50代で東京から長野へ移住。「生活費も安くなる」と期待していましたが、初めての冬を前に思わぬ出費が…。寒冷地ならではの“冬の準備”にはいくら見込んでおけばよいのでしょうか?
特に移住して初めて冬を迎える場合は、スタッドレスタイヤや暖房器具、防寒着などを新たにそろえる必要が生じることも考えられます。では、長野で初めて冬を迎える場合、どの程度の費用を見込んでおけばよいのでしょうか。
本記事では、寒冷地で必要となる冬の準備や費用の目安について解説します。
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目次
東京から長野へ移住すると家賃は下がっても冬の生活費は増えることがある
長野への移住を考えるときは、家賃だけで生活費を比較しないことが大切です。
総務省の家計調査を基に東京と長野の暮らしを比較した長野県の移住ポータルでも、長野では「光熱・水道」の支出が東京を上回るデータが紹介されています。また、地域によっては車が生活に欠かせず、車の購入費やガソリン代、維持費なども考える必要があります。
特に冬は暖房を長時間使用するため、灯油代や電気代が増えやすくなります。車を使う場合は雪道への備えも必要です。
そのため、「東京より家賃が安いから、その差額をすべて貯蓄できる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。移住前には、家賃だけではなく、光熱費や車関係費を含めた年間の支出で比較することが重要です。
初めての冬はスタッドレスタイヤや暖房器具などに10万~20万円程度かかる可能性も
移住1年目には、毎月の生活費とは別に「冬を迎えるための初期投資」が必要です。
代表的なのがスタッドレスタイヤです。価格は車種やタイヤサイズなどによって異なりますが、新品4本で5万~10万円程度を見込んでおくとよいでしょう。別途、交換工賃がかかる場合もあります。
さらに、寒冷地向けのコートや防寒靴などを持っていなければ、防寒着に3万~5万円程度かかることもあります。石油ファンヒーターや雪かき用スコップ、スノーブラシなどにも1万~3万円程度を想定しておきましょう。
これらを合わせると、初年度の冬用備品として10万~20万円程度を見込むことになります。
ただし、すでに暖房設備が整っている物件なら、費用を抑えられる可能性があります。入居前に暖房設備や除雪の必要性を確認しておけば、不要な出費を減らせるでしょう。
暖房費や凍結対策を含めて冬の5ヶ月で10万~20万円程度の上乗せを考える
冬は、備品をそろえた後も毎月の支出が増えます。
例えば灯油を主な暖房にする場合、18リットル当たり2000~2500円程度として、使用量によっては月1万5000~2万5000円程度かかることがあります。ただし、実際の使用量は住宅の広さや断熱性能、在宅時間などによって変わります。
また、寒冷地では水道管の凍結にも注意が必要です。住宅によっては「凍結防止帯」というヒーターが水道管に取り付けられています。水道管を温めて凍結を防ぐ設備で、使用すると電気代が増えます。
凍結対策を怠ると、水道管が破損して修理費が発生する可能性があります。節約のために必要な設備の電源を切るのではなく、適切に使用することが大切です。
暖房費や凍結対策などを考慮すると、11月から3月までの5ヶ月で、通常より合計10万~20万円程度多くかかる想定で予算を組んでおくと安心です。
まとめ
長野への移住では家賃を抑えられる可能性がある一方、冬には東京ではなかった支出が増えることがあります。
初年度は、スタッドレスタイヤや防寒着、暖房器具などに10万~20万円程度、冬の光熱費などの上乗せ分として5ヶ月で10万~20万円程度を想定すると、合計20万~40万円程度を「冬の特別予算」として準備しておくとよいでしょう。例えば30万円を用意するなら、1年前から毎月2万5000円ずつ積み立てれば確保できます。
ただし、これらはあくまで概算であり、住居の広さや断熱性能、暖房器具の種類、車の有無などによって実際にかかる費用は異なります。
また、タイヤや暖房器具、防寒着は毎年すべて買い直すものではありません。初年度は負担が大きくても、2年目以降は必要な費用を把握しやすくなるでしょう。
50代からの移住では、家賃だけでなく年間の支出で家計を考えることが大切です。事前に冬用の予算を確保し、一冬を過ごした後に実際の光熱費などを見直せば、長野での暮らしに合った無理のない家計をつくりやすくなります。
出典
長野県の移住ポータルサイト「楽園信州」 移住関連情報 「信州の冬の暖房費って気になりませんか?」東京と長野の生活費を総務省統計調査から比較してみました
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 調査結果 9月16日(水)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
