夫はマンションの“来客用駐車場”が空いていると、「短時間なら使っても問題ない」と言います。でも住民が利用して“罰金”や“追加料金”を請求されないか心配です。「無断利用」と判断されれば費用を請求されることもありますよね?
利用方法はマンションごとの管理規約や使用細則で決められており、予約や許可が必要なケースもあります。無断利用をすると、利用料金や違約金などを求められる可能性があるため、短時間でもルールを確認してから使うことが大切です。
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来客用駐車場は「空いていれば自由に使える」とは限らない
マンションに関する基本ルールは、区分所有法で規定されています。しかしこの法律が示すのは大枠のみで、すべての細かな生活ルールが決まっているわけではありません。国土交通省も、マンションの具体的な利用ルールについては、管理組合が管理規約や使用細則を定める必要があると案内しています。
そのため、来客用駐車場についても、「来訪者だけが使用できる」「事前予約が必要」「管理人から許可証を受け取る」「1回3時間まで」など、マンションごとにルールが違います。
たとえば、住民本人が買い物の荷物を降ろすために10分だけ停めた場合でも、規約で住民の駐車を禁止していれば、無断利用と判断される可能性があります。「空車だった」「誰にも迷惑をかけていない」という事情だけでルール違反がなくなるわけではありません。
特に、来客用駐車場が少ないマンションでは、無断利用によって本当に来客がある住民が利用できなくなります。その場合、他の住民とトラブルになる可能性があります。
国土交通省の「令和5年度マンション総合調査」では、トラブルの発生状況が報告されています。平成30年度と令和5年度を比べると、何らかのトラブルを抱えているマンションは7.2%増えており、発生したトラブルのうち最も多かったのが、「居住者間のマナーをめぐるトラブル(60.5%)」でした。
短時間だから大丈夫と自己判断せず、まず掲示板、管理規約、駐車場使用細則を確認しましょう。
管理会社から「罰金」ではなく料金や違約金を求められる場合がある
無断利用をしたからといって、管理会社が刑事上の「罰金」を科すわけではありません。ただし、マンションのルールに基づき、通常の利用料金や違約金、迷惑駐車に伴う費用などを請求される場合はあります。
たとえば、来客用駐車場が1時間200円の有料制で、無断で利用した場合にも通常料金を支払うルールがあれば、その金額を求められる可能性があります。また、「無断利用の場合は所定の違約金を請求する」と使用細則に定められているマンションも考えられます。
重要なのは、請求された金額に根拠があるかです。突然高額な「罰金」を言い渡された場合は、管理規約や使用細則のどの条項に基づいているのか確認しましょう。利用時間、料金表、違反時の取り扱いが事前に示されていたかも重要です。
一方、注意だけで終わるケースもあります。ただし、何度も無断利用を繰り返せば、管理組合との関係が悪化するだけでなく、車両番号を記録されるなど、対応が厳しくなる可能性があります。
短時間使いたい場合も管理会社へ確認するのが安全
「家族を迎えに行くまで30分だけ停めたい」「荷物を運ぶ間だけ使いたい」という事情があるなら、管理人や管理会社へ相談してみましょう。
来客用駐車場に空きがあり、ほかの予約がなければ、一時利用を認めてもらえる場合があります。正式に許可を受ければ、「無断利用ではないか」と心配しながら停める必要もありません。
もし住民本人の利用が認められていないなら、自分の契約区画や近隣の時間貸し駐車場を利用しましょう。数百円の駐車料金を惜しんで無断利用し、管理組合と揉めるほうが負担は大きくなります。
また、夫婦でも認識を合わせておくことが大切です。「空いていたら使う」ではなく、「許可された場合だけ使う」と家庭内で決めておけば、知らないうちにルール違反を繰り返すことを防げます。
まとめ
マンションの来客用駐車場は、空いているからといって住民が自由に利用できるとは限りません。利用者、予約方法、時間、料金は、マンションの管理規約や使用細則で決められています。
無断利用をすると、通常の駐車料金や、規約に定められた違約金などを請求される可能性があります。ただし、根拠のない高額な「罰金」が当然に認められるわけではないため、請求された場合は規約と明細を確認しましょう。
短時間だけ利用したい場合も、まず管理会社や管理人に確認してください。正式な許可を取るか、時間貸し駐車場を使うほうが、数百円を節約するために不要なトラブルを抱えるより安心です。
出典
国土交通省 マンション管理・再生ポータルサイト マンション管理
国土交通省 令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

