更新日: 2023.11.09 教育ローン

「教育ローン」と「奨学金」はどちらがお得?将来の負担に焦点を当てて比較!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「教育ローン」と「奨学金」はどちらがお得?将来の負担に焦点を当てて比較!
子どもが成長すると、手がかからなくなってホッとする反面、次の課題は学費です。そのため、収入や貯金からの捻出とあわせて、教育ローンや奨学金を検討するご家庭も多いでしょう。
 
本記事では、教育ローンと奨学金を活用した場合の支払いについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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日本政策金融公庫の場合

まずは、教育ローンについて解説します。今回は、国の教育ローンである日本政策金融公庫で、ローン返済のシミュレーションを行います。450万円まで借り入れが可能で、返済期間の上限は18年間です。
 
今回は、金利が年2.25%で450万円を借り入れして、15年で返済するケースを想定します。日本政策金融公庫のサイトでシミュレーションをしてみると、月々の返済額は2万9700円、全返済額は530万1500円でした。
 
教育ローンのため、保護者が返済をするケースも多いですが、年齢によっては、定年後もローンの支払いが発生する可能性があります。そのため、できる限り短期間での返済を目指したいものです。
 
なお、借り入れ時の金利が異なったり、年収制限により借り入れができなかったりする可能性もあります。実際に借り入れを検討する場合は、一度シミュレーションをしたうえでの相談がおすすめです。
 

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奨学金の場合

次に、奨学金を活用するケースを考えます。奨学金を運営しているのは、独立行政法人日本学生支援機構です。奨学金は、無利子の第一種奨学金と利子付きの第二種奨学金があり、今回は4年制大学で、無利子の金額を紹介します。
 
なお、無利子である第一種奨学金には受給条件があるため、大学入学前の手続きや準備が必要です。さらに、保護者の収入によっては借り入れができません。借り入れが難しい場合は、利子付きの第二種奨学金を検討するか、収入制限が比較的広い教育ローンの検討が必要です。
 

自宅 自宅外
国公立 2万円 2万円
3万円 3万円
4万5000円 4万円
5万1000円
私立 2万円 2万円
3万円 3万円
4万円 4万円
5万4000円 5万円
6万4000円

※日本学生支援機構「平成30年度以降入学者の貸与月額」を基に筆者作成
 
一般的な返済期間は、13〜18年ほどです。もっとも金額が大きい私立4年制大学の月6万4000円の場合は、月々1万4222円の返済を18年間かけて行います。無利子とはいえ、新社会人になってから18年間、結婚や出産など、ライフスタイルが変化するなかで支払い続けるため、できる限り借り入れ金額は抑えたいものです。
 

教育ローンや奨学金の使い方

教育ローンも奨学金も、学ぶ意欲がある学生と、その家族を支援する重要な仕組みです。しかし、使い方を決めておかなければ、必要以上に借りて、返済が難しくなる可能性があります。では、借り入れ金の具体的な使い方をシミュレーションしてみましょう。
 

学費のみに充てる

教育ローンであれば、一括でお金が入るため、向こう4年間の学費を確保できます。また、毎月貸与される奨学金を貯めておき、翌年度の学費に充てるという方法も可能です。生活費を仕送りやアルバイトでまかなえる場合は、学費に必要な金額のみを借り入れると、無理なく返済できるでしょう。
 

仕送り代わりに生活費として充当

学費は学資保険や貯金でまかなえたとしても、一人暮らしの生活費までは手が回らない可能性があります。その場合は、生活費として最低限必要な金額の借り入れがおすすめです。例えば、家賃と光熱費分のみを借り入れして、ほかは仕送りやアルバイトでやりくりする方法があります。
 

まとめ

教育ローンや奨学金は便利な仕組みです。しかし、返済プランや使用方法を把握できていなければ、返済は滞り、学生の未来に負担を与えます。くれぐれも無理のないプランで借り入れましょう。
 

出典

株式会社日本政策金融公庫 教育一般貸付(国の教育ローン)
株式会社日本政策金融公庫 ご利用条件や金利・ご返済方法 返済シミュレーション
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 平成30年度以降入学者の貸与月額
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 大学 ・ 返還例
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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