住宅ローンは「年収の何倍」を目安にすればよい?借入金額を決める際に考慮すべき3つのポイント
配信日: 2023.06.27
また、住宅ローンの審査に通ったとしても、無理なく返済できるかどうかは、別の問題です。借入金額を決める際に、年収以外に考慮すべきポイントについても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
【PR】おすすめの住宅ローン
住宅ローンの「年収倍率」は約7倍が平均
住宅ローンの申し込みをする際に、借入金額を決める判断基準の一つに「年収倍率」があります。これは、世帯の年収額をベースにして、購入可能な住宅購入価格を比率で表したものです。
住宅金融支援機構の「2021年度 フラット35利用者調査」によると、年収倍率の平均は約7倍でした。具体的には、土地付注文住宅が7.5倍、マンションが7.2倍、建売住宅が7.0倍、中古マンションが5.8倍、中古戸建てが5.7倍です。
これをもとに考えると、年収400万円の場合2800万円、年収700万円の場合4900万円の住宅を購入することが、一般的だと分かります。しかし、年収だけをベースに借入金額を決めると、毎月の返済が負担になるケースもあるため、注意が必要です。
【PR】おすすめの住宅ローン
住宅ローンの借入金額を決める際に考慮すべきポイント
自分の年収の7倍を目安にして、安易に住宅を購入することは、リスクが高いといえます。ここでは、年収以外に考慮すべき三つのポイントを解説します。
家計状況
年収倍率は、あくまでも平均値であり、各家庭の家計状況は考慮されていません。同じ年収でも、家族構成やライフスタイルによって、家計状況は異なります。
例えば、3人家族と5人家族の毎月の支出は、同じにはなりません。子どもの教育・レジャー・車などにかける金額も、各家庭で異なります。支出の多い家庭が、年収倍率の平均値で借入金額を決めると、返済が生活を圧迫するおそれがあります。
年収の変動
住宅ローンの支払いは、25~35年の長期間にわたり、その間に年収が変動する可能性がありますので、注意が必要です。一般的に、会社員は、50代前半をピークに年収は下がっていくといわれています。
例えば、55歳頃になると、役職定年したり、グループ企業や取引先への出向・転籍を命じられたりして、年収が下がるおそれがあります。
60歳を過ぎると、定年を迎えて、再雇用契約で、年収が大幅に下がってしまうでしょう。今の年収だけではなく、将来的に年収が下がった場合でも、無理なく返済できる金額を、検討する必要があります。
頭金や金利の影響
年収倍率は、住宅購入金額を基準としており、実際の借入金額は、頭金の有無やその金額によって違ってきます。頭金は、住宅購入金額の10〜20%が一般的です。頭金を用意せずに、年収倍率だけを目安にして借入金額を決めると、平均よりも借りすぎていることになります。
金利の変動は、毎月の返済額や、完済までの総返済額に大きな影響を与えます。特に、変動金利型の住宅ローンを利用する場合は、金利上昇のリスクも考慮に入れておくことが重要です。
「審査に通る=返済できる」ではない点に注意して借入金額を決めましょう
自分の年収を基準にして、購入する住宅の価格や、住宅ローンの借入金額の目安を知ることができます。しかし、「審査に通ったから返済できる」わけではない点に、注意が必要です。
家計や将来の年収の増減は、人それぞれです。毎月の返済金額が負担にならないように、無理のない借入金額を決定するようにしましょう。
出典
住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
住宅ローン 金利別ランキング【PR】~あなたのニーズに合った住宅ローンをチェック!~
※弊社の提携会社のランキング
変動金利
固定金利10年
【auじぶん銀行の注意事項】
※金利プランは「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」の2種類からお選びいただけます。
ただし、審査の結果保証会社をご利用いただく場合は「保証付金利プラン」となり、金利タイプをご選択いただけません。
※固定金利特約は2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年からお選びいただけます(保証付金利プランとなる場合は、3年、5年、10年に限定されます)。
金利タイプを組合わせてお借入れいただくことができるミックス(金利タイプ数2本)もご用意しています。 お申込みの際にご決定いただきます。
※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。
※住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。
【住信SBIネット銀行の注意事項】
※1借入期間を35年超~40年以内でお借入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.07%、40年超でお借入れいただく場合は住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
【PR】おすすめの住宅ローン