姪っ子に「お盆玉3000円」あげたら「伯母さんは5000円だったのに…」と言われた! 中学生には“少なすぎ”て非常識でしたか? 相場はどのくらいでしょうか?「年齢別の相場」を確認
結論からお伝えすると、中学生への3000円は一般的な相場の範囲にきちんと収まっており、決して少なすぎる金額ではありません。
本記事では、お盆玉の由来や年齢別の相場、そして人数が増えて家計が苦しくなったときの対処法まで、順を追って分かりやすく解説します。
FP1級、CFP、DCプランナー2級
「お盆玉」とは?
お盆玉とは、お盆に帰省してきた孫や親戚の子どもへ、祖父母やおじ・おばが渡すお小遣いをさします。お正月に渡すお年玉の、いわば夏バージョンと考えるとわかりやすいでしょう。
風習のルーツは江戸時代の山形県周辺にあるとされ、商家に奉公していた子どもが盆と正月に帰省する際、雇い主が衣類や下駄などの品物を渡していました。昭和初期になると品物が現金へと変わり、しだいに全国へ広がっていったという説もあります。
「お盆玉」という名称そのものが広まったのは近年です。2010年に山梨県の紙製品メーカーが専用のポチ袋を売り出したのがきっかけで、以後は郵便局でも取り扱いが始まり、夏の風物詩として少しずつ知られるようになりました。
ただ、認知度はまだ発展途上のようです。マルアイの2025年の調査では、お盆玉を知っている人はおよそ3割弱にとどまり、実際にあげる予定の人も3割程度でした。
お盆玉には相場がある?
お盆玉の相場は、渡す子どもの年齢を目安に決めるのが一般的で、金額はお年玉よりやや控えめになる傾向があります。目安としては、未就学児が500円~1000円、小学生が1000円~3000円、中学生が3000円~5000円、高校生が5000円~1万円あたりに収まります。
冒頭の3000円というお盆玉も、相手が中学生であれば相場のなかにきちんと収まっており、少なすぎる金額ではありません。同じ中学生でも渡す家庭によって3000円から5000円まで幅があるため、義姉のお子さんが「伯母さんは5000円だった」と言ったのも、家庭ごとの差の範囲といえるでしょう。
とはいえ、親戚のあいだで金額に大きな差がつくと、子ども同士の不満や気まずさにつながりかねません。避けるためには、お盆玉を渡す前に義姉やほかの親戚と金額の目安をすり合わせておくと安心です。
現金に抵抗がある場合は、図書カードやこども商品券などを選ぶ方法もあります。使い道をある程度しぼれるうえ、親側も気兼ねなく受け取りやすいのが利点です。
お盆玉が赤字になるケースや金欠時の対処法
親戚の子どもが多い家庭では、お盆玉の合計額がふくらみ、家計が赤字ぎみになってしまうケースも珍しくありません。お正月にはお年玉も重なるため、年に二度の出費として意外に大きな負担になります。
無理なく続けるためには、まず年齢ごとの上限をあらかじめ決めておくのがおすすめです。「小学生は3000円、中学生は5000円」と基準を先に固めておけば、当日の雰囲気で金額がふくらむのを防げます。
金欠のときは、現金にこだわらず次のような選択肢に切り替えるのも1つの手です。
・図書カードやQUOカードなどのプリペイドカード
・お菓子の詰め合わせやちょっとしたおもちゃ
・こども商品券やギフトカード
500円程度のプリペイドカードでも、かわいいデザインを選べば「ちゃんとしたものをもらった」という印象になり、少額でも見劣りしにくくなります。お盆玉はもともと品物を渡す風習から始まっており、現金でなければいけないという決まりはありません。
そもそもお盆玉は必ず渡さなければならない義務ではなく、無理のない範囲で続けるのが長く付き合っていくコツになります。相場に縛られすぎず、自分の家計と気持ちのバランスで決めていきましょう。
まとめ
お盆玉は、お盆に帰省した孫や親戚の子どもへ渡すお小遣いで、お年玉の夏バージョンといえる習慣です。名称が広まったのは近年ですが、ルーツは江戸時代までさかのぼります。
相場は年齢を目安に決めるのが基本で、中学生なら3000円~5000円が一般的です。冒頭のように3000円を渡しても相場の範囲内であり、少なすぎると気に病む必要はありません。
親戚のあいだで大きな差が出そうなときは、事前に金額をすり合わせておくと安心できます。人数が増えて家計が苦しいときは、プリペイドカードや品物に切り替える方法も有効です。
お盆玉に厳密な決まりはないので、相場を目安にしながら、無理のない範囲で気持ちを届けていきましょう。
出典
株式会社マルアイ お盆玉
株式会社マルアイ 2025年お盆玉に関する実態調査
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級

