駅のホームで「8万円で2週間・新幹線乗り放題」の切符を発見! かなりお得だけど「日本人」は“使用不可”? SNSでは「外国人優遇」と批判多数だけど、なぜこんなに安いの? 日本在住者が使えない理由

配信日:
この記事は約 3 分で読めます。
駅のホームで「8万円で2週間・新幹線乗り放題」の切符を発見! かなりお得だけど「日本人」は“使用不可”? SNSでは「外国人優遇」と批判多数だけど、なぜこんなに安いの? 日本在住者が使えない理由
駅のホームできっぷを拾ったら、とんでもないものだったという投稿が、きっぷの画像とともにSNSで話題になりました。写っていたのは、8万円で2週間新幹線に乗り放題というきっぷです。
 
そんなきっぷがあるなら欲しいと思う人がいる一方で、「外国人優遇ではないか」という声も見られました。本記事では、このきっぷの正体とお得さ、そして日本在住者が使えない理由について、分かりやすく解説します。
竹下ひとみ

FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

銀行にて12年勤務し、法人および富裕層向けのコンサルティング営業に従事。特に相続対策や遊休地の有効活用に関する提案を多数手がけ、資産管理・税務・不動産戦略に精通。銀行で培った知識と経験を活かし、収益最大化やリスク管理を考慮した土地活用のアドバイスを得意とする。

現在は、2社の経理を担当しながら、これまでの経験をもとに複数の金融メディアでお金に関する情報を発信。実践的かつ分かりやすい情報提供を心がけている。

話題のきっぷの正体は「ジャパン・レール・パス」

投稿で話題になったきっぷは、JRグループ6社が共同で販売する「ジャパン・レール・パス」であるとみられます。
 
これは、全国のJR線の新幹線や特急、普通列車などが有効期間中乗り放題になる特別なきっぷで、普通車用とグリーン車用があり、期間は7日間、14日間、21日間から選べます。普通車用のおとな料金は以下のとおりです。


・7日間:5万円
・14日間:8万円
・21日間:10万円

料金表と照らし合わせると、SNSに投稿されていた「8万円で2週間乗り放題」という内容は、誇張ではなく事実だと分かります。 ただし、このきっぷは東海道・山陽・九州新幹線の「のぞみ」と「みずほ」は対象外となっており、別途料金がかかります。
 

8万円で2週間乗り放題は「安すぎる」? どれだけお得か試算

新幹線の料金を知っている日本在住者ほど、このきっぷの安さに驚くのではないでしょうか。
 
例えば、東京と新大阪の間をひかり号の普通車指定席で移動すると、通常期は片道1万4400円で、往復では3万円近くかかります。この区間を3往復しただけで8万円を上回り、元が取れる計算です。
 
同じ前提で期間中に5往復すれば、通常のきっぷでは約14万円かかるところ、パスなら8万円で済みます。
 
加えて、在来線特急や都市部のJR線にも乗れるため、東京から京都、広島、九州へと周遊するような旅では、差額はさらに大きくなります。日ごろ帰省や旅行などで新幹線代の負担を実感している人から見れば、うらやましく感じるのは自然なことでしょう。
 

日本在住者は使えないの?

ジャパン・レール・パスを使えるのは、原則として「短期滞在」の在留資格で観光目的に日本を訪れる外国人旅行者です。日本国籍者でも、同じ国に連続して10年以上住み、在外公館が発行する証明書類を持っていれば利用できます。
 
つまり、線引きは国籍ではなく、日本の外から旅行に来た人かどうかです。日本で暮らす外国人も対象外のため、外国人だから優遇されているという理解は正確ではありません。
 
なお、日本在住者には、春・夏・冬の年3回、期間限定で発売される「青春18きっぷ」があり、全国のJR普通列車や快速列車が3日間または5日間乗り放題になります。新幹線には乗れませんが、年齢を問わず1万円前後で購入でき、使いかた次第でとてもお得に利用できます。
 

まとめ

SNSで話題になったきっぷはジャパン・レール・パスで、8万円で2週間新幹線に乗り放題という内容は実在します。ただし、対象は国籍ではなく居住地で区切られており、日本に住む人は外国人でも使えません。
 
外国人優遇というより、訪日客の長距離移動を支える商品と捉えるのが実態に近いでしょう。なお、駅できっぷを拾ったときは、そのまま駅係員に届けるようにしましょう。
 

出典

JAPAN RAIL PASS ジャパン・レール・パス 種類と価格
JAPAN RAIL PASS ジャパン・レール・パス 利用資格
 
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

  • line
  • hatebu

LINE