更新日: 2023.04.22 住宅ローン
住宅ローンの繰り上げ返済を検討中。どんなデメリットがある?
しかし、慌てないでください。繰り上げ返済をする前に、そのデメリットについて理解しておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
【PR】おすすめの住宅ローン
そもそも繰り上げ返済とは
住宅ローンの返済方法は、何年間かにわたって毎月(人によっては、それに加えて夏冬のボーナス時に)いくらずつ返済していきますよ、というものですが、これとは別に好きなときに好きなだけ返すことができる、これを繰り上げ返済といいます。
ローンは元金部分と利息分を返済していくものですが、繰り上げ返済には元金分の全てを返す「繰り上げ返済」と元金の一部を返す「一部繰り上げ返済」があります。一般的には後者が主流でしょう。
一部繰り上げ返済には、今後も同じ額を返していくけどその期間を短くしましょう、という「期間短縮型」と、返済期間は同じだけど毎月(またはボーナス時)の額を減らしましょう、という「返済額軽減型」があります。
【PR】おすすめの住宅ローン
「繰り上げ返済による資産形成」vs.「運用による資産形成」で考える
繰り上げ返済の効果の考え方として、「繰り上げ返済による資産形成」と「運用による資産形成」を比べてみましょう。手元の資金を減らして返済するよりも、手元の資金でローンの金利を上回る資産運用ができれば、そのほうがおトクといえます。
国のゼロ金利政策を受けて、住宅ローンの金利は低空飛行をしてきました。特に変動金利であれば、実情として、1%を下回る金利で借りられるのではないでしょうか(ゼロ金利政策から一転、世界の金利上昇の影響を受けて金利上昇傾向になったら、変動金利も上昇するかもと心配な方は、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。
まず変動金利の仕組みとして、金利が変わるのは半年に一回であり、それも金利変更の前に必ず分かります。返済額も5年に一度しか変わりません。また、金利が上昇したとしても、それが住宅ローンの金利に反映されるまではタイムラグがあります)。そうなると、住宅ローンの金利を上回る資産運用ができれば、その差額は貯蓄に回せるというわけです。
運用といっても失敗するかもしれないし、と心配な方は、短い期間ではなく長期運用のことを想定してみてください。例えば、皆さんの年金資金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績は2001年以降で年率3.38%となっています。
手元の資金が減る危険性
「緊急の出費がかさんだら」「もしも収入が絶たれたら」、人生にまさかの坂は付き物です。不測の事態には、やはり現金が心強い味方になるため、無理に手元の現金や預金を減らすことはリスクを伴います。繰り上げ返済が多少おトクであっても、貯金を十分な額まで増やすことのほうを優先しましょう。
団体信用生命保険の保障の効果がなくなる
「団体信用生命保険」とは、住宅ローンを借りる際に、債務者(ローンを契約する人)が被保険者として加入する生命保険です。万が一、債務者(被保険者)が亡くなった場合や高度障害状態になった場合は、保険金でローンが完済されます。
そのため、繰り上げ返済でローンを減らしておくと、万一が起きた際、せっかく保険料を払って備えた意味がなくなってしまいます。
保険料は住宅ローンの金利に含まれており、別途支払う必要がないため、加入していることを忘れてしまいがちかもしれません。しかし、お金を出して保障を買っているわけですから、しっかりと念頭に置いておきましょう。
また、死亡・高度障害保険金だけでなく、「疾病団信」という、がん、脳卒中、心筋梗塞、あるいは八大疾病など、特定の病気と診断されたときに給付金を受け取れるタイプに加入されている方は、こちらにも留意が必要です。どんな疾病や状態になったら保障されるのか、よく確認しておきましょう。
これからローンを組む方は、加入の要不要も考える必要があります。団体信用生命保険は民間受託ローンの融資条件として加入が必須となっていますが、「疾病団信」の付加は任意だからです。
まとめ
金利上昇と聞いて不安になっても、慌てて繰り上げ返済に走るのは得策といえない場合があります。ローンを組んだからにはゆっくり返していけばよい、という心構えで、まずは手元の貯蓄を増やしていきましょう。
出典
年金積立金管理運用独立行政法人 2022年度の運用状況 2001年度以降の累積収益
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
住宅ローン 金利別ランキング【PR】~あなたのニーズに合った住宅ローンをチェック!~
※弊社の提携会社のランキング
変動金利
固定金利10年
【auじぶん銀行の注意事項】
※金利プランは「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」の2種類からお選びいただけます。
ただし、審査の結果保証会社をご利用いただく場合は「保証付金利プラン」となり、金利タイプをご選択いただけません。
※固定金利特約は2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年からお選びいただけます(保証付金利プランとなる場合は、3年、5年、10年に限定されます)。
金利タイプを組合わせてお借入れいただくことができるミックス(金利タイプ数2本)もご用意しています。 お申込みの際にご決定いただきます。
※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます
・変動金利について
※2024年11月現在・本金利プランに住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※J:COM NET優遇割・J:COM TV優遇割は戸建のみ対象
※J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。
※1借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
【PR】おすすめの住宅ローン