃より出費が増える可能性があります。
 

まとめ

千葉への移住は、自然や広い住まい、都内より抑えやすい家賃など、多くの魅力があります。しかし、都内へ通勤する場合は、交通費の落とし穴に注意が必要です。
 
東西線や総武線などの通勤ラッシュは厳しく、毎日の疲労を避けるためにグリーン車や特急を使うようになると、月に数万円の出費になります。50kmまでの普通列車グリーン料金は1回750円で、往復利用を月20日続ければ月3万円です。
 
さらに、郊外では車が必要になることもあります。車の維持費として月4〜8万円ほどかかれば、家賃を下げた分以上に支出が増える可能性があります。
 
移住前には、「週に何日出社するのか」「特急やグリーン車をどれくらい使うのか」「車は必要か」「会社はどこまで交通費を支給してくれるのか」を具体的に計算しましょう。
 
家賃の安さだけで判断せず、通勤の疲労、交通費、車の維持費まで含めて試算することが大切です。事前にリアルな生活費を把握しておけば、千葉移住を後悔のない選択にしやすくなります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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