更新日: 2020.02.28 その他暮らし

高価なものほど効果がある? 化粧品の賢い選び方とは

執筆者 : 下中英恵

高価なものほど効果がある? 化粧品の賢い選び方とは
みなさんは、化粧品を選ぶとき、どのようなポイントに注目しているでしょうか。
 
雑誌やCMで話題となっている商品を試してみたり、昔から愛用しているものを使っていたり、年齢を重ねるにつれて、「アンチエイジング」と呼ばれる商品に変えてみたりと、人によって選び方はさまざまですね。今回は、お財布にも優しい、上手な化粧品選びのポイントについてご紹介します。
 
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

商品の値段の決まり方

化粧品は、いわゆる「プチプラコスメ」と呼ばれているような、比較的安価で販売されているものがある一方で、デパートの化粧品売り場などで購入するような、30ミリの小瓶で1万円を超える美容液などもあります。実際のところ、化粧品の価格は、どのように決まっているのでしょうか。
 
一般的に、化粧品の価格には、その化粧品の開発にかかった研究費用が含まれており、「配合するのが難しい成分」や「貴重な成分」などがある場合、値段が高くなる傾向があります。
 
さらに、化粧品の価格には、CMなどの宣伝広告費用や、パッケージ費用が含まれています。例えば、有名な女優さんが広告している商品や、包装や瓶、容器にこだわっている商品は、化粧品本体の価格に加えて、上乗せ分が多くなっている可能性があります。
 
そして、「ブランド」も化粧品の価格を決める大きなポイントです。シャネル、ディオール、資生堂など、さまざまな化粧品メーカーは、自分たちのブランドイメージを保つために、化粧品価格をある程度の範囲内で、均一化しています。例えば、いつも3000円以上のマスカラを販売している化粧品メーカーが、突然、1000円以下のプチプラコスメを販売することは極めてまれなケースです。
 

化粧品の成分を確認しよう

化粧品が好きで、かわいいパッケージの商品をコレクションしている方や、ファッションと同じように、有名ブランドにこだわりがある方は、多少値段が高くても、高級な化粧品を選んでいるかもしれません。しかし、「パッケージには特にこだわりがない方」や、「化粧品には、高い効果だけを期待している方」は、広告宣伝費などの上乗せ分がない商品を賢く選びたいですよね。
 
そんな方は、化粧品の成分にこだわって、商品を選ぶようにしてみましょう。「ビタミンC」や「トラネキサム酸」など、シミやしわに効果がある成分や、美白に効果がある成分などは、ある程度明らかになっています。値段が安い商品や、あまり知られていないブランドであっても、これらの有効成分が含まれている化粧品を選べば、効果を期待することが可能です。化粧品の成分について知りたい方は、インターネットや書籍などで調べてみると良いでしょう。
 

継続できるものを選ぼう

美しい肌を手に入れるためには、長期的にケアをしていく必要があります。スキンケア用の化粧品を選ぶ際には、継続的に購入することができるかどうかをしっかりと見極めることも大切です。
 
家計の負担になるような高級な化粧品は、使い続けることが難しいので、毎月の予算内で、堅実に購入できるものを探すようにしましょう。例えば、総務省が行っている家計調査(※)によると、2人以上世帯の1ヶ月の理美容用品に使う平均支出額は、5373円となっています。コスメにお金を使いすぎないように、年間のマネープランをしっかりと管理することがポイントです。
 
いかがだったでしょうか。SNSや雑誌で話題の化粧品や、パッケージがかわいい商品は、女性はついつい買いたくなってしまいがちです。しかし、長期間かけて、美しいお肌を手に入れるために、賢く化粧品を選んでいきたいですよね。今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分にあった化粧品選びをぜひ実践してみましょう。
 
[出典]
(※)総務省 家計調査報告2019年(令和元年)12月分


 

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