観光地までバスなら「1時間・500円」、タクシーなら「20分・3000円」。私は「40分短縮できるならタクシー」、友人は「2500円も高いならバス」と意見が対立…。旅行中は“時間”と“お金”、どちらを優先すべき?
今回の記事では、旅行中の移動手段を選ぶ際、時間と費用のどちらを重視すべきか、近年の調査データをもとに探ります。

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目次
旅行中の移動は「安さ」だけでは決められない? コスパとタイパで分かれる移動手段
「安ければ正解」とはいい切れないのが、旅の移動手段選びです。 公共交通機関は費用を抑えやすい一方、タクシーは料金が高くても移動時間を短縮できるため、スケジュールや目的に合わせて「使い分ける」ことがポイントです。
株式会社ヴァル研究所「駅すぱあと」の移動のコスパ・タイパに対する意識調査によると、日常生活で「費用対効果(コスパ)」と「時間効率(タイパ)」を意識すると回答した人はいずれも8割を超え、両方が重視されていることが分かりました。
比較するという視点でみると、「10分遅く着くが100円安いルート」を選んだ人は、早さを重視する人の約2倍にのぼり、手元に残る100円を優先する堅実な姿勢がうかがえます。
一方、快適な移動への追加料金を容認する人は9割以上という結果も出ています。単純に「安ければよい」と考える人ばかりではないようです。
旅行では「500円のバス」と「3000円のタクシー」の差額だけでなく、浮いた時間で観光や食事に使えることも考え、2500円の追加料金を支払うことを選択肢に入れてもよいでしょう。
2500円追加すれば「40分」を買える。タクシー代を時間単価で考えると?
前述の調査では、 快適な移動に対して追加料金を払うことを受け入れる人が多くいることが分かりました。今回のようなケースでは、「時間をいくらで買うか」で考えてみると判断をしやすくなります。
バスが500円で1時間、タクシーが3000円で20分なら、差額の2500円で40分を短縮することができます。40分を短縮するための追加費用2500円を1時間あたりに換算すると、3750円相当になります。
さらに2人で乗れば、タクシー代は1人あたり1500円となり、バスとの差額は1000円まで縮小します。浮いた40分で旅行の時間をより有効に使えるのであれば、追加料金にも十分な価値があるといえるでしょう。
しかし、時間に余裕があり移動そのものを楽しみたいなら、のんびりとバスに揺られるのも旅の醍醐味といえるかもしれません。
旅行では「時間」だけでなく“疲れないこと”にも価値がある
旅行の移動手段を選ぶ際は、「どれだけ疲れずに移動できるか」も重要な判断材料になります。近年は「タイパ(タイムパフォーマンス)」に加え、失敗や面倒を避け、心の平穏を重視する「メンパ(メンタルパフォーマンス)」にも注目されているようです。
株式会社JTB総合研究所の「ライフスタイルと旅行に関する調査2026」によると、旅行中も「混雑や行列はできるだけ避けたい」と考える人が51.2%に達するなど、安心や負担の少なさを重視する傾向が示されています。
旅行中に荷物が多いことや、気候の暑さ・寒さ、子どもや高齢者が一緒、乗り換えが複雑といった状況であれば、タクシーを使うことで時間だけでなく身体的・精神的な負担を減らせる場合もあります。
とはいえ、道路渋滞のリスクを考えると「タクシー=必ず早い」とは限りません。とくに飛行機や新幹線など、出発時間がシビアな場合は、少しの遅れが致命傷になることもあるでしょう。
所要時間や道路状況だけでなく、時間が読みやすい公共交通機関のルートもあわせて事前にチェックしておくと安心です。
「バスかタクシーか」の二択にしない。旅行全体でお金と時間を配分しよう
旅行中の移動は、「バスは安い、タクシーは早い」と単純に決める必要はありません。大切なのは、旅行全体のスケジュールと予算を見ながら、場面ごとに移動手段を選ぶことです。
例えば時間に余裕がある場面ではバスで交通費を抑え、予約や観光施設の入場時間が迫っているときはタクシーを利用する方法があります。複数人ならタクシー料金を割り勘にしたり、1日乗車券を活用したりするのも有効です。
経路検索では運賃や所要時間、乗換回数などを比較できるため、出発前に複数のルートを確認しましょう。
バスとタクシーの2500円の差についても、金額面だけでなく、その40分を旅行先で何に使えるのかまで事前に考え、旅行全体の予算とスケジュールを見ながら判断することが、満足度の高い旅行につながるでしょう。
まとめ
旅行では、限られた時間を有効に使う「タイパ」と、出費を抑える「コスパ」のどちらにもメリットがあります。
タクシーとバス、どちらを選ぶべきかどうかは、旅行の目的や予算、同行者との価値観、さらに「メンパ」も含めて変わってきます。旅の満足度を高めるためには、費用だけでなく時間や移動の負担なども踏まえ、自分たちに合った移動手段を選ぶことが大切です。
出典
株式会社ヴァル研究所【駅すぱあと】移動のコスパ・タイパに対する意識調査(PR TIMES)
株式会社JTB総合研究所 ライフスタイルと旅行に関する調査2026 ~令和の旅は「心の平穏」重視へ─失敗を避ける“メンパ旅”が拡大~
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー



