【実録】コンビニで「538円の幕の内弁当」を買ったら「えっ、こんなに小さいの?」とショック! 内容量は「1食表記」で“グラム表記”はなし…「ステルス値上げ」されても気づかない? 表記に潜む落とし穴
「どのくらいの量なんだろう」と思い内容量を確認するため表示ラベルを見ると、グラム表記はなく「1食」とだけ記載されています。「多いのか少ないのか、どうやって判断するのだろう」と疑問を感じました。
コンビニ各社の弁当価格が上昇する中、もし内容量が減った場合、グラム表示がなければ消費者はどうやって判断すれば良いのでしょうか。実際に調べてみました。
ファイナンシャルプランニング技能士1級、介護福祉士
目次
「こんなに小さかった?」と思ったのに確認できない
その日、筆者はコンビニでお弁当を購入することになり、帰宅が遅くなるかもしれないからできればしっかり目に食べておきたいと思っていました。
コンビニのお弁当売り場で、幕の内弁当を手に取ったところ、「えっ、こんなに軽いの? 500円以上するのに」と、値段と見た目の大きさ、そして実際の軽さに驚いたのです。
同じ価格であれば内容量の多いお弁当を選ぼうと思い、表示ラベルの内容量を確認したところ、「1食」とグラム表示なしです。「えっ、グラム表示ないの?」と下にあった巻きずしの内容量を確認すると「5個」、おにぎりの内容量は「1個」です。
これでは、いわゆる「ステルス値上げ」が行われた場合でも、消費者が内容量の変化を把握しにくいと感じました。
調べてみると「1食表示」で問題ないルールだった
帰宅して調べたところ、コンビニのお弁当やおにぎりにグラム表示がないのは、日本の「食品表示基準」において、「1個」「1食」といった個数や食数での表示が認められているからだということでした。
食品表示基準では、透明の包装などで外見から中身の数量(おにぎり1個、お弁当1食など)が容易に把握できる場合、重量(グラム)の表示を省略できると定められているそうです。
また、コンビニのお弁当やおにぎりは製造過程において、重量の管理基準が実施されており、基準の重量に満たない商品が出荷されないように管理しているということでした。
同じ商品の内容量が少なくなった場合、どうやって気付くのか
しかし、その「1食」のお弁当が少なくなったことにどうやって気付くのでしょうか? 法律上問題がなくとも、消費者にとって「グラム表示の内容量」は判断材料の1つになります。
スーパーの総菜売り場では、100グラムあたり○円という表示を見かけることがあります。重量が分かれば、価格と内容量のバランスを比較しやすくなります。しかし、コンビニ弁当では重量が分からないため、消費者が内容量を目安に比較することは容易ではありません。
物価高で増える「ステルス値上げ」であっても消費者には分かりづらい
物価や物流コストの高騰で、さまざまな商品の価格が上昇しています。
コスト上昇分を価格転嫁しにくい企業は少なくありません。そのため、内容量を減らして価格を維持する、いわゆる「ステルス値上げ」が話題になることも増えています。
コンビニ弁当は「1食」と表示されているため、内容量に変化があった場合でも気付きにくいでしょう。消費者にとって比較の目安にしやすい「グラム表示」は、1つの判断基準になると言えます。
「1食」表示だけで十分? 消費者が感じた不便さ
お弁当「1食」やおにぎり「1個」は、見れば誰でも分かります。果たしてそれが「内容量」なのかに疑問があります。
お弁当を購入するシチュエーションはさまざまです。「今日は軽めにしておこう」、先日の筆者のように「しっかり目に食べておきたい」など、状況にあった商品を選びたい人は多いのではないでしょうか?
500円のお弁当が数種類あった場合、その日の筆者は同じ価格であれば多めが良いという「重量での判断」でしたが、「からあげ弁当」など「おかずのボリュームがあるか」で判断する人もいます。
また、内容量のグラム表示がないと量に対して価格がどうかといった「コスパ」の比較もむつかしく、内容量が分からないことは想像以上に不便だと感じました。
まとめ
法律上は問題がないとしても、さまざまな商品・サービスの高騰が続く今、消費者にとって内容量は重要な判断材料の1つです。価格だけでなく、どれくらいの量が入っているのかが分かれば、商品選びがしやすくなります。
本当にステルス値上げなのかは確認できませんでしたが、生活コストの上昇もあり「コスパ」を重視する人も多いでしょう。 みなさんはコンビニでお弁当を購入する際、内容量や重さを気にしますか。それとも価格やおかずの内容で選びますか。
執筆者 : 藤田寛子
ファイナンシャルプランニング技能士1級、介護福祉士

