住宅ローンが年収の3割くらいになり少し苦しいかも。3割くらいの負担って普通ですか?
配信日: 2024.02.09
本記事では、一般的に住宅ローンの返済がどれくらいの割合なのかについて解説します。無理のない住宅ローンの組み方についても解説しますので、ゆとりある生活をしたい人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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住宅ローンの返済負担率
住宅ローンを借りる際に目安となるのが、返済負担率です。返済負担率は、年収に占める年間の返済額を割合で表しています。返済負担率の計算方法は「年間返済額÷年収」で割り出すことが可能です。
住宅ローンを借りる場合、返済負担率をどれくらいに設定している人が多いのでしょうか。住宅金融支援機構「2023年 住宅ローン利用者の実態調査」によると、もっとも多い返済負担率は「変動型」「全期間固定型」で15%超~20%以内、「固定期間選択型」は15%超~25%以内です。
30%以上の返済負担率で借りている人の割合は、それぞれの金利タイプで10.4~13.7%でした。住宅ローンの返済負担率を年収の3割超にしている人は少なく、多くの人が2割前後にしていると分かりました。
一方で、30~35%の貸し付けを行う金融機関もあります。しかしお金を借りられるからといって高い返済負担率で住宅ローンを借りてしまうと、以後ゆとりある生活ができないおそれがあります。住宅ローンを借り入れる際は注意しましょう。
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住宅購入における不満点
株式会社ライフビズパートナーズ(東京都杉並区)「不動産購入に関する調査」(調査日:2023年11日7日、調査対象:不動産購入者100人)によると、住宅購入の際にもっとも不満に思う点において、85.2%の人が「物件価格」を挙げていました。
無理して住宅ローンを借りていると支払いが厳しくなり、それ以降の生活が苦しくなってしまうでしょう。
住宅ローンの適切な借入額の決め方
住宅ローンの借入額を決める際は、返済の負担が適切になるようにしましょう。具体的にいくら住宅ローンを借りるかの目安は、自身でシミュレーションが可能です。
住宅ローンの借り入れの際は、年収や生活費、貯蓄などを把握しておくほか、購入予定の住宅に対する手数料等も考えなくてはなりません。貯蓄や親からの援助も加味しつつ、住宅ローンが苦にならないように計算しましょう。
月に払える金額を計算する
住宅ローンを借りる場合、まずは月にいくら返済にあてられるかを計算しましょう。計算方法は、以下の通りです。
手取り年収-(生活費の年間支出額+住宅を購入した際の年間維持費+年間貯蓄額)÷12ヶ月
上記で出た額が、無理なく月に払える住宅ローンの目安になります。
月に払える住宅ローンの額が分かったら、銀行等のサイトにある住宅ローンシミュレーションを活用し、いくらの住宅ローンを借りられるかの目安を確認してください。
住宅購入にかかる諸経費も加味する
住宅購入時には、物件価格のほかにも以下のようにさまざまなお金がかかります。
・登記費用
・印紙代
・事務手数料
・火災保険料
・保証料
・仲介手数料(中古物件の場合)
金融広報中央委員会の「知るぽると」では、諸費用の目安として、新築で物件価格の3~5%、中古では物件価格の5~8%と伝えています。このほかにも、電気・ガス・水道の付帯工事費やカーポート・フェンスの設置、家具家電の購入、引っ越し代などでさまざまなお金がかかります。
なお、これらの費用を住宅ローンに上乗せして借り入れできるケースもあります。しかし住宅ローン返済額が増えてしまうため、返済が苦しくなることも想定されます。自身の貯蓄等を準備しておき、少しでも負担を減らしましょう。
住宅ローンが年収の3割は負担が大きい
多くの人は、住宅ローンの返済負担率を2割前後にしています。年収の3割が住宅ローンの返済となると、負担が大きいと感じてしまうのも無理はありません。年収の3割以上の住宅ローンを借り入れる場合は、物件価格をおさえることも検討しましょう。
住宅ローンを決める際はシミュレーションを行い、無理のない返済額にすることで、マイホーム購入後にゆとりある生活をしましょう。
出典
住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査
株式会社ライフビズパートナーズ 不動産購入に関する調査
金融広報中央委員会 知るぽると 住宅購入資金 ~ローンの選び方、そのポイントとは? マイホーム購入計画
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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