スーパーの入口に傘を置いて買い物をしていたら、帰る頃にはなくなっていました。店内の傘立てで盗まれても、お店には補償してもらえないのでしょうか?
しかし、自由に出し入れできる一般的な傘立ての場合、店が一人ひとりの傘を預かって管理しているとは言いにくく、盗難が起きても店へ当然に購入代金を請求できるわけではありません。
ただし、店が傘を個別に預かっていた場合や、店側に明らかな管理上の問題があった場合などは事情が変わる可能性があります。
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自由に使う傘立てなら店が「預かった」とは限らない
スーパーの入口には、誰でも自由に傘を差せる傘立てが置かれていることがあります。
利用者が自分で傘を入れ、買い物が終わったら自分で傘立てから取る方式なら、店員へ傘を直接渡して管理を依頼しているわけではありません。そのため、盗難が起きたからといって、店が自動的に傘の弁償責任を負うとは限りません。
たとえば、ホテルのクロークで店員へバッグを渡し、引換券を受け取る場合とは状況が違います。このケースでは店側が荷物を預かって管理していますが、入口のオープンな傘立てでは、通常そこまでの管理を約束していないことが多いでしょう。
このような自由利用型の傘立てでは、店が一人ひとりの傘を受け取って保管しているわけではありません。そのため、店側が個別に傘を管理していたといえる事情がなければ、盗難を理由に店へ弁償を求めるのは難しいでしょう。
したがって、「店の傘立てに置いた=盗難補償付き」という考え方は避けたほうがよいでしょう。
店側に明らかな管理上の問題があれば責任が問題になることもある
ただし、どのような状況でも店に一切責任がないとは限りません。たとえば、店員が「こちらでお預かりします」と傘を受け取り、番号札を渡して管理していたのに紛失した場合です。この場合は、単に客が自由に置いた傘立てとは事情が大きく異なります。
また、鍵付きの傘立てなのに店側が壊れた鍵を長期間放置していたなど、店の管理上の問題と盗難との関係が認められるケースでは、店側の責任が問題になる可能性があります。
一方、「傘の盗難について責任を負いません」という張り紙があるだけで、店がどのような落ち度についても絶対に責任を負わない、とまでは限りません。
結局は、店がどの程度傘を管理する立場だったのか、盗難を防ぐために求められる注意を怠っていたのかなどを個別に確認します。一般的なスーパーの自由利用型の傘立てなら、店の過失を示す事情がない限り、弁償を求めるのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。
盗難に気づいたら店へ防犯カメラの保存を相談する
傘がなくなっていたら、まず似た傘との取り違えではないか周囲を確認しましょう。
傘を他人に勝手に使われた経験がある人は、意外に多いようです。ウェザーニュース社が会員7628人を対象に行った調査では、「勝手に傘が使われたことは?」という質問に65%が「ある」と回答しており、およそ3人に2人にあたります。
ただし、この調査は「傘を盗まれた経験」だけを尋ねたものではありません。傘を間違えて持っていかれたケースなども考えられるため、傘立てからなくなっていても、すぐに盗難と決めつけないことが大切でしょう。
特に透明なビニール傘は似た物が多く、悪意のない取り違えも考えられます。高価な傘や特徴のある傘が明らかになくなっている場合は、店員へ「○時ごろに傘立てへ置き、○時ごろ戻ったらなくなっていた」と伝えてください。
防犯カメラが設置されていれば、映像が残っている可能性があります。ただし、店が客へ映像をそのまま見せるとは限りません。個人情報の問題もあるため、必要に応じて警察へ情報提供する形になることがあります。
高額な傘であれば警察へ盗難被害を相談することも検討しましょう。今後は、傘袋が用意されていれば店内へ持ち込む、鍵付きの傘立てを利用する、高価な傘は目立つカバーや目印を付けるなどの対策が考えられます。
盗難されやすい場所では、数万円の傘を誰でも自由に触れられる傘立てへ置かないことが現実的な予防策です。
まとめ
スーパーの入口にある一般的な傘立てから傘を盗まれた場合、店が必ず購入代金を補償してくれるわけではありません。自由に出し入れする傘立てでは、店が個別の傘を預かって管理しているとは認めにくいためです。
一方、店員へ直接預けていた場合や、店側の明らかな管理不備が盗難につながった場合などは、店の責任が問題になる余地があります。
なくなったことに気づいたら、店員へすぐ伝え、防犯カメラの記録が残っていないか相談しましょう。高価な傘は自由利用型の傘立てへ置かず、傘袋や鍵付き設備を利用することで、盗難リスクを下げられます。
出典
ウェザーニュース【やはり】3人に2人が勝手に傘を使われた経験あり
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
