【検証】“1本1760円”の高級マウスウォッシュ「ザ・ブレスコ」は本当に効く?「口臭対策」には良いけど、効能は“モンダミン・リステリン”のほうが広い? 1週間使ってみた率直な感想
日経トレンディの「2026年ヒット予測100」で日用品大賞・総合5位に選ばれた話題の商品です。1週間使ってみた率直な感想をお伝えします。
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目次
日経トレンディ日用品大賞。どんな商品なのか
ザ・ブレスコは、1993年にアメリカの歯科医で細菌学者のDr.ハロルド・カッツが開発したブランドです。カッツ自身の娘が重度の口臭に悩んでいたことが開発のきっかけでした。アメリカでは「TheraBreath(セラブレス)」の名称で販売されており、以前から並行輸入品が出回っていたものと同じブランドです。
輸入販売元のグラフィコによると、市場調査会社Circanaのデータ(2025年5月25日までの52週間、ブランド売上高)で全米No.1のノンアルコールマウスウォッシュブランド。日本には2025年5月にオンラインで先行発売され、10月から全国のドラッグストアで展開が始まりました。
使ってみたら、驚くほど刺激がなかった
購入後、さっそく使ってみました。歯みがきのあとに約10mL(キャップ1/3程度)を口に含み、90秒ほどすすいで吐き出してみます。
まず驚いたのが見た目でした。無色透明でサラサラ。マウスウォッシュにありがちな青や緑の着色がありません。
そして口に含んでみると、刺激がほとんどありません。アルコールのピリピリ感がなく、90秒すすいでいても平気。しかも、刺激のなさを甘い味でごまかしていません。ほんのりミントが香る程度で、味らしい味がない。この「何もない感じ」が新鮮でした。
口臭に悩む娘のために開発されたという背景を知って納得しました。これならマウスウォッシュを嫌がる子どもでも、使えるかもしれません。
1週間、夜に使って朝チェックしてみた
吐き出したあとの口の中は、しっかりさっぱりします。刺激がないぶん物足りないかと思いましたが、意外と大丈夫そう。そこで1週間、毎晩寝る前に使い、翌朝の口内の状態を確認してみました。
正直なところ、これまで使っていた他社製品との明確な差は感じられませんでした。朝のネバつきや不快感の減り方は、体感としては同程度です。ただし、さっぱり感そのものはしっかりある。「他社より優れている」とは言えないけれど、「他社に劣る」わけでもない、というのが1週間の実感でした。
1回あたり35円。国産の大容量と比べてみた
改めてコスパ比較してみると、ザ・ブレスコは500mLで1760円(税込)。1回の使用量が約10mLなので、約50回分。1回あたり約35円、毎晩使えば月1000円強の計算です。
国産の大容量タイプの場合、モンダミン プレミアムケアは1300mLで実勢1000円前後、1回20mLなので約65回分となり、1回あたり約15円。リステリンのトータルケアは1000mLで実勢1100円前後、同じく1回20mLで50回分、1回あたり約22円。
mL単価で比べると4倍以上の差ですが、ザ・ブレスコは1回の使用量が半分なので、実際の差は1.5〜2.3倍に収まります。高いけれど、思ったほどではない。
価格は高いのに、うたえる効能は狭い
ところが、もうひとつ確認して印象が変わりました。製品区分の違いです。モンダミンやリステリンは医薬部外品なので、むし歯予防・歯肉炎予防・出血予防といった効果を表示できます。一方、ザ・ブレスコは「化粧品」。公式サイトの表現も「口内環境を整え(※洗浄することによる)」にとどめられています。
つまり、この製品が得意なのはあくまでも口臭対策で、歯周病対策とは違うということです。口臭を抑える成分としては研究の裏づけもありますが、歯垢や歯肉炎を減らす効果となると、研究の数が多いのは国産の医薬部外品のほうです。
まとめ
1週間使ってみて、いったん他社製品に戻して比較検討しようというのが、正直な結論です。使用感は確かに新しく、刺激のなさは他にない魅力でした。口臭対策としてはエビデンスのある成分が入っているので、強い口臭にお悩みの方には良いかもしれません。
しかし朝の状態に明確な差を感じられなかった以上、2倍のコストを払い続ける理由が、筆者の中にはありませんでした。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
