自転車で車と接触し、車に傷をつけてしまいました。その場で修理代を払うと伝えましたが、後から保険会社に相談すると過失割合があると言われました。一度「全額払う」と伝えたことは撤回できますか?

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自転車で車と接触し、車に傷をつけてしまいました。その場で修理代を払うと伝えましたが、後から保険会社に相談すると過失割合があると言われました。一度「全額払う」と伝えたことは撤回できますか?
自転車で走行中に車と接触し、相手の車に傷をつけてしまうと、動揺してその場で「修理代は全額払います」と伝えてしまうことがあります。しかし、事故後に保険会社へ連絡すると、「相手にも過失があるため、修理代をすべて負担する必要はない」と説明されるケースもあります。
 
このような場合、事故現場での発言はどこまで効力を持つのでしょうか。本記事で、自転車と車の事故における過失割合と、相手方への対応方法を確認しておきましょう。
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「修理代を全額払う」と伝えた場合はどうなる?

事故現場で「修理代を全額払う」と伝えただけで、必ず修理費の全額を支払わなければならないとはかぎりません。ポイントになるのは、その発言によって当事者間の示談が成立していたかどうかです。示談とは、事故による損害賠償について当事者が話し合い、解決条件を合意することを指します。
 
示談は、必ずしも書面を交わさなければ成立しないわけではありません。たとえ口頭であっても、双方が賠償額や支払い条件などについて明確に合意していれば、示談が成立したと判断される可能性があります。
 
一方、事故直後で修理費が分からず、過失割合についても話し合っていない段階で「全部払います」と伝えただけであれば、それだけで最終的な示談が成立したとは言い切れません。
 
ただし、実際に示談が成立していたかどうかは、実際の会話内容や当時の状況によって判断が分かれます。すでに具体的な金額や支払い条件まで合意している場合は、自己判断で撤回せず、保険会社や弁護士に相談しながら対応を進めるとよいでしょう。
 

自転車と車の事故における修理代の決まり方

交通事故では、必ずしも一方だけにすべての責任があるとはかぎりません。双方に不注意があった場合は、それぞれの責任の程度を「過失割合」で示します。
 
過失割合とは、事故の当事者それぞれが負担する損害賠償責任の割合です。被害を受けたほうにも過失があれば、その割合を考慮して損害賠償額が調整されます。例えば、自転車側の過失が70%、車側が30%で、車の適正な修理費が20万円だったとします。この場合、自転車側が負担する車の損害は単純計算で14万円となります。
 
ただし、実際の過失割合は信号の状況や道路の形、走行方向、一時停止の有無などによって変わります。そのため、「自転車が車に傷をつけた」という事実だけで、自転車側が修理代の全額を負担すると決まるわけではありません。
 

保険会社へ相談した後の相手への伝え方

事故後に保険会社から過失割合について説明を受けた場合は、その内容を踏まえて相手方との話を進めましょう。
 
例えば、「事故現場では全額支払うとお伝えしましたが、保険会社に事故状況を確認してもらったところ、過失割合を踏まえて対応する必要があるとの説明を受けました。
 
今後は保険会社を通して相談させてください」と伝えるとよいでしょう。感情的に「約束を撤回します」と伝えるよりも、保険会社を交えて適正な賠償額を確認したいという姿勢を示すことで、不要なトラブルを防ぎやすくなります。
 
また、示談が成立すると、原則として後から簡単に内容を変更できません。当事者同士で示談する際は、事実関係や条件を明確にしたうえで、合意した内容を示談書として残しておくことが大切です。
 

車の修理代をその場で約束せず、事故後は保険会社へ相談しよう

事故現場で「修理代を全額払う」と伝えても、それだけで必ず全額を負担するとはかぎりません。実際の負担額は、事故状況や双方の過失割合などを踏まえて決まります。ただし、口頭でも具体的な賠償条件について合意している場合は、示談が成立している可能性があるため注意が必要です。
 
事故後は自分だけで判断せず、保険会社や必要に応じて弁護士へ相談し、適切な賠償額を確認したうえで対応しましょう。
 

出典

一般社団法人日本損害保険協会 交通事故被害者サポートナビ 交通事故直後から示談までの流れを解説! 交通事故にあった際に押さえておくべきポイントとは
一般社団法人日本損害保険協会 損害保険Q&A 問28 過失割合とは、どのようなことをいうのですか。
一般社団法人日本損害保険協会 損害保険Q&A 問32 当事者同士で示談する場合、どのようなことに注意する必要がありますか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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