キャッシュレス決済の拡大で再注目?【ポイ活】のススメ
配信日: 2020.03.01 更新日: 2020.04.02
1回のアクションで貯まるポイントはわずかなので、手間をかけてポイントを得ることはあまりおすすめできません。しかし、クレジットカードや電子マネーなどを上手に活用すれば、日常生活でほとんど意識することなくポイントを貯めることができます。
そこで、今回はできるだけ手間をかけないポイ活をご紹介します。
執筆者:横山琢哉(よこやま たくや)
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター
保険を得意ジャンルとするFP・フリーライター。
代理店時代、医療保険不要論に悩まされた結果、1本も保険を売らずに1年で辞めた経験を持つ。
FPとして、中立公正な立場から保険選びをサポートしています。
目次
決してばかにできないポイ活
3大メガバンクの定期預金の金利は、2020年2月23日現在でいずれも0.010%です。1000万円を1年間預けても、わずか1000円しか利息がつきません。
しかし、1000円相当のポイントを獲得するのは、日常の生活費の支払いだけで十分に可能です。
筆者は毎月、約15万円の支払いをクレジットカードや電子マネーなどで行っています。還元率(※)は支払手段によって違いがありますが、1~1.5%程度です。
そのため、仮にすべての還元率を1%としても、毎月15万円×1%=1500円相当のポイント還元を受けていることになります。年間では1万8000円相当です。国の「キャッシュレス・ポイント還元事業」による還元なども含めると、もっと多くの還元を受けていることになります。
普段、「ポイントを貯めよう」と意識することなくこのくらいの還元を受けられるのであれば、やってみる価値はあるのではないでしょうか。
※還元率は、100円につき1ポイント還元され、1ポイント=1円相当で利用できる場合は1円÷100円×100=1%と計算します。
ポイントを上手に貯めるコツ
ポイントを貯めること自体は簡単ですが、ポイ活を継続するためにはコツがいくつかあります。それを以下で紹介します。
ポイントカードが不要な方法だけを利用する
お店ごとに違うポイントカードを持ち歩き、会計のときにいちいち提示するのは手間がかかります。継続できなくなる要因になりやすいので、ポイントの獲得にポイントカードが必要になるものはなるべく避けましょう。
還元率の高い決済手段を選ぶ
還元率はサービスごとに違いがあります。1%を目安に還元率が高いものを選ぶのがおすすめです。なお、複数の決済手段を組み合わせてポイントを2重取りすることも可能です。
銀行引き落としによる支払いをクレジットカードに変える
公共料金や携帯電話の料金などで銀行引き落としにより支払っているものがあれば、クレジットカードに変更するだけでポイントが貯まるようになります。1回払いなので手数料はかかりません。年会費が無料のクレジットカードもたくさんあります。
コード決済や電子マネーはチャージが不要なものを選ぶ
チャージが必要なコード決済や電子マネーは、利用のつど残高を気にする必要があるのでポイ活の障害になりやすいです。
しかし、楽天ペイのようにチャージが不要なコード決済サービスや、Suicaのようにオートチャージが可能な電子マネーもあります。デビットカードでもポイントが貯まるものがあるので検討してみてください。
1ポイント=1円とは限らない
公式サイトにて「100円につき1ポイントが貯まる」と説明されていても、1ポイント=1円相当とは限りません。そのため、本格的な利用を開始する前に必ず1ポイントの価値を確認してください。
公式サイトに還元率が明示されていないときは、商品券など金銭に近いものに交換するときに必要となるポイントを調べれば分かります。100円につき1ポイントが貯まるサービスで、1000円分の商品券と交換するために2000ポイントが必要なら0.5%ということになります。
1ポイント=1円相当のサービスが多いですが、そうでないものも決して珍しくありません。ここをうっかりすると、期待したほどの還元を受けられないので注意してください。
「いつの間にか貯まっていた」が理想
アンケートに回答することや、ポイントカードを提示することは手間がかかります。それよりも、初めに準備してしまえばその後はずっとポイントが得られる仕組みを作り、ポイントのことを意識せず生活できるようにするのがおすすめです。
なお、ポイントを貯めるために買い物を増やしては本末転倒です。できるだけストレスのないようにして、「いつの間にか貯まっていた」という状態を作るのが理想といえるでしょう。
[出典]
株式会社みずほ銀行「円預金金利」
株式会社三井住友銀行「円預金金利」
株式会社三菱UFJ銀行「円預金金利」
執筆者:横山琢哉
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター