実家に行くと、母が一度解凍した食品を「捨てるのはもったいない」と再び冷凍していました。“食費の節約”にはなっても、食品は傷みますよね…? 両親が食中毒にならないか心配です。

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実家に行くと、母が一度解凍した食品を「捨てるのはもったいない」と再び冷凍していました。“食費の節約”にはなっても、食品は傷みますよね…? 両親が食中毒にならないか心配です。
一度解凍した食品を再び冷凍すると、見た目は元に戻っても、解凍中に増えた細菌まで元の状態に戻るわけではありません。水分が抜けて味や食感も悪くなります。
 
特に、解凍した時間や温度が分からない食品を再冷凍するのは危険です。高齢者は食中毒が重症化することもあるため、「もったいない」という理由だけで保存せず、安全を優先しましょう。
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冷凍しても傷んだ食品が安全に戻るわけではない

冷凍庫では細菌の活動が抑えられますが、食品に付いた細菌がすべて死ぬわけではありません。厚生労働省は、-15℃では増殖が停止しているが、細菌が死ぬわけではないと注意を呼びかけています。
 
また、一度解凍して食品の温度が上がると、細菌が増えやすくなります。それを再び凍らせても、増えた細菌や作られた毒素が消えるとは限りません。
 
農林水産省は、食品の温度が高くなると微生物が増えやすくなり、食中毒のリスクが高まると説明しています。また、におい、色、味だけでは、食中毒菌がどの程度いるか判断できないと注意を促しています。
 
つまり、「においは普通だから大丈夫」「もう一度凍らせたから安全」とは言えません。特に、肉、魚、ひき肉、作り置きのおかず、冷凍弁当などは注意が必要です。
 
高齢者は体力や免疫力が低下していることがあり、若い人なら軽い症状で済む食中毒でも、重症化につながる場合があります。両親だけで食べる食品だからこそ、判断に迷うものは処分したほうが安全です。
 

市販の冷凍食品は再冷凍しないのが基本

一度解凍した冷凍食品をもう一度凍らせるのは、美味しさの観点からも避けた方がよいでしょう。市販の冷凍食品は特殊な技術で瞬間冷凍されていますが、家庭の冷凍庫でじわじわと凍らせ直すと、品質が劣化して、風味や食感が落ちてしまうことがあります。
 
冷凍されている食品を常温に戻すとき、水分が出ます。その水分が再び凍ることになるため、元通りになるとはいえません。霜がついたり、食品の組織が別の状態になってしまうことで、品質や食感も変化してしまいます。
 
つまり、再冷凍は、安全上のリスクに加えて、美味しく食べられない場合があります。冷凍食品が柔らかくなっている、袋の中で食品同士が固まっている、大きな霜が付いている場合は、途中で温度が上がった可能性があります。いつから解けていたか分からないものは、無理に食べないほうがよいでしょう。
 
冷蔵庫の中で短時間だけ解凍し、まだ十分に冷たい食品なら、すぐに加熱調理して食べる方法があります。ただし、再冷凍できるかは食品の種類や解凍方法によって変わります。商品の包装に「再冷凍しないでください」と書かれている場合は、その表示に従いましょう。
 
常温の台所や食卓に長く置いていた食品、電子レンジで解凍した食品、流水で解凍した食品は、すぐに調理するのが基本です。食べ切れないからと、そのまま再冷凍するのは避けましょう。
 

節約するなら解凍前の小分けが効果的

食品を無駄にしないためには、解凍してから再冷凍するのではなく、最初に小分けして冷凍するのが安全です。これなら、必要な分だけを解凍することができます。
 
お肉などの食品を多めに買ってきたときなど、農林水産省もこの方法を推奨しています。一回分に小分けして冷凍を行えば、素早く冷凍することができる上に、使うときも必要な分だけ取り出すことができると案内しています。
 
肉や魚を買ったら、一食で使う量に分け、ラップで包んで保存袋へ入れます。作り置きのおかずも、一回で食べ切れる量に分けて冷凍しましょう。必要な分だけ取り出せるため、解凍した食品を余らせにくくなります。
 
冷凍日と食品名を袋に書いておくことも大切です。冷凍していても品質は少しずつ落ちます。「いつ入れたか分からない食品」が増えると、捨てるか迷う原因になります。
 
両親には、危険性だけを強く伝えるより、「食費を無駄にしないために、今度から一回分ずつ分けよう」と提案すると受け入れてもらいやすいでしょう。使いやすい保存袋や小型容器を用意し、冷凍庫を一緒に整理するのも効果的です。
 

まとめ

一度解凍した食品を再冷凍しても、解凍中に増えた細菌が消えるわけではありません。見た目やにおいに問題がなくても、安全とは判断できないことがあります。
 
特に、市販の冷凍食品、常温に長く置いた食品、解凍時間が分からない食品は、再冷凍せず処分するのが安全です。まだ冷たい状態でも、包装の表示を確認し、食べるなら早めに十分加熱しましょう。
 
節約したいなら、買った直後に一食分ずつ小分けし、必要な量だけ解凍する方法がおすすめです。食品を一つ捨てる損失より、両親が食中毒になって受診や入院が必要になる負担のほうが大きいため、迷ったときは安全を優先してください。
 

出典

厚生労働省 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
農林水産省 冷蔵庫のかしこい使い方~知ってお得な食品の保存~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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