ネット通販で「あと2000円買えば送料無料」に。妻は「送料700円を払うのはもったいない」と商品を追加するつもりですが、送料無料のために「2000円」使うほうが“損”ではないのでしょうか?
本記事では、ECサイトの利用実態に関する調査結果を踏まえながら、送料無料にするために追加購入した場合の損得や、不要な出費を抑えるためのポイントについて解説します。
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目次
ネット利用者の55%が経験! 追加購入にかける金額は1000円未満が約7割
送料無料や割引きの条件を満たすためだけに、本来買う予定がなかった商品を買い足した経験がある人は、決して少数派ではありません。
株式会社スポルアップが行ったEC利用者に関する調査によると、EC利用者の55%がこうした追加購入の経験をしていることが判明しました。性別で見ると女性が60%、男性が50%となっており、女性のほうが10ポイント高い結果となっています。
では、送料無料などの条件を満たすために、具体的にどれくらいの金額を買い足しているのでしょうか。同調査によると、1回あたりの追加金額で最も多かったのは「500円以上1000円未満」で44%でした。
これに「500円未満」の24.3%を合わせると、全体の68.3%が1000円未満の追加購入で条件をクリアしようとしています。さらに「2000円未満」まで含めると、その割合は82.7%にまで達します。
例えば送料が500円前後かかる場合、「500円前後の送料を支払うより、同じくらいの金額の商品を購入したほうが得」と考え、送料無料の条件を満たすために、数百円から1000円程度の商品を追加で購入するケースもあるでしょう。
送料無料のために買い足す商品は「日用品・消耗品」が44.9%! しかし62.6%が購入後に後悔する理由とは
追加で購入される商品として多く選ばれているのは、一体どのようなカテゴリなのでしょうか。同調査では、1位が洗剤やティッシュペーパー、電池などの「日用品・消耗品」で44.9%でした。
続いて2位が水やお茶、保存食といった「食品・飲料」で41.2%です。多くの人が「後で使うものなら、今買っておいても損はない」という心理から、日常的に消費するアイテムを買い足し候補として選んでいることが分かります。
しかし、一見するとお得に思えるこうした買い足しも、結果的に出費が増えてしまう可能性があるため注意が必要です。追加購入をしたことがある人のうち、62.6%が後から「買わなくてもよかった」と後悔したことがあると回答しています。
なぜ「いつか使うもの」を買ったはずなのに後悔してしまうのでしょうか。
具体的な失敗談としては、「安さにつられて飲料をまとめ買いしたが、賞味期限が短くて消費しきれなかった」「まとめ買いした洗剤や日用品のサイズが大きく、自宅の保管スペースを圧迫して困った」「買い足した直後に別のセールが始まり、もっと安く買えることが判明した」といった声が挙げられています。
送料無料という条件だけに注目すると、商品の保管場所や使い切れるかどうかまで十分に考えずに購入し、結果として無駄な出費につながる可能性があります。
無駄な出費を最小限に抑える3つの回避策
同じECサイトでの買い物であっても、「自分が本当に欲しくて買った場合」と「条件達成のために買った場合」では、購入後の満足度に差が生まれます。
同調査によると、自分へのご褒美として商品を購入した後に「後悔した」と答えた人はわずか1%に過ぎませんでした。これに対し、送料や割引きの条件を満たすために追加購入した場合は6割以上の人が後悔しており、購入動機の違いが購入後の満足度に影響を与えていることがうかがえます。
それでは、送料無料にするための「2000円の追加購入」で損をしないためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。有効な回避策は次の3つです。
(1)絶対に必要な定番消耗品のリスト化
普段から必ず使う綿棒や絆創膏、愛用している歯ブラシなど、保管しやすく使い切りやすい少額の消耗品をあらかじめリストアップしておき、不足金額に合わせて個数を微調整する方法です。
(2)家族や知人の欲しいものと合算する
自分1人で無理に2000円分を探すのではなく、家族に声をかけて近いうちに買う予定だったものを一緒に注文すれば、無駄な出費を増やさずに送料無料の条件を達成できます。
(3)他のサイトと比較するか、潔く送料を払う
どうしても必要な商品がない場合は、他のサイトで1点だけ買ったほうが安く済むケースもあります。
また、探す時間や届いたものの管理コストを考えれば、無理に商品を買い足すよりも、700円の送料を支払ったほうが結果的に負担を抑えられる場合があります。
まとめ
送料を抑えるための追加購入は、選ぶ商品や金額によっては、送料を支払うよりも結果的に出費が増えてしまう場合があります。特に、条件を満たすためだけに選んだ「そこまで欲しくない商品」を追加してしまった場合、購入後に後悔する可能性が高く、家計や生活環境にとってもマイナスになる可能性があります。
一方で、追加する2000円分の商品が、近いうちに購入する予定だった日用品で、保管場所や賞味期限にも問題がない場合は、実質的に送料分浮いた計算になるため、経済的なメリットが生まれます。つまり、この買い物が得になるか損になるかの境界線は、支払う金額の差額ではなく「追加する商品の必要性」によって決まるといえます。
ご家庭でネット通販の送料について意見が分かれたときは、ぜひ今回ご紹介した視点を参考にしながら、本当に納得のいく買い方を選んでみてください。
出典
株式会社スポルアップ 「まとめ買い行動」に関する調査2026(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
