【沖縄県企画部 地域・離島課インタビュー】沖縄移住を成功させるには? 相談件数が1.4倍に増加する今、知っておきたい仕事や生活費のポイント

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【沖縄県企画部 地域・離島課インタビュー】沖縄移住を成功させるには? 相談件数が1.4倍に増加する今、知っておきたい仕事や生活費のポイント
(写真右側 長谷場主任、左側 県移住コーディネーター青木さん)
 
今回は、沖縄県企画部 地域・離島課 長谷場主任と、県移住コーディネーター青木さんに、沖縄への移住相談の現状や、移住で後悔しないためのポイントについて話を伺いました。
 
青い海と温暖な気候に魅力を感じ、「いつかは沖縄で暮らしたい」と考える人は少なくありません。実際、沖縄県によると、移住相談件数は令和5年度から令和7年度にかけて約1.4倍に増加しており、沖縄移住への関心は高まっています。
 
しかし、観光で訪れる沖縄と、実際に生活する沖縄では大きな違いがあります。特に収入や生活費、仕事、地域との付き合い方を十分に理解せず移住すると、想像とのギャップに悩むケースもあるそうです。
 
今回は、沖縄県企画部 地域・離島課への取材をもとに、沖縄移住を成功させるために知っておきたいポイントを紹介します。
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移住相談は増加傾向。人気は都市部で、40~60代の相談が中心

沖縄県では移住者数ではなく、移住相談件数を集計しています。それによると、令和5年度から令和7年度にかけて相談件数は約11.4倍に増加しており、沖縄移住への関心は年々高まっています。
 
相談者で最も多いのは60代の単身者です。定年後を見据え、「暖かい地域でゆったり暮らしたい」という理由で相談する人が多いといいます。次いで多いのが40~50代の単身者で、退職後に沖縄へ移住し、新たな仕事に就くことを考えるケースが目立ちます。
 
住みたいエリアとして人気なのは、那覇市を中心とした中南部です。モノレールが利用でき、病院や商業施設が充実しているため、生活の利便性を重視する人から選ばれています。
 
一方で、仕事を探す場合は、ホテルや観光、飲食などサービス業の求人が中心です。そのため、これまでと同じ職種で働けるとは限らず、転職を前提とした準備も必要になります。
 

「仕事はある」でも収入は下がることも。生活費も事前確認が大切

沖縄県の有効求人倍率は1.09倍で、求職者1人に対して約1.1件の求人がある状況です。仕事自体は比較的見つけやすい環境ですが、全国平均と比べると低い水準です。
 
また、沖縄県の最低賃金は1023円で、全国加重平均の1121円を下回っています。そのため、本土と同じ仕事であっても収入が下がるケースは少なくありません。
 
青木さんによると、収入が想定より少なかったことから、本土へ戻る人も一定数いるそうです。そのため、「仕事があるか」だけではなく、「希望する生活を維持できる収入が得られるか」まで確認しておくことが大切です。
 
生活費についても、沖縄ならではの特徴があります。
 
県外から輸送される食品は価格が高くなりやすく、ガソリン代も本土より高い傾向があります。また、沖縄では5月頃から11月頃まで冷房を使用する家庭が多く、電気代も高くなりやすい点に注意が必要です。
 
一方で、県産の野菜や食材は比較的安く購入でき、冬場は暖房費がほとんどかからないため、支出を抑えられる部分もあります。
 
住居費の目安として、「おきなわ島ぐらし2025年度版」では、那覇市新都心エリアの中古賃貸住宅は1DK~1LDKで約7万2200円、2K~2LDKで約10万6200円となっています。(出典:おきぎん経済研究所/おぎぎん賃料動向ネットワーク調査(2024年))収入と支出のバランスを事前に試算しておくことが、移住後の生活を安定させるポイントです。
 

移住成功のカギは「事前準備」と地域とのつながり

長谷場主任によると、移住がうまくいく人には共通点があります。それは、移住前に十分な情報収集を行い、住む地域や生活環境をよく調べていることです。
 
一方、「何とかなるだろう」という気持ちだけで移住すると、観光で感じた沖縄の印象と実際の暮らしとの違いに戸惑い、生活になじめないケースが少なくないといいます。
 
また、地域とのつながりをつくることも大切です。沖縄では、公民館活動や地域のサークル活動が盛んで、三線やエイサー、ダイビングなどの趣味を通じて交流を深める人が多くいます。こうした活動に参加することで地域に溶け込みやすくなり、生活に関する情報も得やすくなるでしょう。
 
さらに、沖縄ならではの出費にも注意が必要です。海風による塩害で自動車が傷みやすいことや、台風への備え、本土から車を持ち込む際の輸送費などは、移住後に「想定外だった」と感じやすい費用です。
 
一方で、沖縄本島の都市部には県立病院や大学病院、民間病院などがそろっており、医療体制は比較的充実しています。生活環境を総合的に確認したうえで移住を判断すると安心です。
 

移住前に「暮らし」を体験することが後悔しないポイント

長谷場主任は、「観光と実際の暮らしには大きなギャップがあります」と話します。そのため、いきなり移住を決めるのではなく、移住体験ツアーなどを利用し、実際の生活を体験してから判断することを勧めています。
 
沖縄には、温暖な気候や豊かな自然など、多くの魅力があります。一方で、収入水準や生活費、地域との付き合い方など、移住前に理解しておきたいポイントも少なくありません。
 
憧れだけで決断するのではなく、十分な情報収集を行い、自分に合った暮らしができるかを見極めることが、沖縄移住を成功させるための第一歩といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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