真夏にエアコンが故障し、慌てて「見積もり無料」の業者へ依頼。ところが見積もり前に作業を始められ、請求は「約7万円」に! 断り切れなくて支払ったけど…もう泣き寝入りするしかないですか?
本記事では悪質な業者から身を守るための対処法とともに、クーリング・オフ制度の対象となる範囲について解説します。
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レスキュー商法のトラブルが増加中
水漏れや鍵の解錠、害虫駆除、エアコン修理など、緊急性の高いトラブルへの対応をうたうサービスをめぐり、高額請求などの消費者トラブルが発生するケースは、一般に「レスキュー商法」と呼ばれています。そのひとつであるエアコン修理に関するトラブルも近年増加しています。
独立行政法人国民生活センターによると、2025年度にPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に寄せられたエアコン修理関連の相談件数は、2021年度と比べて2倍以上に増加しています。
・ネットで検索した業者にエアコン修理を依頼したが直らず、購入を勧められた。
・エアコン修理業者と連絡が取れなくなってしまった。
・エアコン修理内容の説明や見積もり額の提示がないまま作業が開始してしまった。
実際に、独立行政法人国民生活センターには、エアコン修理で約4万円、約5万円、約7万円を請求された事例などが寄せられています。こうしたトラブルについては、政府広報オンラインでも注意喚起がされています。
悪質な業者だった場合、どのように対処すべき?
もしも、トラブルに遭遇してしまった場合は、以下の点を確認しましょう。
1.作業前に故障原因や修理内容、費用などをしっかり確認する
故障の原因や修理方法はケースバイケースのため、費用も大きく変わります。そのため、故障原因を確認しない段階から、極端な低価格を宣伝している業者には気を付けましょう。また、詳細な説明もなく不安をあおって修理作業を強行しようとする業者には特に要注意です。
2.業者が帰る前に作業結果を一緒に確認する
修理後、業者が帰る前に必ず立ち会いのもと試運転を行い正常に稼働しているかを一緒に確認しましょう。また、立ち会いが難しい場合は連絡が取れるように業者名や担当者名、連絡先を控えておくとよいでしょう。
3.作業内容などに納得できないときは、その場で支払わずに説明を求める
「修理が終わったはずなのに正常に稼働しない」「明らかに料金が高額すぎる」などといった場合には、後日納得した金額で支払う意思があることを示しつつ、すぐに支払わずに説明を求めましょう。
被害を受けないためにも明確に意思を示しておくことが大切です。困った場合は、消費生活センター等への相談も検討しましょう。
レスキュー商法も「クーリング・オフ制度」の対象になる?
契約の申し込みや締結をした場合でも、一定の期間内であれば申し込みの撤回、契約の解除が可能となるのがクーリング・オフ制度です。
原則として通信販売にはクーリング・オフ制度は適用されません。ただし、インターネット広告を見て自分から修理業者を呼んだ場合でも、契約に至った経緯や勧誘の状況などによっては、特定商取引法上の訪問販売に該当してクーリング・オフが適用できる可能性があります。
例えば、見積もりのために呼んだ事業者とその場で契約した場合や、広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合などです。
今回のように、広告に「見積もり無料」と表示されていたにもかかわらず、見積もり前に作業が始まって最終的に高額請求されたとしても、契約に至った経緯などによってはクーリング・オフが適用できる可能性があります。
また、契約書面に法定の記載事項が記載されていないなど、書面に不備がある場合は、8日間を過ぎてもクーリング・オフが可能になる場合があります。
ただし、事業として契約した場合など、特定商取引法の適用対象外となるケースもあります。クーリング・オフの対象になるかどうかは、契約の経緯や内容によって異なるので、判断に迷う場合は消費生活センターなどに相談するのがよいでしょう。
一方、広告に示された料金や作業内容で契約する意思をあらかじめ明確に示したうえで業者を呼んだ場合などは、クーリング・オフの対象外となる可能性があります。
まとめ
近年、レスキュー商法によるトラブルが増加しています。すでに料金を支払ってしまった場合でも、契約の経緯などによってはクーリング・オフが適用できる可能性があります。契約書や請求書、広告の画面などは保存しておき、契約の経緯を整理したうえで、消費生活センターなどに相談しましょう。
出典
独立行政法人国民生活センター エアコン修理のトラブルに注意!-ネット広告で「安い」「即日対応」の業者に修理依頼したけど直ってない!-(1~4ページ)
政府広報オンライン 水漏れ、解錠、トイレ修理…緊急時の駆け付けサービスのトラブルにご注意!
独立行政法人国民生活センター 消費者トラブルFAQ Q【修理・エアコン】高額請求された。払いたくない。
独立行政法人国民生活センター クーリング・オフ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
