夫が「深夜割引を使えば高速代が安くなる」と言って夜中に出発したがります。子ども連れでも、そこまでして節約する価値はありますか?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
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高速道路の深夜割引を解説
まずは、現行の高速道路料金の深夜割引の仕組みを見ていきましょう。2026年7月時点の深夜割引は、午前0時から午前4時までの間に高速道路を走行すれば、全走行分が30%割引になる仕組みです。
例えば、午後10時に出発し午前1時に到着した場合や、午前3時に出発し午前8時に到着した場合も、全走行分が30%割引になります。
東京から名古屋まで、高速道路を利用して走行したとすると、一般的な高速道路の料金は約7300円です。深夜割引を利用した場合、高速道路料金は5100円程度になり、2000円以上お得となります。
高速道路の深夜割引は、長距離トラックの経済的な負担軽減や、日中の渋滞軽減を目的として導入されてきました。
なお、高速道路の料金割引には、深夜割引のほかに、休日割引というものもあります。土日祝日に、決まった区間の高速道路で利用できる割引制度ですが、お盆や年末年始などは適用対象外です。また、深夜割引と休日割引の併用ができず、より有利になる割引制度が1つだけ適用となります。
タイトルのように、夫が深夜割引を利用したいという場合、実際に深夜割引でいくらお得になるのかを具体的な金額を調べてみるのが良いでしょう。また、深夜出発の負担が大きい場合は、休日割引の活用を検討してみましょう。
深夜割引制度が変更予定
なお、現状の深夜割引制度は、見直しが進められており、2026年度以降に変更となる予定です。主な変更点は以下の通りです。
・深夜割引の対象時間帯が、午後10時から翌午前5時までに拡大する
・一方で、深夜割引を受けられるのは、走行した全走行分ではなく、深夜時間帯に走行した分のみ割引となる
・割引は、即時割引から、後日還元型になる
・割引の対象となる上限距離が設けられる
・制度変更後、料金負担増や交通集中を避けるために、運用開始後5年間は激変緩和措置を行う
特に、今までは、走行した全走行分が割引対象となっていましたが、今後は、深夜時間帯に走行した分のみが割引になるので、注意が必要です。
先ほどの例で出したように、午後10時に出発し午前1時に到着した場合、深夜割引金額は変わりません。一方、午前3時に出発し午前8時に到着した場合、現行では全走行分について割引が受けられますが、変更後は午前3時から5時までに走行した分のみが割引対象となり、その他の走行分は一般料金となります。
具体的な実施時期は発表されていませんが、今後、車での長距離移動を考えている方は、最新の情報に注意するようにしましょう。
まとめ
頻繁に高速道路を利用する方にとって、高速道路の料金は気になる交通費のひとつです。現行の深夜割引や休日割引の仕組みを知っておくと、交通費を節約することができるでしょう。また、今後の深夜割引の制度変更内容も理解し、お得に高速道路を利用できるよう、移動時間帯についてぜひ工夫してみてはいかがでしょうか。
執筆者 : 下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

