新幹線「EX予約」は“年会費1100円”でも元が取れると思ってたのに…お盆の「東京-新大阪」料金が高くてショック! 結局“お盆・年末年始”の一番使いたい時期は安くならない? 会員になるメリットとは
だからこそ、年会費1100円を払ってでも、エクスプレス予約(EX予約)を利用するほうが得だと考える人もいるでしょう。
しかし、年会費を払って会員になっても、お盆や年末年始などに予約すると、通常期より高い料金が表示されることがあります。なぜそうなるのでしょうか。
本記事では、EX予約の年会費の元がどれくらいの利用で取れるのか、繁忙期に会員価格がどう変わるのかを解説します。また、繁忙期の新幹線の利用上の注意点についても触れるので、帰省時の参考にしてください。
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種
銀行にて12年勤務し、法人および富裕層向けのコンサルティング営業に従事。特に相続対策や遊休地の有効活用に関する提案を多数手がけ、資産管理・税務・不動産戦略に精通。銀行で培った知識と経験を活かし、収益最大化やリスク管理を考慮した土地活用のアドバイスを得意とする。
現在は、2社の経理を担当しながら、これまでの経験をもとに複数の金融メディアでお金に関する情報を発信。実践的かつ分かりやすい情報提供を心がけている。
帰省2回なら、年会費の元は十分に取れる
東京から新大阪ののぞみ普通車指定席は、紙の切符で購入すると通常期で1万4720円です。一方、EX予約の会員価格は1万4230円で、その差は490円となります。
年会費1100円を、この割引額だけで埋め合わせようとすると、片道でおよそ3回、往復にして2回利用すれば十分に回収できる計算になります。年2回、往復で帰省する場合は、年間の割引額はおよそ1960円になり、年会費を差し引いても860円ほど得をする計算です。
また、EX予約は会員本人だけでなく、同乗する家族の分もまとめて会員価格で予約できます。家族での帰省なら年1回往復するだけでも十分に元が取れそうです。
最繁忙期は、会員価格にも400円が上乗せされる
問題は、EX予約の会員価格そのものが、一年を通して一定ではなくなった点にあります。
東海道新幹線の指定席特急料金には、閑散期、通常期、繁忙期、最繁忙期のシーズン別4段階制があり、紙の切符の場合、最繁忙期は通常期より400円高い1万5120円になります。かつて、EX予約はこのシーズン変動料金とは無縁で、年間を通して定額の会員価格が適用されていました。
予約変更のしやすさに加えて、いつ乗っても同じ価格という点も、EX予約が選ばれてきた理由の1つだったと考えられます。しかし、2023年10月からは、EX予約やスマートEXにも同じ仕組みが導入され、最繁忙期には会員価格にも400円が加算されるようになったのです。
このため、最繁忙期の価格は、EX予約で1万4630円になります。
紙の切符だと1万5120円ですから、差額は490円のまま変わりません。ただし、年会費を払ってEX予約に入っていても、通常期に比べると、お盆や年末年始の最繁忙期は高くなります。
お盆は自由席という選択肢がない
お盆や年末年始、大型連休の期間は、のぞみが全車指定席で運行され、普段なら選べる自由席がありません。
この措置は、2023年の年末から始まり、2026年度のお盆は8月7日から8月16日までが該当します。この間は、自由席特急券を持っている人はのぞみの座席には着席できず、デッキの利用のみに限られます。
つまり、指定席料金の上乗せ分を自由席に切り替えて、料金上昇を回避するという方法も、一番混み合う時期には使えないのです。
2026年度は、お盆や年末年始に加えて3連休にも対象が広がり、指定席のみの期間は今後も増えていく可能性があります。
まとめ
年2回程度の帰省なら、EX予約の年会費1100円は十分に元が取れます。しかし、一番使いたいお盆や年末年始は、紙の切符と同じくシーズン料金が上乗せされ、支払う金額は通常期より高くなります。
それでも、最繁忙期のEX予約は紙の切符より490円の割引があるため、安くならないわけではありません。季節を問わず同じ価格という恩恵はなくなりましたが、予約の変更が何度でも無料になる点などは十分メリットと言えるのではないでしょうか。
出典
東海旅客鉄道株式会社(JR東海) シーズン別の指定席特急料金
エクスプレス予約 年会費について
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

