駅で「留学生です 生活が苦しいのでお菓子を買ってください」と書いた紙を見せられた…SNS投稿に「同情して買っちゃった」「詐欺なの?」の声も続々…善意でも“数百円の人助け”がダメな理由

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駅で「留学生です 生活が苦しいのでお菓子を買ってください」と書いた紙を見せられた…SNS投稿に「同情して買っちゃった」「詐欺なの?」の声も続々…善意でも“数百円の人助け”がダメな理由
SNSでは、ときおり次のような体験談が見られます。
 
「留学生で生活が苦しいからこのお菓子を買ってほしいと言われ、同情して買ったけれど、本当に良かったのだろうか?」
「手作りお菓子と言われて、そんなに高くないので買ってあげたところ、実は市販品を高値で買わされていた」
「新手の組織的詐欺ではないか」「衛生上問題があるのではないか」「法律上の問題はどうなのか」
 
などです。本記事では、駅で留学生を名乗る外国人がお菓子を売っている行為について、どんな問題があるのかさまざまな視点で検討し、このような場面に遭遇したときはどう対応すればよいのかまとめました。
玉上信明

社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー

同情を買う巧妙な手口

こうした手口は「外国人留学生です。生活に困っています。手作りのお菓子を買ってください。」と言って、500円程度のお菓子を売るのが一般的で、数年前からたびたび見られるようになっています。
 
同情を誘い「この程度のお金で人助けになるなら」と、買ってしまうように仕向けるもので、路上や駅前などの人通りの多い場所でいきなり声を掛けられ、人目もあるので断りにくい、といった心理に追い込むのが特徴です。
 

きっぱり断ること

このような販売の手口は各地で報告されており、さまざまな問題があります。
 
相手の話をひとまず聞いてみようなどと考えがちですが、そうすると相手にとって会話継続の余地が生まれ、断りにくくなってしまいます。きっぱりと断るのが一番です。
 

問題その1:食品販売の仕方として異常

この手口には「数百円だし」で済ませるべきではない問題点がいくつかあります。
 
まず、食品販売の方法としての観点です。食品を購入する場合は、賞味期限や原材料、製造者などを確認したうえで、価格が妥当かといったことを考えて買うのが通常でしょう。
 
同情をひいて、中身もよく分らないままに、「少額だからいいか」と思わせて購入させるのは、食品販売のあり方として異常です。顧客に判断の時間を与えずに売りつける手口だと言えます。
 

問題その2:組織的詐欺の疑い

このような手口の販売は各地で見られています。それぞれの留学生と称する人が掲げるフリップやお菓子が類似している、という声もあり、背後に組織的な犯罪組織があるのではないか、という疑いもあるようです。
 
すなわち、実際に販売している人(若者、外国人など)は末端で、売上が上部の組織や元締めに回収されている可能性も考えられるということです。困っている留学生を助けようという善意の行動が、犯罪組織の資金源になっている可能性があるのです。
 

問題その3:各種の法令違反

このような路上での無許可の販売は、以下の通りさまざまな法令に違反していると考えられます。
 

食品衛生法違反(無許可営業・衛生管理の欠如)

食品の製造・販売・移動販売には、保健所の営業許可が必要です。また、表示義務(原材料、消費期限、製造元、アレルゲン表記など)を満たす必要があります。
 
これを満たさないお菓子を販売することは違法です。万一、食中毒が起きても原因を突き止めることも困難であり、責任の所在も不明になります。
 

道路交通法違反(無許可の道路使用)

公道や駅前広場等での物品販売には警察署長の「道路使用許可(第77条)」が必要です。許可なく路上販売を行うことは罰則の対象となります。
 

鉄道営業法・敷地侵入

駅敷地内(改札内や敷地内の通路)で許可なく商業活動を行うことは、鉄道営業法違反や敷地侵入罪に問われる可能性があります。
 

詐欺罪(刑法246条)の可能性

「生活困窮」などの事実が虚偽であり、同情を買って不当に高額な金銭を得る目的ならば、詐欺罪が成立する可能性も考えられます。
 

まとめ

路上や駅前などで「留学生で生活に困っています。お菓子を買ってください。」という誘いには応じるべきではありません。善意で購入することが、結果として違法行為を助長し、さらに悪質組織の支援にすらつながりかねない可能性があるのです。
 
声をかけられたら、きっぱりと断ることです。できれば、最寄りの交番や駅構内なら駅員さんにも通報しましょう。それが自分を守り、犯罪を防ぐことになるのです。
 
執筆者 : 玉上信明
社会保険労務士、健康経営エキスパートアドバイザー

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