スーパーで値引きシール付きの刺身を買い、帰宅後に消費期限が当日だと気づきました。生鮮食品の場合でも、返品することは可能でしょうか?
ただし、消費期限が当日であることだけを理由に、当然に返品できるとは限りません。店舗で購入した商品には一般的なクーリング・オフ制度がなく、期限が正しく表示され、品質にも問題がなければ、返品は店舗のルール次第です。一方、期限内なのに購入時から傷んでいた場合は、返品や交換を相談できます。
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「消費期限が今日」というだけでは不良品とはいえない
消費期限とは、傷みやすい食品について、安全に食べられる期限を示すものであると農林水産省は説明しています。表示された保存方法を守り、未開封の状態で保存することを前提に設定されています。
つまり、8月12日に購入した刺身へ「消費期限8月12日」と適切に表示されていた場合、その日に食べる商品として販売すること自体が直ちに問題になるわけではありません。
値引きシールが付いていたのも、販売できる残り時間が短いことが理由だったと通常は考えられます。通常500円の刺身が300円になっていても、翌日まで保存できる保証が付くわけではありません。
また、スーパーの店舗で購入した商品には、訪問販売などのように「8日以内であれば撤回できる」といったクーリング・オフ制度はありません。「家に帰ったら不要になった」「期限を見落としていた」といった自己都合による返品を店が必ず受けなければならないわけではありません。
ただし、返品対応は店ごとに異なります。未開封で購入直後なら、事情を説明すると返品や交換に応じてもらえる場合もあります。しかし、それはあくまでも店のサービスであると考えられます。まず電話で相談してみるとよいでしょう。
期限内でも最初から傷んでいれば返品を相談できる
話が変わるのは、刺身そのものに品質上の問題があった場合です。
国民生活センターは、店舗が「返品不可」としていても、購入時点から品質不良だったことを購入者側で示せる場合、返品や交換を求められると案内しています。
たとえば、購入してすぐ冷蔵していたのに、開封した時点で明らかな異臭がある、色や状態がおかしいなど、販売時点ですでに品質に問題があったと考えられる場合です。このような場合は、消費期限が当日だったこととは別に、品質不良として店へ相談しましょう。
食べて確認する必要はありません。不安な状態なら食べるのをやめ、商品の写真を撮り、パック、値引きシール、消費期限表示、レシートを残しておきます。
購入から時間がたつほど、店側も「購入後の保存状態が原因ではないか」と判断しにくくなります。問題に気づいたら、その日のうちに連絡したほうがよいでしょう。
なお、期限を過ぎてもすぐに食べられないということではない「賞味期限」とは異なり、「消費期限」を過ぎた食品は食べないことが基本です。値引きにかかわらず、この点は変わりません。
値引き品は「いつ食べるか」を確認してから買う
値引き品は上手に使えば食費の節約になります。しかし、安いからという理由だけで購入し、期限までに食べられず捨ててしまえば、結果的には節約になりません。
たとえば、500円の刺身を300円で買っても、その日の夕食では別の料理を食べ、翌日には期限切れで捨てれば300円の損です。反対に「今日の夕食で食べる」と決めて購入するなら、200円節約できます。
刺身や総菜など傷みやすい商品を買うときは、値段を見る前に消費期限を確認する習慣を付けましょう。特に夕方以降の値引き品では、当日が期限の商品もあります。
買った後は寄り道を長くせず、帰宅後すぐに食べないのならできるだけ早く冷蔵庫へ入れることも大切です。消費期限は、表示された保存方法を守ることを前提とした期限だからです。
もし翌日に食べる予定なら、最初から翌日まで期限がある商品を選びましょう。「安い商品を買うこと」より、「食べ切れる商品を安く買うこと」のほうが、本当の節約になります。
まとめ
値引きシール付きの刺身を買い、消費期限が当日だったとしても、それだけで不良品になるわけではありません。期限が正しく表示され、品質に問題がない場合、自己都合で返品できるかはスーパーの判断や返品ルールによります。
一方、期限内なのに購入時から明らかに傷んでいた場合は、返品や交換を相談できます。食べずに写真を撮り、レシートや包装を残して、できるだけ早く購入店へ連絡しましょう。
今後は値引き率だけでなく、消費期限と「いつ食べるか」をセットで確認することが大切です。食べ切れる値引き品を選べば、安全性を守りながら家計の節約にもつなげられます。
出典
農林水産省 期限表示について教えてください。
警視庁 クーリング・オフをご存じですか
国民生活センター 【店舗購入・返品したい】返品不可と言われたが、不良品だった。返品したい。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

