休日の昼間に庭で子どもを遊ばせていたところ、近所の人から「声が響いている」と言われました。夜ではなく短時間でも、住宅街では外遊びを控えたほうがよいのでしょうか?

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休日の昼間に庭で子どもを遊ばせていたところ、近所の人から「声が響いている」と言われました。夜ではなく短時間でも、住宅街では外遊びを控えたほうがよいのでしょうか?
休日の昼間に自宅の庭で子どもを遊ばせただけで近所から注意されると、「家の庭でも遊べないのか」と戸惑うでしょう。昼間に子どもが短時間遊んでいるだけで、直ちに違法な騒音になるとは限りません。
 
一方、住宅街では家同士が近く、声やボールの音が想像以上に響くことがあります。外遊びを完全にやめるのではなく、時間、遊び方、声の大きさを少し調整することで、近隣とのトラブルを防ぎやすくなります。
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昼間の子どもの声がすべて「騒音」になるわけではない

騒音というと、夜間の大音量や工事の音をイメージしますが、日常生活から出る音についても地域によって一定のルールがあります。
 
ただし、子どもの声だから何デシベルを超えたら必ず違法、という全国共通の単純な基準があるわけではありません。地域の条例、時間帯、住宅の密集度、音が続く時間などによって判断は変わります。
 
たとえば東京都では、日常生活の騒音について時間帯や地域ごとの基準値(デシベル)を定めています。一方、保育所や幼稚園、都市公園など一定の場所で子どもが発する声、足音、遊具などの音については、その数値規制を適用しない仕組みがあります。これらは都の環境確保条例によるものです。
 
ただし、これは「子どもの声ならどこでもどれほど大きくても問題ない」という意味ではありません。自宅の庭での遊びまで一律に対象外とするルールでもありません。
 
そのため、「昼だから絶対に大丈夫」「子どもだから我慢してもらうべき」と決めつけるより、お互いの生活を考えて調整するほうが現実的です。
 

問題になりやすいのは時間より「大きさ・頻度・続く時間」

同じ昼間でも、10分ほどシャボン玉で遊ぶ場合と、何時間も複数の子どもが叫びながらボールを壁にぶつけ続ける場合では、近隣への影響が違います。
 
住宅街では、隣家との距離が数メートルしかないこともあります。庭での声が隣のリビングや寝室に直接届けば、在宅勤務をしている人、夜勤明けで昼間に寝ている人、体調を崩している人には負担になることがあります。
 
だからといって、相手の生活に合わせて子どもを一日中家の中に閉じ込める必要はありません。まずは外遊びの時間を決める方法があります。
 
たとえば、早朝や夕食後を避け、午前10時から夕方までの中で30分程度遊ぶなどです。これは法律上の時間ではなく、近所への配慮として家庭で決める目安です。
 
大声が続きそうな鬼ごっこや水遊びは公園へ移し、自宅の庭ではシャボン玉、縄跳び、砂遊びなど比較的静かな遊びにする方法もあります。ボールを壁やフェンスへ何度も当てる音は声以上に響くことがあるため、遊び方を変えるだけでも効果があります。
 
また、意外かもしれませんが、「親の声」が響いてしまっていないか、を考えてみてもいいかもしれません。総務省の機関紙「ちょうせい」で、「保育所等と騒音問題」の座談会が紹介されていますが、先生の声が無意識に大きくなり、子どもの声よりも大人の声が「気になる音」になってしまう場面があるというトピックが示されています。
 
子どもと一緒に遊んでいると、気を付けてほしい、伝わってほしいという思いから、思わず大きな声になってしまうことがあります。「親である私の声が響いていたのかも?」と試しに考えてみることも、大切な視点かもしれません。
 

一度注意されたら無視せず、できる範囲で調整する

近所の人から「声が響いている」と言われた場合、その場で「昼間だから問題ないでしょう」と反論すると、今後の関係がこじれることがあります。
 
「教えていただいてありがとうございます。長時間にならないよう気をつけます」と答えたうえで、どの時間帯が特に気になるのかを聞いてみてもよいでしょう。
 
相手が「夜勤なので午後1時から3時だけ静かにしてほしい」という事情なら、その時間だけ公園へ行くことで解決できるかもしれません。反対に、「子どもは一切庭に出すな」といった過度な要求まで、すべて受け入れる必要があるとは限りません。
 
苦情が続く場合は、遊んだ日時と時間を簡単に記録しておくのも方法です。「休日に30分程度しか遊んでいない」のか、「毎日数時間遊んでいた」のかを客観的に整理できます。
 
自治体に生活騒音の相談窓口がある地域では、近隣同士で話がまとまらないときに相談することもできます。
 

まとめ

休日の昼間に子どもが庭で短時間遊んだからといって、直ちに外遊びをやめなければならないわけではありません。子どもの声も日常生活の一部です。
 
ただし、住宅街では音が予想以上に響くことがあります。問題になりやすいのは「昼か夜か」だけではなく、声の大きさ、遊ぶ時間の長さ、頻度、ボールなどの衝撃音です。子どもと遊ぶ「親の声」も振り返ってみましょう。
 
一度注意を受けたなら、外遊びを全面的に禁止するのではなく、時間帯をずらす、30分程度で区切る、大声になる遊びは公園へ移すなどの工夫をしてみましょう。子どもの遊ぶ時間を確保しながら、近所にも少し配慮することが、長く暮らす住宅街では一番現実的な解決策です。
 

出典

東京都環境局 法律・条例による規制について 日常生活の騒音・振動の規制
総務省 公害等調整委員会 機関誌「ちょうせい」第104号(令和3年2月)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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