更新日: 2020.10.04 キャッシュレス

20歳前後ではどれくらいキャッシュレス決済を使ってる?最も使う決済方法は?

20歳前後ではどれくらいキャッシュレス決済を使ってる?最も使う決済方法は?
2019年10月に始まり、今年の6月末で終了したキャッシュレス決済のポイント還元事業。スマホ決済サービスのポイント還元のほか、新型コロナによる非接触のニーズも高まり、この一年ほどで世の中的にキャッシュレス化が加速したように思えます。では、デジタルネイティブの若者たちはキャッシュレス決済が主流なのでしょうか?
 
株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(東京都渋谷区)は、20歳前後の男女を対象に、「若者の決済方法に関する実態」について調査を行いました(※)。若者のキャッシュレス化は進んだのか、結果を見て行きましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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実店舗での買い物は8割近くが現金払い。通販でもコンビニ決済や代引きなど現金派が多い

まず、普段のお買い物の際の決済方法について聞いたところ、実店舗でのお買い物の際は「現金支払い」が76.5%と、8割近くが現金派であることがわかりました。次いで「クレジットカード支払い」(43.3%)、「スマホ決済支払い(タッチ式・QRコード含む)」(40.5%)となりました。
 
通販でのお買い物の際は「クレジットカード支払い」(56.3%)が最も多いものの、「コンビニ支払い」(21.0%)、「代引き払い」(14.8%)といった現金払いもよく利用していることかわかりました。学生であればクレジットカードを持っていない場合もあるでしょう。
 
また、「現金支払いの方がお金を使ったという感覚がちゃんとあるから安心」「電子化してしまうと自分がどのくらいお金を使っているのか見えづらいので怖い」という声が多く、若い人たちが堅実であることがうかがえます。

ポイント還元だけでなく、コロナ禍によりキャッシュレス決済を利用することが増えた

キャッシュレス決済を使い始めた理由・きっかけについては、最も多いのは「支払いが簡単」(45.0%)ですが、次いで「ポイントがたまるから」(42.2%)、「ポイント還元が魅力的だったから」(33.8%)が続き、昨年10月からのキャッシュレス・ポイント還元事業や、各スマホ決済サービスのポイント還元キャンペーンをきっかけに使い始めた人が多いようです。
 
決済方法について、直近半年間での利用状況を尋ねると、クレジットカード決済が増えた人が42%、スマホ決済が増えた人が38%でした。今後の決済方法の利用意向については、「キャッシュレス決済をメインで利用したい」と回答した人が35.8%と、最も多い結果となりました。
 
「実店舗でのお買い物が減り、通販でのお買い物が増えたためクレジットカード決済が増えた」「衛生面から現金を使うことを減らすため、キャッシュレス決済が増えた」というように、外出が減ったり、現金に触れることを避けるようになり、コロナ禍がキャッシュレス化を加速させたことがうかがえます。

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最も使われているのは交通系ICカード。月々のキャッシュレス決済の支払いは、半数の人が2万円未満

普段の買い物で使用しているキャッシュレス決済のなかで最も多く使われているのは「交通系ICカード」が57.0%でした。現金をチャージすれば使え、チャージがなくなったら使えなくなるので、現金感覚で使えます。次いで「クレジットカード」(49.5%)、「QRコード決済」(46.3%)という結果となりました。
 
キャッシュレス決済の利用頻度は、「1週間に2~3回程度」が20.9%と最も多く、キャッシュレス決済を最も利用する場所は「コンビニエンスストア」が61.5%でした。また、キャッシュレス決済で購入する商品で最も多いのは「飲料」(41.1%)でした。駅のホームの自動販売機はICカードで飲み物が買えますよね。
 
また月々のキャッシュレス決済の総額は「5000円~1万円未満」(18.2%)が最も多く、次いで「2000円~5000円未満」(15.9%)、「1万円~2万円未満」(15.6%)と、2万円未満が約半数でした。コンビニやドラッグストアなどで単価の低いものを購入するときはスマホ決済、ファッションアイテムの購入や外食など、単価の高いものを購入するときはクレジットカードで決済、という使い分けをしている人もいるようです。
 
一部の若い人の間では、飲食店での会計の際に割り勘金額をスマホ決済サービスで送金して支払いをする「キャッシュレス割り勘」をしているようです。ただ、使用しているスマホ決済サービスが友人と異なることで送金ができないなど、「ペイ違い」によるストレスもあるとのこと。今後、スマホ決済サービス間の連携が進むことで、使用サービスが違ってもキャッシュレス割り勘などができるとうれしいという声もありました。
 
以上の結果から、デジタルネイティブの若者たちは、お金を使いすぎないよう、現金派が多いことがわかりました。とはいえ、キャッシュレス割り勘を使っている人もいるなど、新しいサービスを積極的に使っている様子もうかがえます。スマホ決済サービスはそれ自体が新しいため、今後サービスがどんどん出てくるかもしれません。若者のキャッシュレス化の動向に注目して行きたいですね。
 
[出典]
※株式会社SHIBUYA109エンタテイメント「若者の決済方法に関する実態」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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