更新日: 2021.07.21 住宅ローン
住宅ローンでボーナス払いを選択している人は何割?若い人ほどボーナス払いを後悔?
住宅ローンのボーナス返済をしているのに下がった人には、かなり影響が大きかったのではないでしょうか。
株式会社MFS(東京都千代田区)は、「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響」に関するアンケート調査を、現在住宅ローン返済中の30代から50代の男女461名に対して実施しました(※)。
新型コロナで、住宅ローンのボーナス返済をしている人にどんな影響があったのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
35.6%が住宅ローンのボーナス返済を利用。夏のボーナスが昨年より減ると回答した人が多いのは「公務員」
住宅ローンの返済で、ボーナス払いを選択している人は35.6%でした。
年代別に見ると、30代が35%、40代が33.3%、50代が38.3%です。地域別では、関西はボーナス払いの人が19.8%と全国でも少ないことが分かりました。その他の地域と比べても、ボーナスに依存しない家計プランを持つ世帯が多いことが伺えます。
「新型コロナウイルスの影響で、この夏のボーナスは昨年より減る」と回答した人が多い業種は、「公務員」(38.2%)、「製造業」(35.2%)、「情報通信業」(31.7%)の順となりました。直接的に影響がありそうな「サービス業(飲食・宿泊含む)」(31.6%)、「運輸業」(31.6%)はそれよりも少ない結果に。
具体的な減額幅を聞いたところ、「昨年より6割以上減る」「ボーナス自体がなくなる」という人が多い業種は、不動産業(15.4%)、情報通信業(13.6%)でした。
公務員はボーナスの引き下げ幅は「昨年より1割程度減る」がほとんどで、他業種よりも減額幅は小さいようです。
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30代で約半数が、住宅ローン+αで夏のボーナス支給額を超える返済額を抱えている
今年の夏のボーナス支給額が、住宅ローンボーナス払いの返済額よりも低くなりそうと答えた人は、30代では29.2%、40代では22.2%、50代では17.7%となりました。
さらに、「住宅ローンのボーナス返済額よりも多いが、その他の返済を考慮するとマイナスになりそう」と答えた人は、30代では18.8%、40代では18.5%、50代では14.5%となりました。みなさん、住宅ローン以外にも、車のローンやカードのボーナス払いがあるのでしょうか。
以上のように、30代では48%、40代では40.7%、50代では32.2%が、今年の夏のボーナス支給額を超える返済額を抱えていることが分かりました。
住宅ローンボーナス払いを選択している人に、新型コロナウイルスの状況を受けて、ボーナス払いについて検討・実行したことはあるか聞きました。その結果、「検討・実行した」と回答した人は30代では37.5%、40代では20.4%、50代では8.1%となり、若い世代ほど対策を検討していることが分かりました。
具体的な対策として「他金融機関への借り換え」をあげる人が最も多く、特に30代では、「対策を検討・実行した」という人のうち58.3%が「借り換えを検討・実行した」と回答。そのほか「借り入れ先の金融機関への相談」「FPや専門家に相談」といった回答があがりました。
14%が住宅ローンのボーナス払いを後悔。若い人ほど後悔している割合が高い
住宅ローン返済にボーナス払いを組み入れている人のうち、14%がボーナス払いにしたことを後悔していると回答しました。若い年代ほどボーナス払いを後悔している人の割合が多く、30代では22.9%、40代は13%、50代では8.1%となりました。
実際にコロナ禍などでボーナスの減少を体験し、景気や勤務先の業績で左右されるボーナス払いは、給料が低めで貯蓄も少ない若い人にはリスキーと感じられたのではないでしょうか。
なお、ボーナス払いを選んだ理由で最も多かったのは「毎月の返済額を減らしたかったから」が59.8%、次いで「定年までに住宅ローンを返済したかったから」が23.8%でした。
新型コロナの影響で、毎月の住宅ローン返済は負担になっているか聞いたところ、「とても負担になっている」(18.2%)、「少し負担になっている」(31.7%)と、合わせて49.9%。ほぼ半数が負担に思っていることが分かりました。
住宅ローン返済に負担を感じている場合は、住宅ローンの借り換えを検討してはいかがでしょう。一度、銀行でシミュレーションをしてみるのもおすすめです。
[出典]
※出典「モゲチェック調べ」株式会社MFS「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響に関するアンケート調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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