海外旅行のため「ESTA」を申請したら、公式サイトではなく“申請代行サイト”でした。すでに手続き済みでも、高額な代行手数料を取り戻せるのでしょうか?
これより大幅に高い金額を払ったなら、民間の申請代行サイトを利用した可能性があります。ただし、代行サイトを使ったという理由だけで手数料が必ず全額戻るわけではありません。まず申込画面の表示と代行会社のキャンセル規定を確認しましょう。
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2026年現在のESTA公式料金は承認時40.27米ドル
ESTAは、ビザ免除プログラムを利用してアメリカへ渡航する人が事前に取得する電子渡航認証です。米国税関・国境取締局(CBP)は、ESTAを公式サイトから申請できると案内しています。
2026年9月現在、申請が承認された場合の公式料金は40.27米ドルです。申請が拒否された場合は処理部分の料金(10.27米ドル)のみとなります。
一方、ネットで「ESTA 申請」などと検索すると、民間の申請代行サイトが検索上位に表示されることがあります。
国民生活センターは2026年1月にも、公式サイトだと思って申請したところ約3万円を請求され、申請後に代行サイトだったと気づいた事例を紹介しています。
こうしたトラブルの相談は近年増えています。国民生活センターによると、ESTAなどの電子渡航認証申請代行サイトに関する相談は、2021年度の78件から、2022年度には384件、2023年度には1022件となり、2024年度も1022件寄せられました。
民間のESTA申請代行サービスもあり、利用すると公式の申請料金とは別に代行手数料がかかる場合があります。
そのため、公式料金40.27米ドルより高額だったという理由だけで、手数料が当然に返金されるとは限りません。国民生活センターも、申請代行サイトを利用した場合は利用規約を確認し、申込み後のキャンセルや返金が可能か確認するよう案内しています。
公式サイトと誤認させる表示だったかを確認する
トラブルの経緯を整理するため、申込時にどのような表示がされていたかを確認しましょう。たとえば、「米国政府公式」と思わせる表示が目立つ一方、民間の代行サービスである説明が非常に分かりにくかったケースです。
また、最終確認画面で支払総額が分かりにくかった場合は、申込みを確定する前に、料金の総額がどこに、どのように表示されていたかを確認しましょう。
国民生活センターは、ESTAなどの申請代行サイトについて、公式サイトと思い込んで利用し、高額な代行手数料を請求される相談が増えていると注意喚起しています。
まず、ブラウザの履歴などから申請したサイトを確認しましょう。申込確認メール、料金画面、利用規約、クレジットカード明細も保存します。
代行会社のサイトに「キャンセル」「返金」の規定があれば、その条件に従ってすぐ申し出ます。申請代行会社がまだ米国政府へ申請を送っていない段階なら、キャンセルできる場合もあります。
反対に、申請代行手続きが完了した後は、キャンセルや返金が難しい場合が多いとされています。
代行会社で解決しない場合はカード会社や越境消費者センターへ相談する
代行会社の利用規約を確認し、キャンセルや返金が可能であれば、まず事業者へ申し出ましょう。
返金を求めても返信がない、表示されていた内容と実際の請求が違うなど、自分だけでは解決できない場合は、クレジットカード会社へ事情を伝え、対応できるか相談する方法があります。
その際は、申込画面の表示や請求金額、事業者へ返金を申し出た記録などを整理しておきましょう。ただし、カード会社へ相談したからといって、必ず支払いが取り消されるわけではありません。
海外の事業者とのトラブルであれば、国民生活センターの越境消費者センターへ相談することもできます。
また、代行会社がすでにESTAの申請を完了している可能性があります。慌てて公式サイトから申請し直すのではなく、まず米国政府の公式サイトで現在の申請状況を確認しましょう。
今後は広告欄や検索順位だけで判断せず、米国政府の公式サイトであることを確認してから申請することが大切です。
まとめ
ESTAを申請した後で民間の申請代行サイトだったと気づいても、すでに払った高額な手数料が必ず返金されるとは限りません。
2026年9月現在、米国CBPが案内するESTAの公式申請料金は、承認時40.27米ドルです。それより高い金額を支払っている場合は、民間業者の代行手数料が含まれている可能性があります。
代行サイトを利用したと分かったら、申込時の表示や利用規約を確認し、キャンセルや返金が可能か早めに確かめましょう。事業者へ連絡しても解決しない場合は、カード会社や越境消費者センターへ相談する方法があります。
出典
U.S. Customs and Border Protection (CBP) ESTA Land Requirements Frequently Asked Questions
U.S. Customs and Border Protection (CBP) ESTA – How do I pay for my application?
U.S. Customs and Border Protection (CBP) What is Electronic System for Travel Authorization (ESTA)?
独立行政法人国民生活センター 公式?申請代行?ESTA等の電子渡航認証申請の際は慎重に
独立行政法人国民生活センター えっ?!公式サイトから申請したはずが、そうじゃなかった?-ESTA等の申請代行サイトに関する相談が増加しています-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
