新幹線で“指定席”なのに、隣席から「家族と席を替わって」と頼まれました…「隣同士で予約できなかった」そうですが、断っても“非常識”ではないですよね? トラブルにならない対応とは
本記事では、指定席のルールや席を替わる義務の有無、トラブルを避けるための上手な対応について分かりやすく解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
指定席は「座る権利」を購入している座席
新幹線の指定席は、乗車券・特急券とは別に指定席料金を支払い、あらかじめ決められた座席を利用できるサービスです。窓側や通路側を事前に確保したり、コンセントのある席や荷物棚を利用しやすい席を選んだりと、それぞれの事情に応じて予約している人もいます。
そのため、ほかの乗客から席を替わってほしいとお願いされても「指定席料金を払っているのだから、自分が予約した席に座りたい」と考えるのは自然で、応じる義務はありません。
席替えのお願いを断っても非常識ではない?
席を替わってほしいというお願いは、あくまでも相手からの依頼なので、承諾するかどうかは席を予約した本人が自由に判断できます。例えば、指定席を予約するのに次のような事情がある人もいるでしょう。
・富士山を見るために窓側を予約した
・コンセントが使える席を選んだ
・荷物棚の位置を考えて予約した
・静かに仕事をしたいので希望の座席を予約した
こうした事情は他人には分かりません。そのため、理由を詳しく説明しなくても「申し訳ありませんが、この席を利用したいのでお断りします」と伝えれば十分です。
また規則違反になる可能性もあるため、断ったとしてもマナー違反にはならず、無理に応じる必要はありません。
断るときの伝え方
しかし、相手も勇気を出して声をかけているかもしれないため、強い口調で断るよりも、柔らかい表現を心掛けると余計なトラブルを防ぎやすいです。
例えば、「申し訳ありません。この席を指定して予約しているので、このままでお願いします」「すみません、この席を利用したい事情があります」といった伝え方であれば、角が立ちにくいでしょう。
トラブルになりそうな場合は車掌に相談を
席替えを断ったあとに、相手がしつこく求めてきたり不快な態度を取られたりした場合は、自分だけで対応しようとせずに車掌に事情を説明し、対応を依頼しましょう。
車掌は座席状況を確認し、空席があれば案内するなど、状況に応じた対応を行ってくれます。
席を替わってほしい側も、まずは指定席の空席状況を確認したり、予約時に家族がとなり同士になれる列車を選択したりするなど、事前に対策できる場合があります。お互いがルールを理解して相手の立場を尊重し、快適な車内環境に努めましょう。
まとめ
新幹線の指定席は、追加料金を支払って自分で選んだ座席を利用できるサービスです。そのため、「家族と席を替わってほしい」と頼まれても応じる義務はなく、断っても非常識にはあたりません。
大切なのは、無理に我慢したり相手に配慮しすぎたりせず、自分の事情も尊重しながら判断することです。
お互いが思いやりを持ってコミュニケーションを取り、必要に応じて車掌にも相談すれば、不要なトラブルもなく気持ちよく新幹線を利用できるでしょう。
執筆者 : 仲千佳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

