過保護化する母親を対象としたビジネスが拡大中?

配信日: 2017.11.03 更新日: 2019.01.11

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過保護化する母親を対象としたビジネスが拡大中?
人気を博したテレビドラマ「過保護のカホコ」が9月に終了しました。母親の助言なしでは何も出来ない一人娘が主人公だったのですが、巷にはこうした親子は珍しくないようです。少子化が進みました。一人っ子が多い中、もう大人なのに・・・成人してからも親子の絆は深いようです。
宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

過保護化する母親たち

 
Aさんの一人息子は社会人1年生。学生時代は下宿していましたが、4月から実家に戻って新生活をスタートさせていました。9月のある日、メールが入りました。大阪勤務になったので、家探しの相談にのって欲しいとのこと。
 
Aさんが不動産屋さんと交渉するくらいの意気込みでしたが、結局は息子さんが決めてきた物件に落ち着きました。少し、がっかりした様子でした。数週間後に引っ越しとなったのですが、勿論Aさんは大阪に同行。Aさんがパートの勤務先に休暇願を出したら、上司に怪訝な顔をされたそうです。
 
昼休みに、お弁当仲間にその話をしたところ“引っ越しの手伝いは当然”と全員一致だったそうです。偶然にも、お弁当仲間の皆さんは、全員一人っ子の親御さんだそうです。
 
1人暮らしが始まれば、Aさんは食料品や日用品を定期的に宅急便で送る筈です。息子さんが学生時代も、手作りのお惣菜を冷蔵便で送っていました。息子さんが結婚する時は大変だろうな、と心配です。
 

親心をくすぐるビジネス

 
50歳まで一回も結婚したことのない「生涯未婚率」が、2015年調査で 男性23% 女性14%になりました。5年前の調査に比べて上昇していますが、自立した女性が増えたことが理由のひとつだと考えられます。
 
同年の離婚件数は22万件以上あります。周囲で離婚してしまう夫婦が多い中、結婚してもバラ色ではなさそうな現実を垣間見て、無理をして結婚しなくても、独身を楽しめばいいと考える人が増えるのも仕方がないのかもしれません。
 
一方、「親の代理お見合い会」というものが話題になっています。
 
これは名前の通り、本人に代わって、親がお見合いパーティーに参加してプロフィール交換などをして、交際できそうな相手を見つけ、子どものデートのお膳立てをするものです。
 
1回の参加費は1~1.5万円位で、リピーターも多いようです。大事な子どもの相手は、自分の眼鏡に叶う人を選びたいという親心が本音でしょうか。共感できる親同士で、お見合い会は盛り上がるそうです。
 
どうやら親世代は、子ども世代よりアクティブなようです。このような、親心をくすぐるビジネスが、今後も増えてくるのではないでしょうか。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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