“10%ポイント還元”で「10万円」のテレビを買いたい夫。私は現金「9万3000円」の店で買いたいのですが、“1万円分のポイント”が付くなら夫のほうがお得なのでしょうか?
本記事では、10万円のテレビを購入するケースを例に、ポイント還元と現金値引きではどちらがお得になりやすいのか、具体的な金額を比較しながら分かりやすく解説します。
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目次
10万円購入で1万円分のポイントが付く場合、実質的な割引率はどのくらい?
まずは、「10万円で10%ポイント還元(1万円分のポイント付与)」の条件について計算してみましょう。
10万円のテレビを購入して1万円分のポイントをもらった場合、手元にはテレビと1万円分のポイントが残ります。これは言い換えると、「合計で11万円分の買い物(10万円のテレビ+1万円分のポイントによる買い物)を、10万円の現金で購入できた」ということです。この買い物の実質的な割引率を計算してみると、次のようになります。
・1万円(獲得ポイント)÷11万円(手に入れた商品の総額)=約9.1%
つまり、「10%ポイント還元」と表示されていても、実際に得られている実質的な割引率は10%ではなく「約9.1%」なのです。数字上のパーセンテージだけを見ると10%還元とお得に思えますが、分母が「手に入る商品の総価格(11万円)」になるため、実際の割引効果は提示されているパーセンテージよりも低くなります。
現金「9万3000円」のお店と比較! 結局どちらがいくらお得になるのか
次に、「現金9万3000円」のお店で購入した場合と比較してみましょう。
10万円のテレビが9万3000円で売られている場合、現金で7000円引きされていることになります。この場合の割引率は次の通りです。
・7000円(割引額)÷10万円(元の価格)=7%
割引率の数字だけで比較すると、10%ポイント還元(実質割引率約9.1%)のほうが、7%割引(7000円引き)よりも割引率自体は高くなります。
ここからは、実際に支払う金額と、ポイントを含めて得られる価値をそれぞれ比較してみましょう。
現金の支払額:10万円
手に入るもの:10万円のテレビ + 1万円分のポイント(=実質11万円分の価値)
現金の支払額:9万3000円
手に入るもの:10万円のテレビ(=手元の現金が7000円残る)
もし、後日そのお店で確実に1万円分以上の買い物をする予定があるならば、1万円分のポイントを得る選択肢のほうが、総額で見れば3000円分お得になります。一方で、今すぐ手元の現金支出を抑えたい場合は、9万3000円の現金払いが有利となります。
ポイント還元で追加の買い物が増えることも? 利用時の注意点を確認
ポイント還元を選ぶ際に注意しなければならないのが、ポイントの使い道と消費のタイミングです。
ポイント還元のメリットを十分に生かすには、付与されたポイントを後日の買い物で使うことが前提となります。そのため、ポイントがあることで予定していなかった買い物につながる可能性にも注意が必要です。
せっかく貯まったポイントを失効させたくないという気持ちや、「ポイントがあるから」という安心感から、普段であれば購入しないような商品や、本来は必要のないものまで購入してしまうケースも考えられます。
もし1万円分のポイントをもらっても、それを使うために無駄な買い物をしてしまったり、ポイント利用時に予算オーバーして余計な現金を出費してしまったりすれば、結果として節約にはなりません。一方、現金割引は購入時に代金が直接値引きされるため、ポイントを使うために別の商品を購入する必要がありません。
ポイント還元を選ぶ際は、還元率だけでなく、付与されたポイントを無理なく使い切れるかどうかも含めて判断することが重要です。
ポイント還元と現金値引きを上手に使い分けて、納得できる買い物を
買い物における「ポイント還元」と「割引」は、一見同じようなお得感がありますが、その仕組みや効果には大きな違いがあります。ポイント還元を利用する場合は、「ポイントを貯めることや使うこと」自体を目的にせず、日用品など必ず使うものの購入に計画的に充てることが大切です。
今回のケースのようにテレビを購入する場合も、今後そのお店で必要な買い物の予定があるかどうかも含めて話し合い、ご家庭の家計管理に合った最適な選択をしていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
