高速道路のサービスエリアで仮眠していたら、家族から「長時間停めるのは迷惑では?」と言われました。混雑していない時間帯でも、数時間の休憩は避けるべきでしょうか?
一方で、駐車スペースには限りがあります。ホテル代を浮かせる目的で長時間占有したり、混雑しているのに何時間も停め続けたりする使い方は避け、必要な休息を取ったら出発することが大切です。
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SA・PAはそもそも高速道路利用者の休憩施設
NEXCO西日本は、サービスエリア・パーキングエリアについて、高速道路を利用する人の休憩を目的とする施設だと案内しています。
また、NEXCO中日本は、2024年に「カフェイン+短時間仮眠」のキャンペーンを、対象のSAやPAで実施したことがあります。深夜帯における交通死亡事故防止の一貫として行われたもので、カフェインの摂取と15分程度の仮眠を経て、居眠り運転防止の効果を検証するものでした。
運転中に眠くなった人が駐車して仮眠すること自体は、施設の目的から外れた利用ではありません。「何時間停めたら一律違反」という全国共通の単純なルールが、一般の普通車用駐車マスすべてに設けられているわけでもありません。
むしろ、眠気を我慢して運転し続けるほうが危険です。高速道路では速度が高いため、一瞬の居眠りでも重大事故につながる可能性があります。眠い、集中力が落ちている、疲れて目が開きにくいと感じたら、家族から急かされても安全を優先しましょう。
トイレや飲み物だけの10分休憩で十分な場合もあれば、強い眠気のために1〜2時間眠らなければ回復しない場合もあります。必要な休憩時間は体調によって変わるでしょう。
数時間の仮眠と駐車場の長時間占有は分けて考える
「数時間休んだら迷惑なのか」という点では、目的と状況を分けて考える必要があります。
運転中に強い眠気があり、事故防止のため数時間仮眠するのであれば、必要な休憩と考えられます。一方、目的地としてSAへ行き、一晩中宴会をする、キャンプ用品を広げる、ホテル代を節約するため何日も車を置くといった利用は、通常の休憩とは性格が異なります。
NEXCO各社は、SA・PAの駐車場で長時間駐車による混雑が問題になっているとして、駐車マスの増設や短時間限定駐車マスの導入を進めています。特に大型車では、長時間駐車により必要な休憩ができないケースが課題になっています。
普通車でも、満車に近い状態なら必要以上に長居しない配慮が必要です。仮眠から目覚め、十分運転できる状態になったら出発しましょう。
「短時間限定」の表示があるマスには注意する
SA・PAのすべての駐車マスが同じルールとは限りません。NEXCO各社では、一部のSA・PAで「短時間限定駐車マス」を設ける取り組みを行っています。
大型車向けを中心に、60分以内の利用とするマスが導入されています。このような場所へ停めた場合は、「SAだから何時間でも休める」と考えず、表示された時間を守る必要があります。
また、障害者等用駐車スペース、EV充電スペース、トレーラー用マスなども、対象者や目的が決められています。空いているからといって、仮眠目的で使わないようにしましょう。
普通車用の通常マスへ駐車した場合でも、入口の掲示や現地スタッフの案内があるときは従ってください。混雑時に誘導員から移動をお願いされた場合も、協力することが大切です。
まとめ
高速道路のSA・PAは休憩を目的とした施設なので、安全運転のために必要な仮眠まで避ける必要はありません。強い眠気があるなら、混雑していない時間帯に数時間休むことより、眠いまま運転を続けることのほうが危険です。
一方で、SA・PAの駐車スペースには限りがあります。休憩ではなく宿泊場所として長時間占有したり、混雑中も必要以上に停め続けたりする使い方は避けましょう。また、短時間限定駐車マスや障害者等用スペースなど、特別な用途のマスには個別のルールがあります。
「何時間だからアウト」と一律に考えるより、安全のために必要な休息を取り、体調が回復したら出発することが基本です。眠気を感じたら早めにSA・PAへ入り、無理をしないことが家族全員の安全につながります。
出典
NEXCO 西日本 駐車場でのマナーについて
NEXCO 中日本 コーヒー無料提供で居眠り運転防止効果を検証します ~2月19日から東名・新東名などのSA・PAで「カフェイン+短時間仮眠」のキャンペーン開催~
NEXCO東日本 大型車ドライバーのより確実な”休憩”機会を確保する実証実験を今秋から順次開始します
NEXCO東日本 休憩施設における利便性向上に関する取組みについて
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

