指定席のチケットを持っているのに、ギリギリで飛び乗ったら「自由席の車両」だった。車内販売のワゴンで指定席まで行けない! 立ち乗りでも返金されないの?

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
指定席のチケットを持っているのに、ギリギリで飛び乗ったら「自由席の車両」だった。車内販売のワゴンで指定席まで行けない! 立ち乗りでも返金されないの?
新幹線や特急に乗るとき、指定席券を持っていれば安心して座れると思う人は多いでしょう。しかし、発車間際にあわてて乗った結果、指定席とは違う自由席車両に入ってしまうことがあります。また、車内が混雑していたり、通路がふさがっていたりすると、自分の席まで移動できないまま立ち乗りになるかもしれません。
 
このような場合、指定席料金は返金されるのでしょうか。本記事で、指定席券の基本ルールと困ったときの対処法を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

指定席券を持っていても、自由席車両に乗ると座れないことがある

指定席券は、決められた列車で決められた座席を利用するためのきっぷです。そのため、本来は券面に書かれた号車と座席番号を確認し、指定された席に座ります。
 
ただし、発車間際にホームへ着いた場合、近くのドアから急いで乗ることもあるでしょう。その車両が自由席だった場合、指定席の号車まで車内を移動する必要があります。ところが、混雑している車内では移動が簡単ではありません。大きな荷物を持つ人が多い日や、通路に人が立っている時間帯では、数両先の指定席まで進めないこともあります。
 
このとき注意したいのは、「指定席券を持っていること」と「実際に指定席に座れたこと」は別の問題だという点です。指定席券は座席を確保する権利ですが、自分の判断で別の車両に乗った場合、鉄道会社側の責任で席を使用できなかったとは言いにくくなります。
 

自分の都合で指定席に座れなかった場合、原則として返金は難しい

指定席に座れず立ち乗りになった場合でも、自己都合で指定席まで移動できなかったケースでは、原則として返金は難しいと考えられます。
 
なぜなら、JRのきっぷの払い戻しでは、指定席券などの指定券は、基本的に列車の出発時刻までに手続きする必要があるためです。そのため、出発後に列車へ乗ってから、「指定席を使用しなかったので返金してほしい」と申し出ても、通常は認められにくいでしょう。
 
例えば、指定席券を持っている人が自由席車両に乗り、そのまま自由席付近で立って移動した場合でも、列車には予定通り乗車しています。この場合、指定席に座れなかった原因が、乗車する車両の確認不足や発車間際の乗車であれば、鉄道会社の運行トラブルとはいえません。
 
一方で、列車が運休した、車両故障で乗れなかった、到着が大きく遅れたといった場合は別です。
 
JRの規則では、運行不能や一定以上の遅延など、利用者の責任ではない事情があるときに、払い戻しなどの取り扱いが定められています。つまり、返金されるかどうかは「指定席に座れなかった」という結果だけでなく、その原因がどこにあるかで判断されます。
 

指定席まで移動できないときは、早めに車掌へ相談する

自由席車両に乗ってしまい、指定席まで移動できないと感じたら、まずは無理に通路を進まないことが大切です。通路が混んでいて進めない場合、自分だけで無理に移動すると、ほかの乗客の迷惑になったり、転倒の危険があったりします。
 
車掌が近くを通ったときや、停車駅で安全に声をかけられるタイミングがあれば、指定席券を見せて事情を伝えましょう。
 
状況によっては、移動しやすいタイミングや次の停車駅でいったんホームに降りて外から指定席の号車へ移る方法を提案される場合もあります。ただし、短い停車時間で無理に移動するのは危険です。ドアが閉まる直前に走ると、乗り遅れやけがにつながるため、案内を受けた場合でも、時間に余裕がないと感じたら安全を優先しましょう。
 
また、指定席券を持っている場合でも、自由席に座ってよいとはかぎりません。自由席は、自由席特急券などを持つ人が利用する座席であり、指定席券とは扱いが異なるためです。
 
そのため、空席があるように見えても、列車やきっぷの種類によっては利用できない場合があります。自由席で待っていてよいのか、指定席まで移動したほうがよいのか迷ったときは、自分で判断せず、相談できるタイミングで車掌に確認するとよいでしょう。
 

指定席券を無駄にしないため、乗車前に車両位置を確認しよう

指定席券を持っていても、発車間際に自由席車両へ飛び乗ったまま指定席まで移動できなかった場合、原則として返金は難しいと考えられます。指定席券の払い戻しは、基本的に出発時刻までに行う必要があるためです。
 
指定席券を無駄にしないためには、乗車前に券面の号車とホームの案内表示を確認しておくことが大切です。もし違う車両に乗ってしまった場合は、無理に移動せず、早めに車掌へ相談しましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 きっぷあれこれ きっぷの払いもどし
東海旅客鉄道株式会社 JR東海 きっぷのルール きっぷの払いもどし
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE