子どもの発表会用に借りた衣装へ飲み物をこぼしてしまい、返却時にクリーニング代を請求されました。レンタル料金を払っていても、汚した分は別に負担しなければいけないのでしょうか?
しかし、飲み物を大量にこぼした場合など、通常の使用を超える汚れには追加料金を設定している事業者もあります。そのため、クリーニング代を別に払う必要があるかは、汚れの程度と契約時の利用規約によって判断することになります。
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通常のクリーニング代がレンタル料金に含まれるサービスもある
まず確認したいのは、利用したレンタル店の料金に、通常のクリーニングが含まれているかです。
たとえば、トレジャー・ファクトリーが運営するレンタルドレスサービスのCariruでは、通常のクリーニング料をレンタル料金に含め、利用者は着用後に自分で洗濯せず、そのまま返却する仕組みになっています。そのため、普通に着用したことで付く程度の汚れについて、毎回利用者が追加のクリーニング料金を支払うとは限りません。
一方、通常のメンテナンスでは対応できない汚れや破損については別料金になることがあります。Cariruも、汚損・破損の状態によって別途費用が発生する場合があると案内しています。
また、レンタル衣装サービスでは、任意の有料保証に加入すれば、うっかり付けた汚れなどのクリーニング代が免除される仕組みが用意されていることがあります。
Cariruでは「あんしんプラン」という名称で提供され、レンタル料の10%相当額を別途負担することで利用できます。反対に、未加入の場合や、加入していても保証対象外となるほどの激しい汚れに対しては、後から追加の修理代・費用が必要となる可能性があります。
つまり、「レンタル料を払った=どれほど汚しても追加料金ゼロ」というわけではありません。
飲み物をこぼした場合は汚れの程度と契約内容を確認する
同じ飲み物のシミでも状況は違います。たとえば、水を数滴こぼして簡単な通常クリーニングで落とせる場合と、ジュースを衣装全体へこぼし、特殊なシミ抜きが必要になった場合では、店側に発生する費用が異なります。
契約時の利用規約に「通常クリーニングは料金に含む」「著しい汚損は特殊クリーニング代を請求する」などと明記されていれば、その内容が一つの判断材料になります。
返却時に5000円のクリーニング代を請求されたなら、すぐに「汚したのだから仕方ない」と払う前に、「通常のクリーニングと何が違うのか」「追加作業はいくらかかるのか」を確認してよいでしょう。
特に、汚れの範囲に対して追加料金が高額に感じられる場合は、料金表や利用規約を見せてもらうことをおすすめします。
国民生活センターも、まずは利用規約を確認すること、そして、規約に記載がない場合は「事業者にクリーニング代の明細を求め、利用者が負担すべきか交渉しましょう」とアドバイスしています。
消費者契約では、事業者が契約内容について必要な情報を分かりやすく提供することが求められます。追加料金の根拠がまったく説明されず、金額にも納得できない場合は、消費生活センターへ相談する方法もあります。
汚した後に自分で洗濯やシミ抜きをするのは避ける
飲み物をこぼしたことに気づくと、「追加料金を取られないよう自宅で洗おう」と考えるかもしれません。しかし、レンタル衣装では自己判断による洗濯やシミ抜きを禁止しているサービスがあります。
ドレスや発表会衣装には、一般家庭では扱いにくい生地、装飾、特殊な染色が使われていることがあります。
自宅で強い洗剤を使った結果、シミは消えても色落ちしたり、生地が縮んだりすれば、クリーニング代より高い修理費や弁償費が必要になる可能性があります。
Cariruも、汚損した場合は利用者自身で洗濯やシミ抜き、修理をせず、そのまま返却するよう案内しています。
飲み物をこぼしたら、何をこぼしたのか、どの部分かを店へ伝えましょう。たとえば「午後2時ごろにオレンジジュースを袖へこぼした」と伝えれば、店側も適切なクリーニング方法を選びやすくなります。
写真を撮っておくことも有効です。返却後に「こんなに大きな汚れではなかった」と認識が食い違ったときの確認材料になります。
まとめ
レンタル衣装では、通常のクリーニングがレンタル料金に含まれている場合があります。そのため、着用しただけで生じる一般的な汚れについて、必ず追加料金を払うわけではありません。
一方、飲み物をこぼして特殊なシミ抜きが必要になった場合など、通常の使用を超える汚損については、利用規約に基づき追加のクリーニング代を求められることがあります。
請求されたら、まず通常クリーニングとの違い、料金表、利用規約を確認しましょう。また、追加料金を避けようとして自宅で洗うと、かえって衣装を傷める可能性があります。
レンタル衣装は「汚したら必ず弁償」「レンタル料を払えば何をしても無料」のどちらでもありません。契約内容と実際の汚れを確認し、納得できる費用だけを負担することが大切です。
出典
Cariru
独立行政法人国民生活センター 消費者トラブルFAQ【着物レンタル】クリーニング代を請求された。払いたくない。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
