母親がスーパーで野菜を買ってきたところ、“半分以上”が腐っていました。この場合、「返品対応」してもらえるのでしょうか?
ただし、購入後の保管方法や経過日数によっては、店側が対応できない場合もあります。捨てる前に現物やレシートを残し、できるだけ早く購入店へ連絡しましょう。
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購入時から腐っていたなら交換や返金を求められる
店頭で購入した商品は、消費者の都合だけで自由に返品できるとは限りません。たとえば、「思っていた味と違った」「必要なくなった」という理由では、店舗の返品ルールに従うことになります。
しかし、購入した時点ですでに半分以上が腐っていた場合は、単なる自己都合の返品とは違います。売主には、通常期待される品質の商品を引き渡す義務があります。
法務省の民法改正資料でも、引き渡された商品が契約内容に合わない場合、買主は代替品の引き渡し、代金の減額、損害賠償、契約解除などを求められる仕組みが示されています。
野菜は外から中の状態が分かりにくい商品です。帰宅後に切って初めて腐敗が分かったなら、その事情を店へ説明しましょう。一般的には、同じ商品との交換か、購入代金の返金を提案されることが多いと考えられます。
「生鮮食品は返品不可」と掲示されていても、消費者の保管ミスではなく、販売時点の品質不良が疑われる場合まで一律に対応しないとは限りません。まず店舗へ確認することが大切です。
野菜とレシートを捨てずに早めに連絡する
半分以上が腐っていることに気づいたら、まるごと料理には使わず、店に持っていくための保存を考えましょう。包装されていた野菜なら、包装のプラスチックや貼られたシールなども残します。値札やバーコード、産地表示などがあれば、店側はどの商品か判断しやすいです。
可能であれば、腐った野菜を袋へ入れて冷蔵保管してください。店舗側が現物を確認できれば、購入時の傷みか、別の原因かを判断しやすくなります。
気温の高さなどによって、さらに腐敗が進まないようにします。ただし、汁が漏れてほかの食品を汚さないよう、袋を二重にするなどの対応が必要です。
レシートがあれば、購入店舗、日時、商品名、価格を確認できます。レシートを捨てていても、クレジットカードの明細、店舗アプリの購入履歴、ポイントカードの記録で購入を確認できる場合があります。ただし、必ず返品できるとは限らないため、店舗へ相談しましょう。
購入から何日もたってから申し出ると、購入後の保管状況が原因ではないかと判断されやすくなります。帰宅当日や翌日に気づいたなら、できるだけ早く電話してください。
生鮮食品であるという特性上、可能であれば、気づいた時点でスーパーへ持っていくのがベストです。しかし、予定や距離などの理由で、そうもいかないことがあります。
できることとしては、野菜の現状(野菜全体や断面、腐敗部分)を写真に収めておくことです。その後、なるべく早く現物と写真を持って店へ行きましょう。
食べずに健康被害があれば医療機関へ相談する
腐敗した野菜は、傷んだ部分だけ切り取れば食べられるとは限りません。広い範囲が柔らかい、異臭がする、カビがある、汁が出ている場合は、無理に食べないでください。
すでに食べて、吐き気、腹痛、下痢、発熱などの症状が出た場合は、医療機関へ相談しましょう。受診時には、食べた商品、購入店舗、食べた時間、症状が出た時間を伝えます。残っている食品や包装は、原因確認のために保管したほうがよい場合があります。
同じ商品でほかにも問題が起きている可能性があるため、店舗への連絡は食品事故の拡大防止にも役立ちます。店舗の対応に納得できない、体調不良がある、異物や強い腐敗臭がある場合は、保健所や消費生活センターへ相談する方法もあります。
消費者庁は、食品や製品のトラブルで相談先が分からない場合、消費者ホットライン「188」の利用を案内しています。
まとめ
スーパーで購入した野菜の半分以上が腐っていた場合、購入時点から傷んでいたと考えられるなら、交換や返金を求められる可能性があります。店頭購入だから返品できない、と最初から諦める必要はありません。
気づいたら、野菜を捨てる前に写真を撮り、レシートや包装を残して、早めに店舗へ連絡しましょう。購入から時間がたっていたり、常温で長く放置したりしていた場合は、返品が難しくなることがあります。
腐敗が広い場合は食べず、体調不良があれば医療機関へ相談してください。店舗との話し合いで解決しない場合は、消費者ホットライン「188」を利用すると安心です。
出典
法務省 売主の瑕疵担保責任に関する見直し(1)
消費者庁 申出・問合せ窓口
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

