愛車で帰宅中、妻から「牛乳買ってきて」のLINEをチラ見…「赤信号だから大丈夫」と思いきや、警察に見つかり“反則金1万8000円”の理不尽! 何がダメなんですか!? スマホ操作の境界線

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愛車で帰宅中、妻から「牛乳買ってきて」のLINEをチラ見…「赤信号だから大丈夫」と思いきや、警察に見つかり“反則金1万8000円”の理不尽! 何がダメなんですか!? スマホ操作の境界線
仕事が終わって、ようやく一息つける帰宅中の運転。赤信号で停車した瞬間、スマホの画面が明るくなり、妻から「帰りに牛乳買ってきて」というLINEが届く……
 
きっと多くの人が経験したことのある、ありふれた日常のひとコマではないでしょうか。
 
「赤信号で完全に止まっているからセーフだろう」
 
そう思ってスマホを手に取り、返信を打とうとしたその数秒が、実は取り返しのつかない悲劇を招くかもしれないことをご存じでしょうか。
 
もし警察官に見つかれば、普通車で1万8000円という重い反則金が科される可能性があります。住宅ローンの返済や教育費に追われ、毎月のお小遣いをギリギリまで切り詰めている身にとって、1万8000円の出費はあまりにも痛すぎるでしょう。
 
今回は、どこからが違反になるのか、スマホ操作の「境界線」とお金のリスクについて解説します。
西村和樹

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

「赤信号で停止中」は違反? スマホ操作の境界線

まずは、道路交通法におけるルールをしっかり確認しておきましょう。
 
結論からいうと、車が「完全に停止しているとき」であれば、スマホを手に取って画面を操作したり、通話したりすることは違反にはなりません。
 
法律上では「自動車等が停止しているときを除き」と明記されているため、赤信号でブレーキをしっかり踏み、車が1ミリも動いていない状態であれば、LINEを確認しても直ちに取り締まりの対象にはならないのです。
 
「なんだ、じゃあ大丈夫じゃないか」と安心するのは危険です。警察が目を光らせているのは、まさにその油断が生み出す「境界線」だからです。
 

1万8000円が吹き飛ぶ「無意識の数秒」とは

違反の対象となるのは、車が少しでも動いている状態でスマホを保持して画面を注視したときです。これを「携帯電話使用等(保持)」と呼びます。
 
日常の運転を思い返してみてください。赤信号に向かって減速している最中に「あっ、LINEがきた」とスマホを手に取っていませんか? または、青信号に変わってアクセルを踏み始めたのに、まだ画面を見続けていないでしょうか。
 
AT車の場合、ブレーキを少し緩めるだけで車が前進するクリープ現象が起きます。完全に停止する直前や、発進直後の「ほんの数秒」にスマホを操作していれば、それは立派な違反です。違反点数は3点。そして普通車の場合、1万8000円の反則金が科されます。
 
1万8000円は、節約のために職場で食べるカップラーメンやおにぎりであれば、いったい何ヶ月分に相当するでしょうか。日々の飲み代を我慢し、スーパーの特売日を狙って買い物している努力が、たった数秒の「牛乳買ってきて」の確認で、すべて水の泡になると思うと、恐ろしい額ではないでしょうか。
 

万一事故を起こせば「一発免停」と多大な損害も

さらに恐ろしいのは、スマホの「ながら運転」が原因で交通事故を起こしてしまった場合です。スマホを注視したことで交通の危険を生じさせた場合は、「携帯電話使用等(交通の危険)」という、より重い罰則の対象となります。
 
この場合、反則金制度は適用されず、直ちに刑事手続きの対象となります。罰則は「1年以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金」。そして違反点数は6点となり、過去に違反歴がない人でも「一発で免許停止」となってしまいます。
 
車通勤をしている人にとって、免許停止は死活問題です。会社への通勤手段を失うだけでなく、業務で車を使う場合は仕事そのものに影響を及ぼし、上司からの評価ガタ落ちや、ボーナス十数万円カットという悲惨な事態も十分にあり得ます。
 
加えて、相手にけがをさせてしまえば、自動車保険の等級ダウンによる次年度以降の保険料の跳ね上がりなど、経済的なダメージは30万円やそこらでは到底収まりません。
 

大切な家族とお金を守るための「マイルール」を

仕事帰りの疲れた頭では、「これくらいなら大丈夫」という正常性バイアスが働きやすくなります。しかし、その気の緩みが家計に致命的なダメージを与えることになります。
 
スマホの通知音が鳴ると、どうしても気になってしまうものです。運転中はスマホをカバンの中や、手の届かない後部座席に置いておくなど、物理的に触れない環境をつくるのが1つの対策です。
 
どうしても連絡を受ける必要があるなら、Bluetooth対応のイヤホンマイクやカーナビのハンズフリー機能を活用するのがよいでしょう。
 
大切な家族のために頼まれた買い物の連絡で、1万8000円もの大金を失ってしまっては元も子もありません。無駄な出費を防ぐためにも、運転中のスマホ操作のリスクをいま一度、心に刻んでおきたいものです。
 
執筆者 : 西村和樹
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、第一種/第二種電気工事士、医療情報技師、2級ボイラー技士、ボイラー整備士

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