片づけの美学⑪ 冷蔵庫にも片づけルールを適用
配信日: 2017.11.07 更新日: 2019.01.10
それくらい、私と母では冷蔵庫の使い方が違うという事です。冷蔵庫の使い方に正解・不正解がある、というわけではありません。
ですが、効率的に使えば、使い勝手だけでなく、節約にも、時短にも、お料理のやる気にも影響してくるはずだと思っています。
Text:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
冷蔵庫の捉え方
冷蔵庫のお片づけのお話をする前に、少しだけ私の冷蔵庫に対する考え方をご説明しておきたいと思います。
庫内を細かくカゴなどで区切ることはあまり好まず、冷蔵庫の付属のポケットを使うようにしています。
夫婦の実家が野菜とお米を作っているので、食べ物を無駄にすることにとても抵抗があります。食品を無駄にすることなく、シンプルに冷蔵庫を使いたいと考えています。
冷蔵庫のいい循環を考える
このような私が使っている冷蔵庫の混雑具合は7割~2割です。一般的に冷蔵庫は詰め込みすぎない方が電気代の節約になると言われています。
私は買い物をして庫内を7割くらい満たし、食品が減って調理に困るようになると、また買い出しに出かけて補充します。冷蔵庫にたくさん食材を入れると見落としやすく、賞味期限を切らしてしまう原因になります。全体が見渡せる程度がちょうどよいと考えています。
庫内の配置の例として、私の冷蔵庫をご紹介します。上段は見えづらいので、お味噌や缶ビールのように大きくて取りやすいモノ。中段は、使いかけの食材、常備菜。下段は、残り物のお鍋やお皿、朝食セット(ヨーグルトやハム、チーズなど)。その下にチルド冷蔵があるので、お肉などの傷みやすい食品を入れています。
庫内をシンプルに保つと食品を無駄なく頂けるだけでなく、冷蔵庫を開ける時間も短くなり電気代の節約にもなります。
冷凍庫も効率的に使いたい
冷蔵庫よりもドアを開けている時間が気になるのが、冷凍庫です。私は短時間で欲しいモノを取り出すために、明快にゾーニングをしています。
我が家の冷凍庫はスライド式の2段になっています。下の大きい場所は左右・手前の3か所で、左:肉系、右:魚系、手前:野菜・うどんとして、肉と魚は立てて保存し、買ってきた順に後ろから入れてスライド式に移動し、できるだけ手前から使うという構成にしています。スライドの上の段は使いかけのモノ、カテゴリーに入らないモノの場所にしています。
この形にしてからは、とても効率よく消費することができています。
野菜室で心がける循環
何よりも気を付けたいのは、野菜をシワシワの悲しい状態にしないことです。
私は、野菜室の一角に使いかけの野菜を固めて置いておく場所を作っています。そうすることで、使い忘れを防ぐことができます。
まとめ
お部屋の中のお片づけと同じように、冷蔵庫でも自分で作ったルールを持ち、継続することが大切です。
効率的に冷蔵庫を使うと、賞味期限切れの失敗が減り、電気代も節約できるし、お買い物の失敗も減ります。
冷蔵庫の使い方で悩まれている方は参考にしてみてください。
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)