子どもの習い事で、毎週ほかの家庭の子も一緒に車で送っています。「ついでだから」と何も受け取っていませんが、ガソリン代をお願いするのはケチなのでしょうか?

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子どもの習い事で、毎週ほかの家庭の子も一緒に車で送っています。「ついでだから」と何も受け取っていませんが、ガソリン代をお願いするのはケチなのでしょうか?
自分の子どもの習い事へ行く「ついで」でも、毎週ほかの家庭の子まで車で送れば、ガソリン代だけでなく、送迎の時間や運転の負担も積み重なります。
 
そのため、実際にかかるガソリン代などを相談することは、必ずしもケチとはいえません。国土交通省のガイドラインでも、無償の助け合いによる送迎について、実際に必要となる燃料代や道路通行料、駐車場料金などの実費を受け取ることは可能と整理されています。
 
ただし、実費とは関係なく金額を決めて「送迎の対価」として受け取る場合は、道路運送法上の許可や登録が必要になる可能性があります。こちらからガソリン代などをお願いするなら、利益を上乗せするのではなく、実際にかかる費用を分担する形にすると分かりやすいでしょう。
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毎週続くなら「ついで」でもガソリン代は積み重なる

たとえば習い事まで片道15キロあり、往復30キロ走るとします。燃費が1リットル当たり15キロ、ガソリンを仮に1リットル180円として計算すると、往復で使うガソリンは2リットル、360円です。
 
月4回なら1440円、1年間なら約1万7000円になります。もちろん、自分の子どもだけでも同じ道を走る予定だったなら、「ほかの子を乗せたことでガソリン代がそのまま増えた」とは言えません。
 
しかし、相手の家へ迎えに行くため遠回りする、帰宅時間まで待つ、有料道路や駐車場を使う、といった負担が増えているなら、実際の追加費用も発生します。
 
たとえば、相手の子どもを迎えに行くために往復6キロ余分に走るとします。先ほどと同じく燃費が1リットル当たり15キロ、ガソリンが1リットル180円なら、追加のガソリン代は1回72円です。月4回なら約290円、1年間では約3500円になります。
 
さらに、有料道路や駐車場を使うのであれば、その分の費用も加わります。一度だけなら気にならなくても、毎週、半年、1年と続くと「いつも自分ばかり車を出している」という不満につながることもあります。
 
関係が悪くなる前に、負担の分け方を話し合うほうがお互いに気持ちよく続けられます。
 

実際のガソリン代などを分担することは制度上も想定されている

自家用車に他人を乗せてお金を受け取ると聞くと、「白タクのようにならないのか」と心配する人もいるでしょう。国土交通省は、「道路運送法における許可又は登録を要しない運送に関するガイドライン」を公表しています。
 
その中では、無償の送迎であっても、実際の運送に必要な燃料代、道路通行料、駐車場料金などの「実費」を利用者が負担することは可能と整理されています。
 
燃料代については、「走行距離÷燃費×1リットル当たりのガソリン価格」といった方法で算出する考え方が示されています。また、頻繁に送迎する場合には、一定期間について「1キロ当たり○円」といった形で燃料代を概算することも、簡易な方法として容認できるとされています。
 
つまり、実費とは関係なく「1回○円の送迎料」などと対価を決めることと、実際にかかるガソリン代や高速代などを分担することは分けて考える必要があります。
 
道路運送法上の許可や登録が必要かは具体的な運送の実態によって判断されるため、こちらから金銭をお願いする場合は、まず実際にかかる費用を基準に考えると分かりやすいでしょう。
 

お金ではなく送迎を交代する方法もある

「友達の親から毎週数百円を受け取るのは気まずい」という場合は、現金以外の分担方法もあります。
 
たとえば「今月は自分が送るので、来月は相手の家庭にお願いする」と交代制にします。また、行きは自分、帰りは別の家庭という分け方もできます。
 
毎回の送迎が自分しかできないなら、「高速代と駐車場代だけ折半しませんか」「迎えに行く分だけ距離が増えるので、その分のガソリン代をお願いしてもいいですか」と具体的に相談すると伝わりやすいでしょう。
 
ガソリン代を分ける場合は、実際の距離や燃費をもとに金額を計算しておけば、相手にも根拠を説明できます。また、複数の家庭の子どもを定期的に乗せるなら、自動車保険の内容も一度確認しておきましょう。
 
同乗している子どもが事故でけがをした場合に、どの補償が使えるかは事故の状況や契約内容によって異なります。対人賠償や人身傷害、搭乗者傷害など、自分の契約でどこまで補償されるかを保険会社へ確認しておくと安心です。
 

まとめ

毎週ほかの家庭の子どもを習い事へ送っているなら、ガソリン代などの負担について相談することは、必ずしもケチではありません。
 
一回の金額は小さくても、毎週続けば年間ではそれなりの費用になります。特に迎えのための遠回り、高速道路、駐車場など、自分の子だけを送る場合には発生しない支出があるなら、実費を分担するのは合理的です。
 
国土交通省も、無償の助け合いによる送迎について、燃料代や道路通行料、駐車場料金などの実費を受け取れると整理しています。ただし、実費とは関係なく「送迎料金」を設定して対価を受け取ることとは分けて考えましょう。
 
現金をお願いしにくければ、送迎を交代する方法もあります。「どちらか一方がずっと負担する」のではなく、費用・時間・運転を無理のない形で分ければ、子どもの習い事の送迎も長く続けやすくなります。
 

出典

国土交通省 道路運送法における許可又は登録を要しない運送に関するガイドラインについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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