更新日: 2019.07.24 その他暮らし

金融リテラシーって何?信頼できる金融アドバイザーの見極め方って?

金融リテラシーって何?信頼できる金融アドバイザーの見極め方って?
連日の報道で騒がれている、金融審議会 市場ワーキング・グループの報告書。「高齢社会における資産形成・管理」はご覧になりましたか? この報告書を初めて目にした時、筆者は嬉しさと、金融アドバイザーとして背筋がピンとなりました。
 
それは、前半部分には高齢化社会の問題点や課題、そして提案が書かれていますが、後半には、金融機関や金融サービスを提供する我々に対して「襟を正すのですよ」というメッセージが込められていたからです。
 
寺門美和子

執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)

ファイナンシャルプランナー、相続診断士

公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
※確定拠出年金相談ねっと https://wiselife.biz/fp/mterakado/
女性のための電話相談『ボイスマルシェ』   https://www.voicemarche.jp/advisers/781 

金融リテラシーとは何か?

最近やたらと目にする『リテラシー』という単語。マネーリテラシー、金融リテラシー等使い方は様々です。さてこの金融リテラシーとはどのような意味なのでしょうか。
 
<金融リテラシー/マネーリテラシーとは>
“リテラシー”とは、活用する能力のことで、「金融」「マネー」がつくことにより、「お金にまつわる知識があり、それを活用する能力」をさしています。
 
前記の報告書では「金融リテラシーを向上させること」を強調しています。それは、国民に向けてでもあり、企業に対してでもあり、金融機関や金融関係者全体に発しています。
 

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失敗は成功の母

金融リテラシーを身に付けるのには、WEBでの情報収集・書籍の熟読・セミナー参加など、様々な取り組み方がありますが、一番は“実践”でしょう。時には、失敗もあるかもしれません。もちろん、筆者も失敗も成功も味わっています。
 
まずは、収集した情報を元に、研究を重ねたら実践してみましょう。行えば、わかります。しかし「投資は自己責任」です。危険な橋を渡る必要はありません。“投資”と間違えて“投機”をしないようにしてください。投機とは、短期的に大きな利益を求める行動です。
 

信頼できるアドバイザーをみつける

筆者も、金融アドバイザーの一端を担う“ファイナンシャル・プランナー”ですが、仕事をする上で一番大切にするのは、お客様が利益を得るためのアドバイスを行うこと、資産を守ることです。
 
“金融”というと何か特別な感じがしますが、どの職業も一緒。ファッションや美容でアドバイスを受けることもあると思いますが、それと一緒だと思います。
 
例えば、洋服を買いに行って試着している時、どんな洋服をみても「お似合いですね」「素敵ですね」としか言わない店員、どう思いますか? 一緒に買い物に行った友人と比べると、髪型・体型・顔のパーツ・肌の色、全てが違うのに、同じ洋服に「お似合いですよ」「素敵ですよ」と言います。
 
さらには、明らかに似合わない洋服でも、高価なドレスを「一番似合います」とか、売れ残りの洋服を「あなたにしか着こなせない」等言われたら、二度とその洋服屋には買い物に行きませんよね。
 
金融アドバイザーも一緒です。お勧めする金融商品やシステムは、あなたに適したものでしょうか? あなたの大切なお金を、きちんと増やしてくれる人ですか? あなたに親身になってくれるか、しっかり見極めてください。
 

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アドバイザーの見極め方

ファイナンシャル・プランナーという業界にも、さまざまな立場の方がいます。報告書には“顧客ニーズに応じた総合的なアドバイスを行うこと”とありますが、一人で全てを担うのは不可能なこともあります。
 
その際は、その方のネットワークを利用して適切な方を紹介をしてもらいましょう。信頼を大切にしているアドバイザーは、常にアンテナを張り、良質な専門家と繋がっているものです。
 
一方、気をつけていただきたいこともあります。ファイナンシャル・プランナーという仕事は、常に勉強の連続です。制度や時代は刻々移り変わっていますから。その中で最新情報を研鑽し、情報を整理してお客様への提案の整理をしていきます。
 
しかし、残念ながら言うことがコロコロ変わるアドバイザーがいます。変化は大事ですが、短期間にコロコロ変わる人は要注意。目先の利益を追求している可能性が大きいと思います。
 
そんな時は慌てず、しっかりとその提案の意味や背景を尋ねてください。そして、納得いかない場合は、セカンドオピニオンを受けてください。「投資は自己責任で」アドバイザーを選ぶのも自分自身です。
 
執筆者:寺門美和子
ファイナンシャルプランナー、相続診断士
 

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