70歳の父は病院へ通うたびに駐車場代を払っているそうです。「年金だけでは厳しい」と言っていますが、自治体によっては駐車料金の補助が受けられるのでしょうか?
ただし、70歳という年齢だけで、病院の駐車料金が自動的に補助される制度は多くありません。まずは病院と自治体の両方に確認することが大切です。
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病院の駐車料金は病院ごとの割引が多い
通院時の駐車料金は、病院ごとに扱いが違います。外来患者には一定時間無料、会計済みの領収書や薬袋を提示すると割引、障害者手帳を提示すると免除、といった形がよくあります。
たとえば、国立国府台医療センターでは、外来診療や見舞いで来院した人は会計領収書や薬袋を提示して割引を受ける案内があり、障害者は手帳提示により駐車料金が免除されるとされています。
このような制度は、自治体ではなく病院側の駐車場ルールとして設けられていることがあります。お父さんが毎回通常料金を払っているなら、まず病院のホームページ、会計窓口、駐車場管理室に確認しましょう。
特に、大きな病院では「外来患者」「入院患者の家族」「見舞い」「障害者」などで料金が違う場合があります。割引処理を受けるには、駐車券を会計窓口へ出す必要があることもあります。知らずに精算すると、本来受けられる割引を逃しているかもしれません。
自治体の補助は障害者や移動困難者向けが中心
自治体によっては、駐車場代そのものを減免する制度があります。ただし、多くは障害者手帳を持つ人などを対象にしています。
たとえば、倉敷市では、市営駐車場を利用する場合、身体障害者手帳1級・2級、療育手帳A、精神障害者保健福祉手帳1級を持つ人などについて、駐車料金の減免制度があります。このように、市営駐車場なら自治体の制度が使える場合があります。
一方で、一般の民間病院や民間駐車場の料金を、70歳以上というだけで自治体が補助する制度は多くありません。高齢者向け支援としては、駐車場代ではなく、バス券、タクシー券、コミュニティバス、乗合タクシー、運転免許返納後の交通費助成などが中心です。
そのため、「駐車料金補助」という名前だけで探すと見つからないことがあります。「高齢者交通費助成」「福祉タクシー券」「通院交通費助成」「移送サービス」などの言葉で市区町村へ問い合わせるとよいでしょう。
一例として、先ほどあげた国立国府台医療センターがある市川市では、「チケット75」と呼ばれる、バス・タクシーチケットが支給されています。
ゴールドシニア(75歳以上)が対象となっており、たとえば、バスチケットでは、市内発または市内着の主要路線であればバスチケット1枚と現金100円で乗車することが可能です(深夜や高速バスなど一部例外あり)。
70歳なら専用駐車区間の制度も確認する
駐車料金の補助ではありませんが、70歳以上の運転者には、高齢運転者等専用駐車区間制度も関係します。警視庁によると、この制度は、病院や官公庁施設などの周辺に専用の駐車できる場所を設け、高齢運転者等標章を掲示することで駐車できるようにするものです。
対象には、普通自動車を運転できる免許を受けた70歳以上の人、一定の障害により免許に条件が付されている人、妊娠中または出産後8週間以内の人などが含まれます。
これは駐車料金を安くする制度ではありません。しかし、病院の近くに停めやすくなることで、駐車場を探す時間や負担を減らせる場合があります。対象場所や申請方法は都道府県警察で確認できます。
もしお父さんが足腰に不安を感じているなら、駐車料金だけでなく、通院方法そのものを見直すことも大切です。家族の送迎、病院送迎バス、介護保険の通院介助、タクシー券など、使える制度を組み合わせましょう。
まとめ
70歳で病院へ通っているからといって、自治体から駐車料金が必ず補助されるわけではありません。年齢だけで病院駐車場代が無料や割引になる制度は多くなく、障害者手帳や市営駐車場の利用など、条件付きの減免が中心です。
まずは通院先の病院に、外来患者割引や障害者免除があるか確認しましょう。次に、市区町村へ高齢者交通費助成、福祉タクシー券、通院交通費助成、市営駐車場の減免があるか聞いてみてください。
駐車料金の補助がなくても、病院の割引や交通支援で負担を減らせる可能性があります。毎回の小さな出費も積み重なると大きくなるため、制度を調べ、通院方法を見直すことが年金生活の安心につながります。
出典
国立健康危機管理研究機構 国立国府台医療センター 駐車場について
倉敷市公式ホームページ 市営駐車場の駐車料金の減免
市川市公式Webサイト 「チケット75」の申請受付しています
警視庁 高齢運転者等専用駐車区間制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

