息子家族の“1週間帰省”で、外食費など「5万円」はかかります…夫婦で“年金16万円”で厳しいですが「交通費10万円」かけて来てくれるのに“1日1万円の生活費”を求めるのは、酷い親と思われますか?
しかし、育ち盛りの孫を含めた4人分の食事代やレジャー費が1週間で5万円にも上るとなると、月16万円の年金でやりくりしている家計にとっては、決して無視できない負担となるでしょう。
本記事では、具体的な切り出し方を考える前に、単刀直入な金銭のお願いが引き起こしかねない問題点と、円満に費用を分担する方法を解説します。
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突然の「生活費のお願い」が引き起こす懸念点
実家の家計状況を詳しく知らない子ども世代にとって、親から突然お金の話を切り出されると、思わぬ誤解を招く可能性があります。
子ども一家にとっても、帰省には交通費という大きな負担があり、遠方であれば家族4人で数万円から10万円近くかかるケースもあります。「交通費をかけて帰省しているのだから、実家では甘えさせてもらおう」と考えていることも珍しくないでしょう。
子ども一家が多額の交通費を負担している状況で、突然「滞在費を負担してほしい」と伝えると、「交通費の負担は理解してもらえていないのでは」と受け止められ、帰省そのものを負担に感じてしまう可能性があります。
親と子で異なる「家計の感覚」
親子での行き違いが起こる背景には、帰省の費用負担に対する認識違いがあります。
女性誌「ハルメク」を発行する株式会社ハルメクが、「帰省してくる子がいる親世帯」または「帰省する先がある子世帯」に該当する133名を対象に実施した、「夏の子ども世帯の帰省にまつわる親子の経済事情」に関するアンケート調査を見てみましょう。
調査の結果、子ども側が親に費用を負担してもらう理由の1位は「親が負担するものと思っているから」で、47.8%を占めました。
子ども世代にとって、実家は「帰れば食事が用意されている場所」という印象のままになっていることも少なくないと思われます。
また、同調査によると「子世帯の1回の帰省時に親世帯が負担する金額」は以下のとおりです。
・1万円未満:22.9%
・1万円以上~3万円未満:39.8%
・3万円以上~5万円未満:19.3%
・5万円以上~7万円未満:4.8%
・7万円以上~10万円未満:4.8%
・10万円以上:8.4%
全体の約8割(77.1%)の親世帯が1回の帰省で1万円以上を負担しており、3万円以上負担している家庭も3割を超えています。帰省1回につき数万円の出費となるケースは、決して珍しいことではありません。
一方、親世代の家計状況は、現役時代から変化しています。「年金暮らしになって質素な生活をしている」「急な出費があると年金だけでは足りず、貯金を取り崩している」といった事情を親が伝えなければ、子どもがその変化に気付くことは難しいでしょう。
角を立てずに費用を分担してもらう方法
子ども世帯の「帰省したい」という気持ちを大切にしながら家計の負担を軽減するには、現金を求めるよりも、自然な形で協力をお願いする方法が効果的です。
外食代や買い物をお願いする
「5万円負担してほしい」と金額をそのまま伝えるよりも、具体的な支払いをお願いしたほうが、相手も受け入れやすくなります。
例えば、「外食は、子どもたちと好きなお店に行ってきていいよ」「食べたいものや飲みたいものがあれば、来る途中で買ってきてもらえると助かる」といった伝え方です。
相手の希望を尊重しながら負担をお願いすることで、一方的にお金を要求する印象を避けられます。食費や外食費の一部を子ども世帯に負担してもらえば、親側の出費が抑えられ、お互いに気持ちよく過ごしやすくなるでしょう。
家事などの手伝いを依頼する
金銭的な負担をお願いする代わりに、普段、自分たちだけでは難しいことを子どもに手伝ってもらう方法もあります。
例えば、窓や網戸、浴室の掃除など、手が届きにくい場所の掃除をお願いするのも良いでしょう。ベランダや庭などの外回りの清掃なども、体力的に負担が大きくお願いしたい作業の1つです。
外部の業者に依頼した場合、庭の清掃や窓・ガラスクリーニングなどで数万円の費用がかかるのが一般的です。
「お金を払ってほしい」と直接伝えるのではなく、帰省の機会に家事や掃除を手伝ってもらうことで、親側の負担を減らすことができます。子ども世帯にとっても、親の役に立てたという実感につながるかもしれません。
無理をしないことが長く良い関係を続けるコツ
物価上昇や年金生活など、親世代を取り巻く家計環境は以前とは変化しています。そのため、帰省時の費用負担について悩むことは、決して特別なことではありません。
大切なのは、「いくら払ってほしい」と金額だけを伝えるのではなく、現在の生活状況を率直に共有し、外食代や買い物、家事の手伝いなど、具体的な形で協力をお願いすることです。
親だからといって、帰省にかかる費用をすべて負担しなければならないわけではありません。子ども世帯の事情にも配慮しながら、親側の家計や体力に無理のない方法を一緒に考えることが大切です。
お互いの事情を理解し合い、無理のない範囲で負担を分け合うことで、これからも笑顔で帰省を楽しめる関係を続けていけるでしょう。
出典
株式会社ハルメク 夏の子ども世帯の帰省にまつわる親子の経済事情を調査!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
