機種変更のたびに使わなくなったスマートフォンが家にたまっています。データを初期化していれば、そのまま処分しても問題ないのでしょうか?

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
機種変更のたびに使わなくなったスマートフォンが家にたまっています。データを初期化していれば、そのまま処分しても問題ないのでしょうか?
古いスマートフォンを処分するとき、データの初期化は重要です。しかし、「初期化したから普通のごみに出してよい」というわけではありません。
 
スマートフォンには個人情報が残る可能性があるうえ、リチウムイオン電池が内蔵されています。誤った方法で捨てると、ごみ収集車や処理施設で火災につながることもあります。データを消したうえで、携帯電話会社の回収や自治体指定の方法を利用しましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

処分前の初期化に加えてSIMカードなども確認する

スマートフォンには、写真や連絡先だけでなく、メール、SNS、ID、パスワードなど多くの情報が保存されています。
 
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」は、端末を廃棄する場合には、情報漏洩を防ぐために端末データをリセットし、つまり初期設定状態にしてから廃棄するよう注意を促しています。
 
まず必要な写真や連絡先を新しい端末やクラウドへ移します。その後、端末メーカーが案内する手順で初期化しましょう。初期化すると原則として端末内のデータを利用できなくなるため、バックアップを取ってから行うことが重要です。
 
SIMカードやmicroSDカードを入れている場合は、端末から取り出します。microSDカードには写真などが残っている可能性があります。SIMについても、新しい端末で使うのか、通信会社へ返却するのか、処分するのかを確認しましょう。
 
第三者へ売却・譲渡する予定なら、端末に残るアカウントとの連携にも注意が必要です。メーカーや携帯電話会社が案内する「売却前・譲渡前」の手順まで確認してから手放すと安心です。
 

初期化しても普通のごみに混ぜて捨てるのは避ける

データを消した後は、捨て方にも注意が必要です。
 
スマートフォンには、充電して繰り返し使用できるリチウムイオン電池が使われています。環境省は、不要になったリチウムイオン電池や、それを使った製品について、住んでいる市区町村のごみ出しルールに従うよう案内しています。
 
リチウムイオン電池は、収集車やごみ処理施設で押しつぶされると発火することがあります。NITE(製品評価技術基盤機構)も、リチウムイオン電池は、外からの強い力がかかり損傷すると火災につながるおそれがあるとして、ごみ収集車や処理場での実際の発火の様子を写真付きで報告し、注意を呼びかけています。
 
そのため、「燃えないごみの日に出しておけばよい」と自己判断するのは避けましょう。自治体によって、小型家電回収ボックス、専用回収日、清掃施設への持ち込みなど、方法が違います。
 
バッテリーが膨らんでいる、端末が変形している、落下などで大きく破損している場合は、特に注意が必要です。NITEによれば、2021年~2025年の5年間に「リチウムイオン電池搭載製品」の事故は、2140件起こっています(NITEに通知があった件数)。
 
高温下の車内に放置して火災が発生した事故や、モバイルバッテリーを鞄に入れて自転車で走行中に発火するなどの事例(外からの力が加わった)が報告されています。高温に弱いことから、春から夏にかけて事故の発生件数が増えるため、直射日光の当たる場所や車内に放置しないよう警告しています。
 
いらないからといって、無理に分解したり電池へ穴を開けたりしてはいけません。処分するまでの保管や扱いに気を使いつつ、メーカーや自治体へ正しい処分方法を確認しましょう。
 

携帯ショップのリサイクルを利用すると処分しやすい

捨て方に迷うなら、携帯電話会社などの回収サービスを利用する方法があります。
 
モバイル・リサイクル・ネットワークでは、使用済み携帯電話の本体、電池、充電器を、携帯電話事業者のショップなどで回収しています。2024年度までの累計回収台数は、約1億5770万台に達しています。
 
回収された端末には金、銀、銅など再利用できる資源が含まれています。引き出しに何年も眠らせておくより、適切にリサイクルすることで資源を有効活用できます。
 
端末の状態がよいなら、下取りや中古買取という選択肢もあります。数年前のスマートフォンでも、機種によっては値段が付くことがあります。ただし、売却の場合はリサイクル以上に個人情報管理が重要になるため、初期化やアカウント解除を確実に行いましょう。
 
家に5台、10台とたまっているなら、一度に整理するのがおすすめです。「予備機として1台残す」「価値があるものは売る」「古いものは回収へ出す」と分類すると片づけやすくなります。
 

まとめ

古いスマートフォンは、初期化すればそれで処分準備が完了というわけではありません。必要なデータをバックアップし、初期化したうえで、SIMカードやmicroSDカードなども確認しましょう。
 
さらに、スマートフォンにはリチウムイオン電池が入っているため、普通のごみに混ぜると火災につながる危険があります。必ず自治体の分別ルールを確認するか、携帯ショップなどの回収サービスを利用してください。
 
古い端末を安全に手放せば、個人情報流出の心配を減らしながら、資源のリサイクルにもつながります。引き出しにため続けるのではなく、機種変更のたびに旧端末まで整理する習慣を作るとよいでしょう。
 

出典

総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト 使わなくなった機器を放置しないようにしよう
NITE 独立行政法人製品評価技術基盤機構 『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を~「リチウムイオン電池搭載製品」は3つのCで事故を防ぎましょう!~
一般社団法人電気通信事業者協会 モバイル・リサイクル・ネットワーク 令和6年度携帯電話におけるリサイクルの取り組み状況について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE