車を購入する際に必要な〈車庫証明の手続き〉って? どこでできるの?

配信日: 2020.04.11

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車を購入する際に必要な〈車庫証明の手続き〉って?  どこでできるの?
車を購入したら行うべき手続きのひとつに車庫証明があります。車庫証明は難しい手続きだと思われるかもしれませんが、実は自分でも簡単に行うことができるのです。
 
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

まずは車庫証明についておさらい

車庫証明とは、正式名称を「自動車の保管場所証明申請」といいます。車庫証明によってどのような車を、どこに保管しているのかを届け出るのです。ただし、すべての車に車庫証明が必要というわけではありません。
 
軽自動車やバイクなどは、車庫証明とはまた別の手続きが必要となります。つまり、一般家庭で車庫証明の手続きが必要となるのは主に普通自動車となります。

車庫証明はなんで必要なの?

自動車は購入しただけでは公道を走ることができず、国土交通省の運営する自動車検査登録制度にのっとり登録をしなければなりません。この登録制度は一般的に「車検」といわれます。普通自動車などの登録には、車庫証明の申請によって交付される自動車保管場所証明書が必要です。
 
なお、普通自動車など車庫証明が必要とされる場合でも、行政区分が村の場合など一部対象外となる地域があります。お住まいの地区が対象外に該当するか否かは最寄りの警察署へお問い合わせください。

車庫証明が必要なのは新車購入時だけ?

車庫証明は新車を購入したときだけでなく、中古車を購入したときにも必要です。専門店で購入した場合はもちろん、知人、友人間で売買した場合も同様です。例外として、同居の家族間の売買に限っては省略できる場合があります。

車庫証明の手続き

車庫証明の手続きは、実は自分でも簡単に申請できます。多少手間はかかるものの、ディーラーや行政書士などへ依頼するよりも、格安の費用で車庫証明を取得することができます。
 
以下に手続きの方法を説明します。

車庫証明を行う場所は?

車庫証明は、車を保管する場所を管轄する警察署の交通課に提出します。

必要な書類は?

車庫証明の取得には次の書類が必要です。
 
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所の所在図・配置図

⇒上記3点は、最寄りの警察署や都道府県警察のホームページより取得可能です。
 
・保管場所の使用権原を疎明する書類
⇒最寄りの警察署や都道府県警察のホームページより取得可能ですが、保管場所を自己所有の土地にするのか、それとも借りた場所とするのかによってフォーマットが異なるので、間違えないようにしてください。
 
・使用の本拠の位置が確認できるもの
⇒運転免許証や消印のある郵便物、公共料金の領収書など。

必要な費用は?

車庫証明の費用は地域によって差があります。多くの地域ではおおむね2700円前後となっています。

きちんとした車庫を用意しないといけないの?

車を駐車しておける場所であれば、車庫証明に必要な車庫として認められます。屋根のないただの更地や月極駐車場でも大丈夫です。ただし、時間貸駐車場やコインパーキングなどは認められないので注意してください。

申請書や配置図などの書き方は?

基本的に申請書などの書き方に難しい部分はありません。申請書とともに配布されている記載例を参考に記載していくだけで、簡単に申請書類一式が完成します。
 
申請書の書き方に不安がある場合は、管轄となる警察署や最寄りの行政書士に相談すれば、アドバイスを受けながら記載していくことができます。

車庫証明については行政書士へ

車庫証明の手続きは自分自身で行えますが、平日の日中に警察署でしか受け付けていません。
 
また、特筆して難しくないとはいえ、不慣れな方にとっては難しく感じたり、時間がかかったりしてしまうこともあります。そういった場合は行政書士への依頼をおすすめします。
 
[出典]警視庁「保管場所証明申請手続」
 
執筆者:柘植輝
行政書士


 

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